おはようございます。
今日の朝礼が、今年度最後の全校朝礼ですが、まず先週行われた創立20周年記念式典と合唱コンクールについてお話しさせてください。
式典、合唱コンクールともに立派な態度、そして、素晴らしい合唱でした。
当日祝辞を述べてくださった来賓の和田教育委員が、「 祝辞を述べる前に、あえて皆さんに言っておきたい 」 として、用意されてきた祝辞の前に君たちの態度と校歌をほめてくださったことを覚えていると思います。
式典のあと、お帰りになる和田教育委員をお見送りしたときも、再三にわたって 「 今日、この式典に来られて良かった 」 「 仕事柄、いくつもの式典を見てきたが、久しぶりに気分が高揚した 」 とまで評価してくださっていました。
君たちが、ここ一番で発揮する力の大きさ、そして、それらがひとつの目的に向かって結集されたとき、何千倍、何万倍にも増幅するさまを、私は目の当たりにしました。 この次はぜひ、今週金曜日に迫った卒業式で、それを再現してください。
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さて、先週末、今年度最後の全校朝礼で何を話そうかと考えていたとき、私は大変なことに気がつきました。 それは、「 あ じ み こ し 」 の 「 こ 」 = 「 言葉遣い 」 について、まだお話ししていなかったということです。
昨年の暮れに、自然環境の破壊や汚染と結びつけて、言語環境の話題を取り上げました。 そのときに、「 ウザい 」 「 キモい 」 「 死ね 」 「 消えろ 」 の四つの言葉が、いかに言語環境を破壊し、汚染しているかについて話しました。
ただし、そのときは 「 あ じ み こ し 」 として話したわけではないので、今日、この最後の全校朝礼の場をお借りして、お話しさせてください。
現在 「 ことば 」 には 【 言葉 】 という漢字を当てはめています。 しかし、その語源は 【 言端 】 で 「 ことば( ことのは )」 でした。 どちらも、「 言う 」 という漢字の後に、葉っぱの 「 葉 」 の字や、端っこの 「 端 」 の字が続きます。
この 「 葉 」 と 「 端 」 に共通するのは、何だと思いますか?
… いずれも、おおもとや中心ではない部分、先端にあるものやその場所を示すという点で共通しているはずです。
では、「 ことば 」 が、あるものの先端にあるのだとしたら、その 「 あるもの 」 とは一体何なのでしょうか? 葉っぱであれば木の幹や根っこにあたる部分、端っこであれば中心部にあたる部分のことです。
発せられた言葉のおおもと・中心にあるもの … それは、ほかでもない、その言葉を発した人間そのものなのです。 発せられた言葉には、その人の内面が映し出されています。 つまり、言葉は、人間性を映し出す鏡であると言えるでしょう。
日頃、乱暴な言葉遣い、下品な言葉遣い、人を傷つけたり不快な思いをさせたりするような言葉遣いをしている人は、それが自分の人間性の表れであることを深く反省してください。 そして、美しい言葉遣いを心がけてください。
美しい言葉遣いといっても、決して気取った言い方だとか、うわべだけ飾った借り物の言葉で話せというのではありません。
美しい言葉遣いを心がけるということは、自分の内面を磨くことなのです。
つまり、話す状況や場所、話す相手の立場や気持ちを考え、相手に分かりやすく伝えようとする心があれば、それが自然と美しい言葉遣いとなって現れてくるのです。
さて、3年生の皆さんには、別所中の3年間で身につけてもらいたい基本的生活習慣 「 あ じ み こ し 」 の話を、3年間にわたってしてきました。 そのうちの何かひとつでも心に残ってくれていたら幸いです。
今日のお話は、以上です。
※ 午前9時現在、インフルエンザ罹患による出席停止者は、おりません。