ネガティブ・ケイパビリティー

恥ずかしながら、校長の平田は最近ほとんど読書をしていません。
最後まで読み切れない(飽きっぽい、集中力がない、そもそも一冊を読み切る時間が惜しい)からです。
仕事上必要とか読みきかせに必要(仕事上ですね)と言うときはもちろん頑張りますが・・・。

そんな中、校長にはこちらから頼まなくてもいただける小冊子がたくさんあります。
それをパラパラめくりながら気の向いたページを読むことはよくします。
そんな中の一冊(※)に題名の言葉は書かれていました。
 ※TSUKIJI 築地本願寺新報 2021 07号 PP16-17

この言葉の意味として「どうにも答が出ない、どうにも対処しようがない事態に耐える能力」と書かれています。
さらに、普段の生活では、「仕事や日々の生活の中で、問題が起これば迅速に対処し解決していくことが求められ、常にその能力が求められているように感じます。しかし、その裏返しの能力こそ、今のコロナ禍の状況の中で必要なのではないか」と書かれていました。

どうにもならないコロナ禍の中の生活で「今できるベスト」を展開する船田小です。
「今できるベスト」を全力で模索してはいますが、それは「どうしてもできないことがある」という無力感を感じることも多いのが事実です。
「コロナ禍だからしかたない」では決して諦めたくありませんが、できないこともあり、とても落ち込みます。
「苦渋の決断」がよくありました。

コロナ禍であろうがなかろうが小学1年生の一年間は今年しかありません。
他の学年だって、今年だけの一年間です。
「そんな悔しい気持ちを乗り越え、次に向かう能力が『ネガティブ・ケイパビリティー』なんだ」と知り、妙に納得しました。
「現在はこんな能力も必要なんだ」とも思いました。

無力感に打ちのめされることなく「答を求めず、急がず、焦らず、そのままでいいんだ」と(しかたなくではありますが)自分を納得させ、次に向かう能力を身に付けていこう!平田はそう思いました。

このお話は作家で精神科医の帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい)先生が書かれた本が元になっているそうです。
時間があったら読んでみたいと思います。

<出典: フリー百科事典『ウィキペディア』>
ネガティブ・ケイパビリティ(英語: Negative capability)は詩人ジョン・キーツが不確実なものや未解決のものを受容する能力を記述した言葉。日本語訳は定まっておらず、「消極的能力」「消極的受容力」「否定的能力」など数多くの訳語が存在する。
『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』によると、悩める現代人に最も必要と考えるのは「共感する」ことであり、この共感が成熟する過程で伴走し、容易に答えの出ない事態に耐えうる能力がネガティブ・ケイパビリティ。
キーツが発見し、第二次世界大戦に従軍した精神科医ビオンにより再発見されたとのこと。

写真:体力測定に参加してきました。
船田小の教育目標4つの内、重点目標である「健康な子」を実現するためには校長自身も健康であるべきと考え、日々努力しています。
しかし、誰しも目標がないと頑張れません。
先週はこの日の体力測定(※)を目標に、1週間頑張りました。
 ※ サッカーの2級審判員の資格を維持するための体力測定でした。
   もちろん合格しました!

船田小の子どもたちにはいつも「ちょっと頑張ればできる目標」を立てることの重要性を話しています。
有言実行。平田自身も頑張っていきます。

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