「生徒の皆さんへ」 第1学年 村松由貴
私には心が疲れたときや気がくさくさするときに読む本があります。小川洋子さんの『博士の愛した数式』です。もう何度読んだかな。タイトルからも推測できると思いますが、数学の話が出てきます。私がこの本を好きな理由は、「数学が好きだから」という訳ではありません。もちろん、数字のもつ魅力や数式の美しさ、数学の潔さを感じられて、数学っておもしろいなと毎回感じます。しかし、それよりも登場人物の間で交わされる会話やそこにある日常がゆったりとしていて、なんだか温かな気持ちになれるからです。読んだ後に少しだけエネルギーが補充されたような、そんな感覚です。
気持ちが晴れないとき、リラックスしたいとき、課題に行き詰まったとき、読んだことのある作品をもう一度読んでみるのもなかなかいいですよ。 「必ず答えがあると保証された問題を解くのは、そこに見えている頂上へ向かって、ガイド付きの登山道をハイキングするようなものだよ。」(小川洋子著『博士の愛した数式』より) だからきっとたどり着ける。必ずその先に答えはある。 一見難しそうな問題もうんざりするほど長い文章題も、その先に必ず答えはあって、一歩一歩進んでいけばいいのです。どんと答えが待ち構えていてくれるのだから、数学って懐の深い学問だと思いませんか。 休業中の課題に取り組んでいることと思いますが、その先の答えを目指して諦めずに。 課題も、そして今の厳しい状況の日々も、前を向いていこう。 みなさんと一緒に数学の学習をする日が待ち遠しいです。 折り紙で正多面体を作ってみました。 2・3年生 「多面体って何?」って思った人は、復習をしよう! 1年生の時の教科書を開いてみてください。 1年生 図形の単元で登場する立体です。楽しみにしていてくださいね。 |