自然のアルバム141 イヌタデ![]() ![]() ☆昔、子どものころは、女の子とよく遊びました。そして、おままごとが大好きでした。その時、必ずつかったのがこのイヌタデです。 ☆赤い実をお赤飯(せきはん)の代わりにしたので、アカマンマとも呼んでいました。草花あそびで、植物とかかわりをもちながら、植物に親しみました。そして自然と植物の名前などを覚えたものです。これからも草花遊びを楽しんでいきましょう。 ☆イヌタデの仲間はタデ科。「タデ食う虫も好き好き」のタデはからくてさしみのツマにします。また、日本そばのソバもタデ科、さらに先日5年生が行った藍染(あいぞめ)のアイもタデ科です。ツリーハウスから校庭にいく所にさいています。見つけてください。 自然のアルバム140 シロオニタケ![]() ![]() ☆秋といえばキノコの季節で、あちこちにいろいろなキノコがみられるます。キノコはその形がとてもユーモラスで、見ていてもあきません。ところが、毒のキノコもあるので、お口にはかってにいれてはいけません。キノコをよく知っている人に聞きましょう。 ☆このキノコのかさの大きさが10センチ以上ありました。かさというのは、上の部分です。また、まん中のボウは柄(え)といいます。このキノコには柄の下につぼというおわんがたしたものがあります。 ☆つぼをもっているキノコはテングダケというキノコの仲間ですが、この仲間はどれもものすごい毒をもっているばかりです。食べられるキノコより毒のあるキノコをしっかりと覚えましょう。 自然のアルバム139 タマゴダケ![]() ![]() ☆キノコのかさ(上の部分)が赤くきれいなキノコです。いかにも毒キノコのようですが、これは食べられます。テングダケの仲間としてはめずらしいことです。 ☆インスタントラーメンに入れて食べたことがありますが、なかなかおいしいキノコです。たてにさいてさくことができるキノコは食べてもだいじょうぶと言われますが、それはまちがいです。いろいろなキノコがありますが、食べるのは十分に気をつけましょう。 ☆このキノコがタマゴダケと言われるわけは、キノコができあがる時のようすが、タマゴのようなので、この名前がつきました。下の白いつぼから、赤く丸い頭を出すすがたはとてもユーモラスです。 自然のアルバム138 アキカラマツ![]() ![]() ☆カラマツという松がありますが、その木の葉っぱの感じがこの花ににているので、こういう名前になりました。花はとてもきれいで、おしべがたくさんあります。 ☆この花はキンポウゲ科の植物です。美しい花というのは、人それぞれ好みがありちがいもあると思いますが、その中でも、キンポウゲ科やサクラソウ科は、多くの人から人気があるようで、どれもきれいな花を咲かせます。 ☆この花は野の花というようりも、少し山のある恩方のような山野(さんや)に咲いています。八王子のどこでも見られるものではありません。秋と名前がついていますが、夏のころからも少しずつ咲いています。 自然のアルバム137 オオフタオビドロバチ![]() ![]() ☆どろで巣を作るトックリバチや、腹のもとがとても細いジガバチや、ひげの先がまいているベッコウバチやチョウやその他の昆虫の幼虫などに卵を産むヒメバチや、成虫が大きく形が変わっているキバチなどいろいろいます。 ☆写真は、ドロバチ科のオオフタオビドロバチというハチです。このハチはアオムシを集めてきます。ふかした幼虫はそのアオムシを食べて大きくなるそうです。写真をよく見ると竹のつつがわかりますか。この竹がこのハチの巣になるのです。 ☆ハチというと、スズメバチやアシナガバチなど、人を刺したりするハチを思い浮かべる人が多いのです。また、ハチの巣を連想しますが、巣をつくらないハチなど、いろいろな生活をするハチがいます。ハチの世界は奥がふかいようです。 自然のアルバム136 イチモンジセセリ![]() ![]() ☆チョウやガは羽にうろこのような粉をもっています。この粉を鱗粉(りんぷん)といいます。チョウはガの一部であるともいえます。ガの一部がチョウに進化していったともいえるでしょう。 ☆さて、どうしてガはあまりきれいでなく、チョウはきれいなのでしょうか?チョウは昼間に活動するため目が発達したからであり、ガは目よりもにおいをかいだりするのが得意なようです。 ☆写真のイチモンジセセリはもっともガに近いチョウといえるでしょう。この仲間はどれもあまりきれいな色の羽をもっていないようです。 自然のアルバム135 ツマグロオオヨコバイ![]() ![]() ☆バナナムシというのは、黄緑色の虫なのでついたあだなでしょう。ヨコバイというのは、敵が近づいてくると、横にはってにげるのでこの名前がつきました。この虫は、死ぬとオレンジ色になります。 ☆この虫は、セミやカメムシに近いもので親せきのようなものです。イタドリやアジサイなどいろいろな植物にいて、茎(くき)から汁(しる)をすって生きています。 ☆これによく似たツマグロヨコバイという虫がいますが、これは、イネにつく害虫(がいちゅう)としてきらわれ者で、大きさは一回り小さく、だいたい4〜6mmほどです。 自然のアルバム133 マルバアサガオ![]() ![]() ☆先生のおうちの前には川口川があります。そのフェンスにはいろいろなつる植物がまきついています。このマルバアサガオもフェンスにあったものです。おうちの前なのでいつでもいろいろなものが観察でき、お気に入りの場所でもあります。 ☆このアサガオの葉っぱをよく見てください。形がちがうのがわかりますか。日本のアサガオはほこ形ですが、これは丸い葉なので、マルバアサガオといいます。 ☆江戸時代に日本に輸入されてきたものです。園芸用として売られたいたものが、野生(やせい)の状態であちこちに生えています。雑草のたくましさを感じる花です。 自然のアルバム134 ママコノシリヌグイ![]() ![]() ☆ままことは漢字で「継子」と書き、血のつながりのない子どもという意味です。血のつながりのない子のおしりをふいてしまうということです。それがどうしてこわい名前なのでしょうか。 ☆その理由は、写真の茎をよく見てください。トゲトゲがあるのがわかりますか(ちょっと見にくいようでごめん)。あのトゲトゲでおしりをふかれたら、さぞかしいたいことでしょう。 ☆このトゲトゲはどうしてあるのか考えてみてください。この植物の茎はとても細くよわよわしく、自分では伸びることができません。それで、このトゲトゲを何かにひっかけて茎の伸ばすようにしています。草むらなど、普通にどこにでもみられる植物です。 自然のアルバム132 ツリガネニンジン![]() ![]() ☆ホタルブクロと同じキキョウ科の植物で、葉っぱや花をちぎると白い液を出す特徴があります。キキョウ科の花は、つりがねやスズのようなかわいい形をしたものがたくさんつきます。なお、陣馬山の頂上にはツリガネニンジンがたくさん見られます。 ☆ツリガネニンジンは、春の山菜(さんさい)としてもとても有名でおいしく、昔から「トトキ」とといわれ、多くの人に親しまれてきました。一度、下のレシピを参考にして食べてみてください。 ☆ツリガネニンジンのおひたしレシピ・・・かるくゆでてから、水でひたし、かるくしぼり、おかかをかけて、おしょうゆをポトリと落とし、はいめしあがれ。おいしいおひたしのできあがり。 自然のアルバム131 ヤマホトトギス![]() ![]() ☆花びらの点々がホトトギスという鳥の胸のはんてんににているのでこの名前がついたそうです。鳥の名前のつく植物はかなりたくさんあります。例えば、ウグイスカグラ、カモガヤ、サギソウ。 ☆さらに、スズメノカタビラ、ツバメオモト、ハトムギ、カラスノエンドウ、ヒヨドリバナ、ヤマドリゼンマイ、セリバヒエンソウ(ツバメ)、タカノツメ、カモメラン、ハクサンチドリ。 ☆まだまだあるぞ。カラスビシャク、カラスウリ、サギゴケ、スズメノエンドウ、スズメノヒエ、スズメノテッポウ、スズメウリ、タカアザミ、ミヤマウズラ、チドリノキ、サギゴケ等など。 自然のアルバム130 ツルボ![]() ![]() ☆ツルボの名前の意味はよくわかっていません。ツルのようになった穂(ほ)とも考えられますが、ツル植物のようにくねくねとからまってもいません。どうしてこの名前なのでしょうか。 ☆ピンクの花がとてもかわいくきれいな花です。ルーペで見ると、その美しさにハッとします。花はユリ科植物なので、6枚の花びらからなっています。花のある時には、葉っぱが見られません。 ☆別名を参内傘(サンダイガサ)といいます。昔のえらい人が参内する時にさす傘をつぼめた形に似ているからだそうです。玄関のところに今あちこちで咲いている花をおいたので、じっくりと観察してみてください。 自然のアルバム129 ヌスビトハギ![]() ![]() ☆盗人とは、どろぼうのことです。この花の後の実の形がどろぼうの足あとににているので、この名前がつきました。虫メガネで見ると、カギのようなはりがあり、これがひっつき虫になります。このヌスビトハギは、恩方のあちこちで見られます。 ☆植物は、動物のように自分で動けません。そこで、種子を運ぶために他のものにくっついてちがう場所に移動します。オナモミやセンダングサなどの植物で、これらをひっつき虫と子どもたちはよんでいます。 ☆他にタンポポのように風によって運ばれるものや、ドングリのようにころころころがるもの、また、実をはじかせて種を飛ばすものまであります。動くことができない植物でもいろいろと工夫しているようです。 ☆昨日ある方から、ヘクソカズラの記事が二重であるとのお電話をいただき、訂正しておきました。ご指摘、誠にありがとうございます。「自然のアルバム」を見ていただき本当にありがとうございます。今後も頑張って情報発信していきます。 自然のアルバム119 ヒメウラナミジャノメ![]() ![]() ☆大きなチョウでもないし、それほど、はっきりとした色あいもなく、美しいとはいえませんが、それでもウラの波の様子をよく見てください。なかなかきれいなもように見えませんか。 ☆八王子の駅近くでこのチョウを見ようと思うとなかなかむずかしいようです。ススキやイネ科の植物が食草なので、それらの植物があるところではふつうに見ることができます。学校裏ならいつでもいます。 ☆飛ぶ力があまりないのでしょうか。少し飛んではすぐに花に休んでいることがあります。どうやら、丸っぽい羽のチョウというのは、あまり早くは飛べないようです。 自然のアルバム128 カノコガ![]() ![]() ☆よく見かけるガで、羽のもようが鹿の子(シカの子)のまだらもように似ているので、カノコガといいます。交尾をしているところですが、どちらがオスかメスかはわかりません。 ☆この写真をとったのは、昼間です。昼でも飛ぶガはいますが、その反対に夜飛ぶチョウはいません。ガは5000種で、いろいろな種類がいて、今でも新種というものが、毎年見つけられるそうです。 ☆このカノコガの触覚(しょっかく)をよく見てください。先が針(ハリ)のようにとがっていますね。これが、ガの一番の特徴です。しかし、チョウとガをはっきりと分けたがるのは、日本の国だけだそうです。 自然のアルバム127 キチョウ![]() ![]() ☆モンシロチョウやスジグロシロチョウのようにどこにでもふつうに見られるチョウです。マメ科植物の葉を食べるチョウです。マメ科植物は草や木など種類が多いので、このキチョウはどこでもみられます。 ☆このチョウによくにたものでモンキチョウというのがいますが、モンキチョウには、しっかりと紋(もんーしるし)があります。同じくマメ科植物が食草です。 ☆このキチョウは、成虫のままかれた草の下などで冬をすごします。寒さの中でじっと春を待っているのでしょう。写真はストローのような口でミツを一生懸命にすっているところです。。 自然のアルバム126 ムクゲ![]() ![]() ☆夏の花は、花火のようにパッとさいてパッとちるのがにあっているのでしょうか。このムクゲも朝開いて、夕方にはしぼみ、はかないもののたとえとして、「槿花一朝の栄」などと言われます。 ☆韓国の国の花で、お金やそのほか、いろいろなものにデザインされています。また、花の色はいろいろで、白もあれば、真ん中が赤いもの、うすい青むらさき色のものなど、いろいろです。 ☆このムクゲの葉っぱや茎のところを少し倍率の高い虫めがねでのぞいてみてください。すると、たくさんの毛があり、その毛の形が星がたをしています。これを初めて見た時には感動しました。 自然のアルバム125 シロツメクサ![]() ![]() ☆あ!どこにでもあるシロツメクサか。とながめるだけでなく、写真のようにしっかりと手にとって見ることが大切だと思います。そうすると、いままで気づかなかったことがたくさん発見できることでしょう。 ☆シロツメクサは小さな花の集まりです。上のほうの花はこれからさく花で、下のものはすでにさき終わったものです。小さな花は目だちませんが、たくさん集まることで花を大きく見せています。 ☆また、小さい花で順番に少しずつ花をさかせるので、長い期間にわたり花をさかせています。一つの花の寿命(じゅみょう)は短くても、結果的には、花が長い間にさかせていることになります 自然のアルバム124 サルスベリ![]() ![]() ☆このサルスベリは我が家のものです。毎年、夏にたくさんの花をさかせ目を楽しませてくれます。特に今年の夏は猛暑続きで、それはそれはたくさんの花を咲かせていました。夏の長い間、赤い花がさくので、百日紅(さるすべり)とよばれます。 ☆木の幹の樹皮(じゅひ)がとくちょうです。プラタナスと同じように木の皮がはがれます。それで、木登りの上手なサルでもすべってしまうので、この名前がつきました。本当にサルが登れないか実験をしてみたいと思っています。 ☆花びらはしわがあるかわった花です。葉っぱのつきかたが、互い違い(互生ーごせいという)でなく、一緒にでる(対生ーたいせいという)でもなく、2つずつでるのもかわったとくちょうです。 自然のアルバム123 ヒヨドリバナ![]() ![]() ☆秋の七草のフジバカマという花がありますが、なかなか野生では見ることができない植物です。フジバカマによく似ていて、どこにでも見られるものが、このヒヨドリバナです。今日歩いたコースのあちこちで見ることができました。 ☆この花は、5〜6この花が一つのかたまりにようになって咲いています。花がさくと、ヒゲのようなものをだしますが、これは、めしべの先が二つに割れたものです。細かい所も観察してみましょう。 ☆ヒヨドリバナの名前の由来を調べたところ、ヒヨドリが鳴くころに花がさくという説明がありましたが、どうもいいかげんな名前のつけ方のようです。ヒヨドリは季節に関係なく鳴くのに。 |