学問のすすめ vol3
心理は人間を変えない、意志が人間を変える
やる気が出ないから勉強ができないのではなく、勉強しないからやる気が出ない やる気は自然に出てくるものではありません。行動によって生まれるものなのです。だから、やる気の出ない人は、今すぐ机の前に座って教科書を開けて1行でも読み始めること。・・・ここで、、負けないこと・・・ さらに1行、2行と読み進めるにつれてやる気が少しずつ湧いてくるはずです。自分では何もせず安全地帯から眺めるだけという生き方では一流になれません。 一番悪いのは消極的な生活をすることです。なんとなくテレビを見ている、なんとなくマンガを読んでいる、なんとなくコンピュータ・ゲームをしている、なんとなく携帯している。これらはやる気の大敵です。テレビを見るなというのではありません。 なんとなく がいけないのです。少しは勉強しなければとは思うのだけどいまひとつやる気にならないから、テレビも面白いというわけでも感動するわけでもないけど なんとなく 見てしまう。このような惰性的な逃避行為は膨大な時間の無駄であるだけでなく、精神を緩ませ腐らせます。 だから、まず行動! だから、ハイテンション! いつも やる気 いっぱいのハイテンションな人間になることがとても大切です。ハイテンションになるには、気分に流されないこと。心理を意志の力で乗り越える人間になりましょう! 志を持つ:人のために勉強をせよ 自分のための学習は最後には行き詰まります。自分自身に疑問を持ったり、自分が大したことないと思ったりしたとき、こんな自分のための学習などそれほどの意味はないと思ってしまうからです。また 自分はこんなもんさ と自分の勉強を諦める逃げ口上にすることも可能です。 自分のためだけの利己的学習 はレベルの低い品格のない学習です。 あいつは自分のことしか考えない と私たちは人を蔑むことがありますよね。それと同じです。人のために生きることにより、 自分 という狭くエゴイスティクな枠を私たちは乗り越えます。そのとき、緩やかだけど大きな意欲が湧いてくるのです。今自分が勉強することが他の人のためになる!だから頑張れるし、力が湧いてくるのです。 夢を持つ・夢を追う 夢を持つには 夢見る力 が必要ですし、それだけの知識も必要です。 夢を持つから勉強できる。同時に、勉強するから夢が持てるのです。夢を持つことの素晴らしさを次の文章にまとめました。大きな夢を持てばやる気が湧いてきます。 成功は旅、夢も旅 学びを楽しむ人間になる 自分の進路希望の実現のために勉強をしなければならない。この言葉の裏側には、 夢の実現のためには辛い勉強も我慢しなければならない という考えが潜んでいる。しかし、辛い勉強を我慢するという考えは間違っている。 表題の 成功は旅 だが、これは中山庸子さんの本からの引用である。「夢も旅」は、中山さんの本を読んで、やっぱり受験勉強は楽しいものだと確信した。 ハワイの旅をするとしたら、楽しみというのはハワイに着いた後でないと与えられないものだろうか。いや、まず旅をしようとした瞬間に喜びがわいてくるはずだ。成功も同じこと、成功をかちとることは決して到着地ではない。それは旅である。成功しようと決めた瞬間から旅に出るのだ。出発したその瞬間にすでに成功しているのだ。(中略) 成功は旅である。そして旅は楽しむものである。うらやましがる自分を知ることから始ま り、うらやましいだけの人生に別れを告げ、ようやく夢をかなえる旅を始めた時に、私は本当の大人になれたような気がした。そう、人は夢をかなえるために大人になるのだ。 中山庸子『「夢ノート」のつくりかた』知的生き方文庫、より やる気を出すその他の方法 1 感動する※感動はやる気の原点。感動したらすぐ勉強。1日1回感動しよう。 2 怒る(ただし、義憤です) ※義憤の意味を調べましょう。 3 やる気のある表情をする※表情は自分の意志でつくれる 4 美しい言葉をつぶやく 気持ちいい、 美しい、 ありがたい 5 元気のある人と会う、目標となる人を見つける、伝記を読む 6 やる気の出るアイテムを持つ やる気の出来る言葉、 やる気の出来る本、 やる気の出る音楽、 やる気の出る場所 やる気をなくさない方法 やる気はなかなか出てきません。だから、いったん獲得した やる気 はなくならないように大切に扱わなければなりません。次のことが特に大切です。 1 やる気のなくなる言葉を使わない。特に マイナスの言葉・悪意の言葉 は使わない。 2 3つのしない : 批判しない・否定しない・悲観しない 3 生活を乱さない、テレビを見過ぎない、ゲームをしすぎない、携帯をしすぎない。 4 消費的で無駄なおしゃべりをしない。 次回最終回 |