体験学習は学びの宝庫
体験学習は学びの宝庫
6年生が東京都埋蔵文化財センターを見学した。 不思議なことに気づき、そして理解が深まった。 センターには数千年前の竪穴式住居が復元されている。屋根は萱葺き(かやぶき)である。見学前の注意によると、萱は腐りやすいから、引き抜いて隙間ができるようないたずらはやめてほしいという。「腐りやすい?」、ここで疑問がわいた。 「どうして萱葺きだと分かったのですか?」 「実は確実ではないのです。何しろ萱は腐りますから、遺跡に残っていません」 「やっぱり」「“屋根は萱であろう”と予測する根拠は何ですか?」 「偶然か、あるいは意図的か、燃えてしまった住居の遺跡もあるのです。炭化された萱が残っているので“屋根は萱であろう”と予測しています。もちろん他にも・・・」 「なるほど」 歴史の勉強だから教科で分類すると社会になる範囲だが、疑問は物質の性質だから理科の範囲。その他にもたとえば火起こし体験では、当時の生活文化という社会科の観点、摩擦熱という理科の観点、力を入れ次にスッと力を抜く体育科の観点、リズムという音楽科の観点等々が出てきました。 体験学習は正に学びの宝庫でした。 平成24年4月16日 6年生社会科見学で校長より |