立派になりました

 おはようございます。(子どもたちの大きな声の挨拶)
 いつも元気な挨拶をありがとう。

 今日は修了式です。学校の1年間の終わりの日です。
皆さん、この1年間、本当によく頑張りました。そして立派になりました。いろいろなことが立派になりましたが、今日は一つだけ話します。
 こうして、今のように、話を聞く態度のことです。皆さんしっかり話を聞いている。素晴らしいです。
 石黒浩さんという人がいます。ロボットを作る研究をしている人です。ロボットと言っても、人間にそっくりで、ロボットなのか人間なのか見分けがつかないようなロボットです。ロボットを作ろうとすると、難しいことがいっぱいあります。石黒さんによると、中でも、人の話を聞くというのが難しいそうです。どのようなことかというと、皆さんはこうしてうなずいて、しっかり話しを聞くことができます。ところがこれをロボットにさせようとすると大変難しいということなのです。うなずきながら話を聞くためには、話の流れを予想しながら聞かなくてはならない。これがロボットには難しい。予想していないと、うなずくのが遅れてしまう。例えば「いいですか」と言われて、少し間があいてから「うん、うん」とうなずくことになってしまう。おかしいですよね。
 皆さんがこうしてしっかり話しを聞いているということは、ロボットには難しい、人間だからできる素晴らしいことなのです。だから私はうれしいです。皆さんが立派に成長して、人の話が聞ける。本当にうれしいです。

     平成25年3月25日  修了式で校長の話より

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