必ず、必ず役立ちます!

 おはようございます。(児童の大きな声の挨拶)元気な挨拶ですね。ありがとう。
 寒くなりましたね。もう12月も終わろうとしています。冬ですね。夏の頃、校庭の周りにはいろいろな草がいっぱい生えていましたが、その草も今はほとんどありません。ほとんどの草は、秋に種を作って、もう枯れてしまいました。だから、今、草は枯れてしまってありませんが、種は土の中にたくさんあります。そして春になると種から新しい芽が、ポンっと出てきます。楽しみですね。
 さて、種は今も土の中にあるのですが、今は芽が出ません。春になると出てきます。なぜでしょうか?
 「温度、暖かくなるから」(どこからか児童の声)
 あっ、そうですね。春になると気温が上がって暖かくなるから芽が出るのですね。確かにそうです。でも、ちょっと不思議なことがあるのです。
 エノコログサという草があります。穂先が子犬のしっぽのようなホワホワッとした草で、コチョコチョとしたり、猫じゃらしにしたりして遊んだあの草です。秋に実ったエノコログサの種に十分な水と空気そして暖かな温度を与えてみます。ところがほとんど芽が出ないのです。なぜでしょう?不思議ですね。
 実は、このエノコログサの種を、1ヵ月から3ヵ月の間、いったん寒いところに置きます。そして、それから暖かくしてあげると芽がポンッと出てくるのです。
 草の種は、寒い冬をただじっとしているのではありません。種の中では、一生懸命、春、暖かくなったときに芽が出る準備をしているのです。5,6年生の皆さんは分かるでしょうか、植物ホルモンという物質が種の中で変化しているのです。種は、寒い冬の間に、一生懸命努力して準備をするから春にポンッと芽が出るのです。すごいですね。
 さあ、今日は2学期の終業式です。2学期にたくさんのことを学習しました。上手にできたこと、まだ上手にできないことなどいろいろあると思います。よく考えて、また来年に向けて頑張りましょう。今、皆さんが一生懸命努力していることは、必ず、必ず実って、将来役に立ってきます。だから、いまやるべきことに一生懸命取り組みましょう。

  平成24年12月25日  平成24年度第2学期終業式で校長の話より

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