Diary 学校日記

ドゥンガよりメッセージ

公開日
2020/04/20
更新日
2020/04/20

サッカー部

 1994年W杯アメリカ大会で優勝をしたブラジル代表のキャプテンがJリーグでプレーしていたことを知っているだろうか。元ジュビロ磐田の『闘将』ドゥンガ。ブラジル代表監督も務めたことのある人物だ。
 堅実なプレーで安定感をもたらすと共に、仲間に檄を飛ばし続けチームを引き締める。私も大好きな選手だ。

 以下 footballistaより抜粋      〈途中省略しています〉

 ブラジルでも感染拡大のペースが加速している新型コロナウイルス。全国27州のうち12州が非常事態の宣言下にあり、不要不急の外出が規制される日々が続く中、貧困層を中心に、生計が成り立たない家庭が急増している。

 それに対し、ネイマール(パリ・サンジェルマン)やフェリペ・コウチーニョ(バイエルン)ら多くのブラジル人サッカー選手たちが、積極的な寄付を行い、市民の暮らしを支えようとしている。

 配給を受けた家庭からは「今日、家にあった最後の米を炊いて、明日のための食糧を買うお金がなく、子供たちに食べさせることができなくなるところだった。本当にありがたい。」という言葉も聞かれた。

 そんな中、自ら体を張った活動をしているのがドゥンガだ。彼が今、マスクと手袋を身に付け、野菜や食糧の詰まった木箱や、衛生用品の詰まった段ボールを運んでいる。これまでに10トン以上の食料を集めて様々な施設に届けることができた。活動は現在も続いている。

 「みんな、挑戦する準備はいいか? 人生とは挑戦の連続なんだ。そして、その挑戦によって素晴らしいことができる。できると想像すらしなかったことがね。」

 「今、人生が僕らに再び挑戦のチャンスをくれた。それは団結すること、人間らしくあること、より良い人間になること。その挑戦において、素晴らしい人間になるというのは、必要とされる時に手助けができるということだ。言いたいのは、君たちみんなが挑戦者だということだ。」

 誰にも感染の恐怖があり、経済的な打撃がある。様々な職業があり、一人ひとりの状況も、生きる環境も違う。だからこそ、ドゥンガは語り掛ける。

 「僕はこの戦いを続けていくつもりだ。僕らは決して負けることのないチームなんだ。そして、君だって多くの人たちの人生を手助けできる。自分の役割を果たそう。君のチームを作る。それが挑戦だ。」

 ドゥンガが活動を紹介するのは、その自分の活動への寄付や参加を求めるためではなく、今、世界中が新型コロナによって苦しんでいる中、自分にできることをしよう、と呼び掛けるためだ。