Diary 学校日記

5組:国語表現の授業

公開日
2019/08/30
更新日
2019/08/30

特別支援学級(5組)

8月30日(金)、5組では、絵本「おとなになれなかった弟たちに……(米倉斉加年著)」を用いて、国語表現の授業を行いました。この本は作者が、戦時中に栄養失調でなくなった弟のことを絵本に描き、戦争の悲惨さを訴えたもので、表現の中にこめられた登場人物の心情や作者の思いを読み取る題材として、授業で使用しました。
授業者の今野賢一教諭は、戦争についてよく知らない生徒達に登場人物の時代状況を理解してもらえるよう、空襲写真等を黒板に掲示し、説明を行いました。生徒達はワークシートの読み取りの問題を解きながら絵本の内容について理解を深める中、T君の「戦争って、なぜ起こるんだろう?」というつぶやきをきっかけに、「戦争をくりかえすのはいやだ。」、「他の国をとろうと思わなければよい。」など、いろいろな発言が飛び出しました。
今野教諭が丁寧にひとりひとりの意見を拾い、説明を加えつつ生徒に考えさせる中、さらに生徒達の意見は、現在のさまざまな地域での国家間の対立の問題の背景を尋ねたり、戦争を起こすリーダーを選んではならないということから、近いうちに実施される生徒会選挙にまで話が及びました。5組の生徒達が、豊かな想像力と相手を思いやる優しく繊細な感性をもち、また素直かつ自由に感想、意見が出せることに、あらためて感動させられたひとときでした。