このページでは「全校朝会」での講話などを紹介します。

朝会講話「校長先生のニュースの読み方」

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 みなさん、おはようございます。音楽会、そして金曜日の開校40周年記念式典、大きな行事が続いた11月でしたが、何ともう最後の週に入ってしまいました。本当は、今朝は「落ち葉拾い集会」の予定だったのですが、校庭でたくさん遊んでいる皆さんは知っている通り、まだまだ校庭に落ち葉は落ちていません。もう少ししたら、びっくりするほどたくさんの落ち葉が落ちてきますよ。そうしたら、みんなで協力してたくさん集めましょう。
 さて、今朝は校長先生からニュースを紹介します。クロームブックの「全校クラスルーム」に、校長先生が時々ニュースを紹介しているの、知っていますか?読んだことある人?内容も、文字も、ちょっと難しいですよね。全部読めなくて当然。でも、写真や見出しを見てみんなにいろいろ考えてほしいな、と思って紹介しています。ニュースはその字の通り「新しい出来事」という意味ですが、その受け取り方は人それぞれです。ただ文章を読んでも、「ふーん」で終わってしまうこともあるでしょう。でも、ちょっと見方を変えたり、これまで自分が知っていたことと関連付けたりしてニュースを読んでみると、書いてあることの裏側、自分自身とのかかわりなど、様々なことに気づいて、俄然ニュースが面白くなります。世の中って知らないことだらけで面白いな!もっと知りたいな。誰かに話してみたいな、と思ってほしいのです。
 さて、今日のニュースです。アメリカのCNNというテレビ局が配信したニュース。「スミロドンの赤ちゃんミイラ発見!」という記事です。スミロドンって知っていますか?「サーベルタイガー」という名前の方が知られているかもしれません。今から250万年前から1万年前くらいまで、生息していたという大型のネコ科哺乳類、まあライオンやトラの仲間ですね。一番特徴的なのはその牙。刀を意味する「サーベル」という名前は、その立派な牙から来ています。ポケモンのキャラクターで知っている人も多いですね。残念ながら走るのがあまり速くなく、地球が寒くなった時代に生存競争の中で絶滅してしまいました。これまでアフリカの各地から化石が発見され、そのとてつもなく大きな牙にみんなびっくりしていました。ところが、今回のニュースはそのスミロドンの仲間のネコ科動物の赤ちゃんが、化石ではなく「ミイラ」の状態で見つかったというのです。え?何万年も前の生き物が化石にならずに見つかるなんてありえないよ、と思うよね。その通り。ふつうは皮膚や内臓はすぐに腐ったり他の動物に食べられて無くなってしまったりします。ではどうして今回はミイラで見つかったのでしょう。それは、地球の高い緯度、つまり北極の近くの地域に広がる1年中凍り付いた大地の中から見つかったからなのです。時々、マンモスも氷漬けのミイラの状態で見つかることがあったのですが、今回のような「スミロドン」が見つかったのは初めて。骨ではなくて、毛皮や皮膚、内臓が凍った状態で見つかると、どんなことが分かるのでしょう?まず、身体の正確な大きさが分かります。それから皮膚や毛皮の色が分かります。お腹の中を調べれば、どんなものを食べていたかもわかります。また皮膚の組織などから大切な遺伝情報「DNA」の仕組みも分かるかもしれません。もしもスミロドンが今のライオンと似ているDNAをもっていたら、もしかしたら現代に蘇らせることもできるかもしれないのです。すごいよね。考古学や歴史、生き物にあまり興味がない人でも、驚きのニュースだと思います。でも、ここで終わってはもったいないのです。このニュースからもっともっといろいろなことを考えることができると思うのです。例えば、「アフリカにいるというスミロドンがどうしてロシア、アジアにいたんだろう」「どうして氷漬けのミイラを見つけることができたんだろう」「どうしてマンモスのミイラは見つかっていたのに、肉食動物のミイラは見つかっていなかったのだろう」とかね。いろいろありますよね。また、こんな見方もあります。「永久凍土の中からマンモスや貴重な生き物のミイラが見つかるなら、勝手に盗って売られたりしそう」とか、「この写真、実は大きな毛深い猫の死体なんじゃないの?流行りのフェイクニュースかも」とか…。
 例えば、校長先生が気がかりだったのは、発見された場所が「極東ロシア」だったということです。皆さん知っている通り、ロシアは今戦争をしている国です。日本をはじめ多くの国々がロシアの戦争に反対しています。そうすると、「果たして今後ロシアでこうした昔の生き物の調査なんてできるのだろうか?」という疑問が湧いてきます。また、「永久凍土」が融けている、すなわち「永久じゃない凍土」になっている、という事実です。みんながよく知っている地球温暖化の影響が、こんなところにも及んでいるのです。そうなると、手放しで喜んでもいられない、他にも温暖化のために起こった出来事はないのかな?と気になり始めます。こうした一つの事実からどんどん広がる、時には自分の知っていることともつながる、というのが「ニュースの読み方」の一番大切なところです。誰かが言っているから「ふーん」、テレビが伝えているから「ふーん」では、物事を判断する力はつきません。
 今朝は「スミロドンの赤ちゃんのミイラ発見」というニュースから、皆さんにニュースの読み方について考えてもらいました。クロームブックの全校クラスルームにいろいろなニュースが紹介されています。ぜひ、読んでみて、感想をコメント機能で伝えてください。お話を終わります。

南大沢小学校開校40周年記念式典 校長式辞

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 里山の豊かな自然が残る南大沢の周辺も、木々の葉が一層鮮やかに色づき、美しい秋が更に深まりを感じさせてくれる季節となりました。
 本日は、八王子市教育委員会教育長、安間英潮様をはじめ、市内学校関係の皆様、地域の皆様、学校運営協議会、みなみ会の皆様のご臨席を賜り誠にありがとうございました。本校の教育活動に日頃よりご尽力いただいている皆様に見守られ、八王子市立南大沢小学校開校四十周年の記念式典を執り行えますことは、100名の本校児童と我々教職員の大きな喜びです。
 南大沢小学校は、昭和六十年(1985年)四月一日に市内60番目の小学校として開校しました。開校当時の児童数は394名でした。それから毎年のように児童が増え、開校から9年目の平成四年(1992年)には、全校で926名という大規模な学校になりました。その間、マンションの建設、南大沢駅の開業、東京都立大学の移転、住民のための遊歩道の整備など、南大沢の街の開発も大きく進みました。そして、多摩ニュータウンエリアでも指折りの美しい街として成長していきました。同時に本校では、増え続ける児童の教室を確保するため、新たに八教室分の校舎を増築し、今の学校の形が出来上がっていきます。こう振り返ると、南大沢小学校の歩みは、まさに街の誕生、成長と共にあったことを実感します。
 そんな中、当時の子供たちはどんな毎日を過ごしていたのでしょう。今回の周年に向けた準備の中で、子ども達の目線でこれまでの学校の歩みを知りたい、と私は過去の卒業アルバムを開いてみました。開校当時の不安、発見、喜び…卒業作文の中には、大人の目からは見えない沢山の子ども達の思いが記録されています。その中でもとりわけ印象的だった、昭和六十年度、第一期卒業生のある男子児童の作文の一部を今日はご紹介させていただきます。

『南大沢のいいところ』
 南大沢に引っ越してよかった。山などがあって、遊ぶところがたくさんあるからだ。例えば、南大沢の周りの山にはいろんな道があって、そういう道には大体一つは脇道がある。それである日そんな道を探検してみた。大体頂上の辺まで来ると、そこには小さな畑と空き地があった。そこで、別の日にその空き地で焼き芋をやることにした。行く前に「サンワ」で「芋」と「中村のチーズあられ」を買って、「イセモト」で「ジュース」を買って山へ行った。友達が餅を持ってきていたので、火を起こして遊びで火の中に入れたらよく焼けた。今度はちゃんとアルミホイルに包んで入れたらよく焼けて美味しかった。次に芋を入れると、三十分くらいで焼けた。一つ目はおいしかったけど、二つ目はほとんど生で、しかも半分は腐っていた。
 また別のある日、自転車で出かけた時の帰り道に、山を越えて帰ろうと走っていたら、養鶏場があった。近くまで来ると、罠にかかったタヌキがいた。そのタヌキを見ていたら、養鶏場からおばさんが来てこう話してくれた。「このタヌキは養鶏場の鶏を狙ってくるんだよ。」まだこんなところにもタヌキがいるのかと思った。そのおばさんに「山を越えて向こうに行けますか?」と聞いたら、「いける」と言ったので、小さな山道を越えて帰った。
 よく行く山の中には大きな木があって、そこはみんなの遊び場になっている。自分の席なども決めて、枝の上に座ってお菓子を食べたり、木を削ってヤリや弓矢などを作って遊んだりして過ごした。そんな素敵な場所が南大沢にはたくさんある。僕の前に住んでいたところにはそんなところは全然無かった。南大沢に引っ越してきて遊んだりする面では、この街はすごくいいところだと思う。だから、あんまり山を壊してほしくない。

 40年前の六年生の素直な思いです。里山の自然の中に飛び込み、全身で謳歌する姿が生き生きと伝わってきます。それから40年。南大沢の街は成熟の時を迎え、遊歩道の街路樹は巨木になり、そしてこの学校も児童数百名という小さな学校に変貌しました。でも、変わらないもの、変えたくないものがあります。それは、里山の豊かな自然、地域の人との結びつきによって子ども達を育てる、ということです。小山内裏公園の環境保全活動、地域の方々と一緒に取り組むコメ作りや蚕の飼育などは南大沢小学校自慢の伝統です。最近では近隣の企業や大学との相互連携の取り組みも加わりました。時が変わっても、変わらないふるさと南大沢への愛着と誇りを育むこと。本日の式典の後半、児童による学校の紹介の中では、そんな地域や学校への思いを子ども達の言葉でつづった「周年記念歌」をご披露させていただきます。
 「仲良く、元気で、頑張る子」という教育目標を掲げ、たくさんの地域の皆様との結びつきの中で、児童一人一人が活躍し成長する、という日常が四十年もの間、途切れることなく続いていること。卒業生、保護者、地域の皆様、多くの皆様に改めて感謝いたします。これからも南大沢小学校は地域運営学校として、「すべての子供が笑顔になる学校」を目指して、児童の可能性を伸ばし、社会の中で自立して生きるために必要な力の基盤を育むことを基本理念とし、教職員が一丸となって、精一杯努力いたします。家庭や地域との協働により、特色ある教育を一層推進してまいります。これまでの歴史に学び、良き伝統を受け継ぎながら、さらなる発展に努めてまいります。
 終わりに、八王子市教育委員会教育長、安間英潮様をはじめ、ご来賓の皆様にはご多用中にもかかわらず、私どものためにご光臨賜りましたこと、改めて厚く御礼を申し上げます。今後とも、本校に対する温かいご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げ、校長式辞とさせていただきます。


 令和6年11月22日
八王子市立南大沢小学校校長 安田 尚民

40周年記念音楽会 校長挨拶

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 保護者の皆さま、ご来賓の皆様、こんにちは。本日はお忙しい中、南大沢小学校の音楽会にお越しいただきありがとうございます。11月に入って校内には歌声や楽器の音色が響くようになりました。芸術の秋らしい文化の香りが今日の音楽会につながっています。ご案内の通り、昨年度より本校では学習発表会の内容を精選し、展覧会と音楽会を隔年で行うこととしました。学校開校40周年となる今年は、初めての音楽会を実施します。音楽専科の教員をはじめ、本校の教職員も初めての行事の開催に向けて手探りで準備を進めてまいりました。もしも進行が滞ることがありましても、どうかご容赦いただければと思います。
 さて、昨日各学年がリハーサルを行いました。しかし、授業の合間に入れ替わりながらの舞台練習でしたので、子供たちにとっても、実は他の学年の演奏を聴くのは今日が初めてなのです。ワクワク心待ちにしているのは保護者の皆様と同じですね。本校は決して人数は多くありませんが、その分、子供たち一人一人が大きな役割と責任を担って、そしてそのことを自覚しながら仲間の音を聴き合い演奏します。子供たちが選んだ音楽会のスローガンは「心をひとつに♪きらきらえがおでひびかせよう」。まさに本校にぴったりの目標です。でも、きっと子供たちは緊張しています。聴いてくださる保護者の皆様も、他の学年の児童の皆さんも、ぜひ「こころをひとつに、きらきらえがおで」聴いてください。

11月11日 全校朝会「言葉遣いは心遣い」

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 みなさんおはようございます。いよいよ音楽会の週に入りました。どの学年も一生懸命練習していて、学校の中に素敵な歌声や音色が溢れているのが嬉しいです。本番まであと少し、体調にも気を付けて過ごしてください。そして音楽会の次の週には開校40周年記念式典も予定されています。皆さんが楽しく学校に通って、大きく成長できるように応援してくださっている保護者の皆さん、地域の皆さんをたくさんお招きする行事が続きます。日頃の感謝の思いをしっかり伝えられるように、一人一人の心の中の準備も進めていきましょう。今朝はそんなお話です。
 次の会話を見てください。いずれも学校での先生と子供の会話です。先生、子ども、どちらの言葉か考えてみましょう。

「おはようございます」
「おはよう」
「すてきなぼうしだね」
「べつに…」

「そうじがんばっていますね」
「がんばってるよ」
「そこどいて」
「…」

「しつれいします」
「どうしたの?」
「てがみをとりにきた。」
「ありましたか?」
「なかった」

 何か感じたことはありますか。何だか先生と子供があべこべですね。先生たちは丁寧な言葉を使っていますが、子供たちはお友達と話すときと同じような言葉遣いをしている。丁寧な言葉を「敬語」と言います。5年生の国語の学習で学ぶ内容なので、4年生以下の皆さんは分からなくても仕方がない。でも、敬語を使えると、とっても得をします。話している相手から、この人は「信頼できる人」と思ってもらえるからです。丁寧な言葉遣いを心がけることは、心遣い、相手への思いやりの表れなのですね。だから、南大沢小学校の皆さんには、「敬語」を使える人になってほしいと思っています。

先ほどの先生と子供の会話、丁寧な言葉に直してみましょう。
「おはよう」→「おはようございます」
「べつに…」→「ありがとうございます。」
「がんばってるよ」→「がんばっています」
「そこどいて」→「そこをすこしよけてもらえますか」
「てがみをとりにきた」→「てがみをとりにきました」
「なかった」→「ありませんでした」

 みんなちゃんとできていてすごい。じゃあ、ちょっと難しい言葉にも挑戦してみましょう。1年生もがんばってね。
「食べる」は?→「めしあがる」
「言う」は?→「おっしゃる」
「来る」は?→「いらっしゃる」

 みんな、しっかり使えていますね。敬語は「マナー」「礼儀」なので、食事の仕方とか身だしなみとかと同じように、いつも使っていないと身に付きません。是非、家でも、学校でも、出かけた先でも、どんどん使ってみましょう。最後に、こんな言葉を紹介します。

「親しきなかにも、礼儀あり」

 よく知っている家族や親せき、先生たちとの間でも、「礼儀」は大切ですよ、という意味ですね。実は南大沢小学校でも高学年になれば正しく敬語を使えるお友達がたくさんいます。今日から、心がけていきましょう。

11月の避難訓練講話「起震車訓練」

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11月避難訓練(起震車訓練)講話
 今日の訓練は地震、それに引き続く給食調理室からの火災、という想定でした。地震も火災も皆さんは何度も避難の訓練を重ねているので、守るべきルール、取るべき行動は理解していると思います。でも、訓練ではどうしても再現できないことがあります。何だかわかりますか?それは、地震の訓練をしても「実際には揺れない」、火災の訓練をしても「実際には煙が迫ってこない」ということです。やり方が分かっていても、本当の地震や火災の時に正しい行動、練習してきた行動ができなければ、命を守ることはできません。黒い煙を吸い込めば、大人でもすぐに気を失ってしまうのです。大きな地震が来たら、机の下にもぐってじっとすることも、素早く行動することもととても難しいのです。今日の訓練はそのために特別の車に来てもらいました。「起震車」といいますね。5年生を中心に体験をしてもらいますので、みんなが体験することはできないのですが、ぜひ、自分の教室、自分の家などをイメージしながら、見て、感想を聞いて、しっかり学んでください。残念ですが、皆さんは今後の人生でおそらく大地震に遭遇します。そんな時、自分の命を守れるように、今日の訓練をしっかり目に焼き付けてください。5年生も訓練でけがをすることがないように、真剣に臨んでください。

10月の避難訓練講話より(予告なしの地震想定)

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 今日の避難訓練は地震想定でした。皆さん落ち着いて「おかしもち」の約束を守って避難ができましたね。特に、今回は「予告なし」で行ったので、授業中に驚いた人もいるかもしれません、でも、当然のことながら地震は「起きますよ!」という予告をしてくれません。いつだって予告なしで起きた事態に対応しなければいけない、そのための訓練です。大切なことは自分の命。お金でも、宝物でもありません。命だけは失ったら返ってきません。自分の命を自分で守る、これをいつも考えておきましょう。ところで、地震はどんな時間帯に起きやすいと思いますか?確率的には同じような気もしますが、実は夜遅い23時台が一番多いそうです。また休日に起きることが多い。では、家にいる時気をつけなければいけないことは何でしょう。次の4つのケース、よく考えてみましょう。

1 台所で料理中だったら
 料理などで火を使っているときに、大きな地震が起こったら、まず優先すべきは身の安全です。テーブルの下など物が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」場所に移動し、揺れが収まるのを待ちましょう。無理に火を消しに移動すると、冷蔵庫や食器棚の転倒などによってケガをしたり、熱湯や熱い油によって大やけどを負ったりする危険性があります。火の始末は、揺れが収まってから行いましょう。そして大抵の家庭のガスメーターは震度5程度の揺れを感知すると自動的にガスの供給を止める仕様になっています。消火は大切ですが、まずは自分の身の安全を優先しましょう。

2 トイレやお風呂にいたら
 トイレやお風呂にいる時、学校でもそうですが地震が起きたらとても不安になります。でも、実は家の中で地震の際に一番安全なのは、実はトイレだと言われています。四方を壁に囲まれ、落下物も少ないトイレの中は、地震の揺れに対して強い構造だと言えます。しかし、大きな揺れによってドアが変形してしまうと閉じ込められてしまうことも考えられます。まずドアを開けて避難経路を確保しましょう。

 お風呂で地震にあった時も、トイレ同様比較的地震に強い場所だと言えます。揺れを感じたら、ドアを開け、揺れが収まるのを待ちましょう。洗面器や風呂桶はヘルメット代わりになります。揺れが収まったら、脱いだ服でもよいので衣服を着て、避難しましょう。

3 商業施設にいたら
 スーパーやコンビニにいるときに地震が起こったら、ガラスのショーケースから離れ、ホールや柱の近くに移動します。移動するときは、必ずカバンなどで頭を保護することも大切です。スーパーやコンビニでは、買い物かごをヘルメットのようにかぶることもできます。揺れが収まっても慌てて出口に向かわず、お店の人の指示に従って行動するのは、学校と同じです。

4 エレベーターやエスカレーターに乗っていたら
 エレベーターに乗っているときに地震が起こったら、すぐに全ての階のボタンを押し、最初に停まった階で降ります。もし、エレベーターの中に閉じ込められてしまったら、非常呼び出しボタンやインターホンを使って外部に連絡します。携帯電話も使えるでしょう。場合によっては、救助されるまでに時間がかかることもあります。エレベーター内には、水や食料、簡易トイレなどが常備されている場合もあるので、慌てずに待ちましょう。また、エスカレーターに乗っているときに地震が起こると、自動で急ブレーキがかかる場合があります。ゆっくり動いているようでも、急に止まるとほとんどの場合転んでしまいます。日頃から手すりにつかまるようにしましょう。

 今日は、予告なしの避難訓練でした。皆さんがしっかり避難行動できていたので感心しました。また家や外にいる時の避難についても考えました。家に帰ったら地震の避難について、家族と話し合ってみましょう。

開校40周年記念運動会 挨拶

【10月6日(日)の開会式】(開会式、エール交換、表現種目のみ)
みなさんおはようございます。あいにくの天候となってしまいましたが、たくさんの保護者の皆様、地域の皆様に集まっていただきました。ありがとうございました。本日の運動会は、こうした天候状況の為、本日の実施内容は表現種目のみ、とさせていただきます。児童はこの日に向けて係活動を含め、準備を重ねてきた中ですので、大変残念ですが、ご了承ください。この先の天気も不安定な状況は続きますが、火曜日以降に、改めて子供たちの活躍の場を設けさせていただきます。延期の際の実施につきましては学校から通知をいたしますが、お時間がありましたらぜひ再度学校にご来校ください。さて、児童の皆さん、残念ながら今日は表現のみです。でも、皆さんの踊りで南大沢に元気を届けましょう。

【10月11日(金)の開会式】
 みなさん、おはようございます。ずいぶん待たされました。でも、秋の高い空が広がる、素晴らしい日に、南大沢小学校の40周年記念運動会、紅白対抗戦の日がやってきました。今日の日を待ち望んで、皆さんは毎日心と体の準備を重ねてきました。そんな成果を力いっぱい発揮してください。皆さんの活躍を願って、家族の皆さん、地域の皆さん、学校の先生や職員の皆さんも、日々見守り、応援してきました。「走り方教室」で速く走るコツを教えてくれた中学生、季節や行事に合わせて、皆さんが一番力を発揮できるように工夫したメニューを出して下さった給食…。皆さんの関わったすべての方々の思いを力に変えて、今こそ、南大沢小学校の目標、「仲良く元気で頑張る子」の姿を見せてください。「すべての子供が笑顔になる学校」を実現してください。
 さて、保護者、地域の皆さま、本日はご多用のところ、南大沢小学校の運動会にお越しいただきありがとうございます。日曜日の開催に引き続き、平日にもかかわらず、ご都合をつけていただき、こうして皆様に集まっていただき、何よりうれしく思います。先週以来、不安定な天候が続き、実際校庭での十分な練習時間を確保することができませんでした。種目の中には、初めて校庭で行うものもありますが、どうかそのあたりは温かい目で見ていただければ幸いです。123年生、456年生が縦割りグループとなり、上級生が下級生にも気を配り、力を合わせて頑張ってきました。子供たちの一生懸命な姿に大きな拍手と声援をお願いします。

【10月11日(金)の閉会式】
 みなさん、運動会が終わります。優勝した白組のみなさん、おめでとう。そして惜しくも準優勝だった赤組のみなさん、皆さんの頑張りにかっこよかったです。先週の金曜日、前日準備の時に、456年生には伝えた話ですが、「一生懸命に努力する」ことは「とってもカッコいい」ことだと、皆さんの姿を見ていて改めて感じました。嬉しさも悔しさも、素敵な思い出。校長先生は今日一日、たくさんの笑顔が見られて、本当に幸せでした。
 保護者の皆様、地域の皆様、子供たちの活躍、いかがでしたか。身近な皆様のたくさんの声援と拍手がどれほど子供たちを勇気づけたか分かりません。改めて御礼申し上げます。そしてこれからも南大沢小学校の子供たちの1番のサポーターでいてくださいますようお願いいたします。
 保護者の皆様、家に帰って、子供たちの頑張ったところを一つでも二つでも、褒めてください。かけっこでも、係活動でも、応援でも、頑張ったところをぜひ、褒めてあげてください。運動会に参加した子供たちを更に一段成長させる原動力になります。よろしくお願いします。そして改めて本日はありがとうございました。

秋の交通安全運動

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 毎年春と秋の一週間、全国で一斉に「交通安全運動」が実施されること、知っていますね。春は学校やお仕事などで新しい場所に通うようになる人が多いことから、交通事故が増えてしまうことがあります。では、秋はなぜ交通安全運動を行うのでしょうか。それは、夏が終わって秋になると太陽が沈む「日没」がとても早くなり、皆さんが出かけたり遊んだりしている間に暗くなってしまうことでやっぱり事故が増えてしまうからなんです。たとえばひと月前の8月24日は18:19でしたが、今日9月24日の日没は17:35、来月10月24日になると16:54とどんどん暗くなり、交通事故が起きやすくなってしまうのです。
 今週は特に交通事故に気を付けて過ごし、この先も安全に過ごせるように習慣づけてください。昨年令和5年に交通事故でけがにあった人の数は368273人。そのうち約3000人もの方がなくなってしまっています。本人は勿論、家族も友達も、みんな悲しい気持ちになるのが交通事故です。交通事故に遭わないようにするには、一人一人がルールとマナーを守る心がけをするしかありません。しっかり意識をしていきましょう。
今回の交通安全運動で特に気をつけることは次の3点です。
1 子供と高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保。
2 夕暮れ時と夜間の交通事故防止及び飲酒運転などの根絶。
3 自転車等のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
 少し難しい言葉もありますが、皆さんに絶対に守ってほしいことは次の3つです。
 一つ目…交通ルールをしっかり守る、ということです。実はお年寄りや子供たちの中で横断歩道や信号を守らない人が大変多いのだそうです。
 二つ目…反射板などの付いたカバンや上着を身につける、ということです。車からよく見えるように、反射板などの付いたカバンや上着を着ることも大変有効です。黄色い帽子、黄色いランドセルカバー、そのほかにも「反射板」などを使うことで、車からよく見え事故を防ぐことができるんですね。学校の行き帰り以外も、身につけられるものを考えておきましょう。
 三つ目…自転車に乗るときは必ずヘルメットをかぶる。そして暗くなる前にライトをつける、ということです。一番大切な頭を守るヘルメットをかぶるのは当然ですが、自転車にのるということは、誰かにぶつかってけがをさせてしまうかもしれない、だから、ライトをつけ、ルールを守って自転車には乗ってください。
 今日から、しっかり心がけて過ごしていきましょう。

平成6年度2学期始業式講話

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 おはようございます。今朝は登校してくる皆さんから元気な挨拶をされて、とっても元気をもらいました。そして、体育館に来たら、5年生、続いて6年生がびしっと並んで待っている姿がありました。上級生、かっこいい、立派、と嬉しくなりました。今日から始まる二学期には、たくさんの行事が待っていますね。40周年という記念の年に、みんなで南大沢小学校の新しい歴史を創っていきましょう。
 さて、この夏休み、世界中の注目を集めた大きな出来事がありました。フランスのパリで行われたオリンピックです。夜中に目をこすりながらテレビで応援していた人もいるかもしれません。たくさんの努力を重ねてたどり着いた夢の舞台で大きな成果を上げた選手たちは本当に素晴らしい、と思います。と同時に、オリンピックの価値はメダルだけじゃないな、ということも感じました。
スケートボードの四十住さくら選手は、誰かが失敗すれば決勝に残れたかもしれない状況で、「決勝には行きたいけれど、人の失敗を期待したくない」という言葉を残しました。選手一人ひとりへの尊敬の気持ちがよく表れていてとても爽やかでした。体操の橋本選手は、団体戦の最後の場面で、日本が逆転して会場が騒然とする中、ライバルの中国選手の演技のために身振りで会場が静かになるように努めていました。試合後も、中国選手に声をかけ、友情の深さを感じさせました。
日本とは違い、国によっては代表選手が数名、という国もあります。そうした国の人々は、テレビを見ながらどんなことを考えていたのでしょう。メダルの数の多い少ないではなく、世界の中で自分の国の旗が振られている嬉しさを感じていたのかもしれません。今日からはパラリンピックが開幕します。ぜひ、スポーツに、世界の国々に、障害のあるなしに関係なく全力で挑戦する人々に、関心を深めていきましょう。
さて、2学期のスタートにあたり、皆さんに詩を紹介します。聞いたことのある人もいることと思います。蒔田晋治さんという学校の先生が書いた「教室はまちがうところだ」という詩です。校長先生はこんな教室、学校にしたい、と思っています。長い詩なので、はじめの部分だけ、ちょっと聞いてください。

『教室はまちがうところだ』蒔田 晋治
教室はまちがうところだ みんなどしどし手をあげて 
まちがった意見を 言おうじゃないか まちがった答えを 言おうじゃないか
まちがうことをおそれちゃいけない まちがったものをわらっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを ああじゃあないか こうじゃあないかと
みんなで出しあい  言いあうなかで  ほんとのものを見つけていくのだ
そうしてみんなで伸びていくのだ…(後略)

これから始まる2学期、ちょうど100人の南大沢小学校の子供たちみんなが、ほんのちょっとの勇気と、たくさんの優しさで、「ほんとのもの」を見つけていきましょう。

令和6年度1学期終業式 校長講話

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 みなさん、おはようございます。今日はいよいよ1学期最後の日になりました。東京都も昨日、梅雨が明けました。さらに暑い夏がやってきます。熱中症には十分気を付けて過ごしましょう。
 4月の初めに新しい気持ちで教室に入り、クラスと自分自身のめあてを考え、それに向けて日々努力を重ねよう、と決意したこと、改めて思い出してみましょう。校長先生も学校開校40周年という節目の年に、地域のみんなから愛される学校、そして昨年度以上に『すべての子供が笑顔になる学校』を実現しようと、気合を入れました。そして、1学期の間にたくさんの素敵な笑顔に出会うことができました。6年生の1年生へのお世話、校内探検、カイコの授業、子ども祭り、田植え、日光移動教室…他の学年、新しい友達、学校外の人…そうしたかかわりの中で見せてくれた皆さんの笑顔、とっても素敵でした。南大沢小学校の宝物だと思いました。
 さて、明日からの長い夏休みが始まるにあたって、校長先生から3つのお願いをします。
 一つ目は、通知表についてです。この後皆さんは教室で担任の先生から通知表をいただきます。今年は保護者の方へのお手紙はありません。夏休みに個人面談の中でしっかり伝えるからです。でも、皆さんが学校生活の中で様々に頑張った記録は、しっかりと通知表に入っています。今日おうちの人と一緒に、通知表をじっくり読んでください。そして、おうちの人に「1学期ありがとうございました。」と感謝を伝えてください。おうちの方々は、みなさんが楽しく学校生活を送り、成長していくことを願って、日々心を砕いています。感謝を伝えるとしたら、それは今日です。
 校長先生からのお願い、二つ目は、夏休みの過ごし方です。「よふかし、あさねぼう、ゲームざんまい…」、…こんな毎日を期待している人もいるかもしれません。たまには、そんな日があってもいいですね。でも、せっかくの40日間。何か一つのことに挑戦してみましょう。毎日読書でもいい、クロールの練習でもいい、カブトムシを見つける、でもいい、プログラミングの作品作りでもいい…自分で立てた目標に向けて、一つのことを続けてみてください。学校の廊下にこんなコーナーがあるの、知っていますか?ぜひ外部のコンクールにもチャレンジしてみてください。なんとなく過ごした40日とチャレンジした40日では、その後の人生でものすごく大きな違いが出てきます。
 三つ目は、夏休みの宿題です。校長先生からも一つ、宿題があります。とても単純だけど、さぼったらダメなことです。それはね、全員元気に2学期の始業式を迎える、ということです。大きなけがや事故なく過ごす、ということです。みんなできそうですか? 約束してくださいね。
 最後にもう一つ。皆さん夏休みに自由研究をするでしょう。校長先生「趣味の自由研究」と名付けて、いろんなことを研究しています。今、研究を進めているのは「スイカ」です。夏のスイカ、おいしいよね!ある時ニュースで「ド根性スイカ」というのを見たんです。誰かがぺっぺっと種を飛ばして勝手に生えてきたスイカが健気に育っている姿を。だから、きっとスイカは根性があるに違いない、と校長先生は小さなプランターでスイカを育ててみることにしたのです。甘やかしちゃいけない、と。やがて葉っぱが増えて花が咲きました。実はスイカは一番最初の花は実にしてはいけないそうです。まだ葉っぱが十分に育っていないのに、実をつけると植物が弱ってしまうのだそうです。でも、三つの雌花に受粉して、実になったのは一番花だけでした。なんだかゆがんだ形ですが、これが育っていくのが楽しみです。そして、スイカと言えば、赤いところを食べてそのあとは捨ててしまいますよね。なんかもったいない。そこで、スイカの白い部分の食べ方を調べてみたんです。そしたら、「漬物」にするのが一番いい、と分かりました。これ、冗談みたいにおいしいです。これまで四種類作りましたが、全部当たりでした。作り方知りたい人は教えてあげます。大人になっても楽しい自由研究、ぜひ皆さんも楽しんでください。素敵な夏休みを過ごしてください。