このページでは「全校朝会」での講話などを紹介します。
4月21日 全校朝会「仲良く、元気で、頑張る子」

みなさんおはようございます。この週末、暑かったですね。都立大学の竹林にタケノコ堀りに出かけた人もいるようですが、もう夏が来てしまったかのような暑さです。でも、ひとつだけ夏とは違うことがあります。それは「蒸し暑さ」。夏は少し動くと汗が出て、とってもムシムシしていますが、今の季節はどうでしょう。とってもカラッとして気持ちがいいですね。「初夏」と言って、夏の始まりのこの季節は、外で体を動かすには一番いい季節なんですね。さて、皆さんは南大沢小学校の児童なので、この学校の教育目標、もちろん知っていますよね。「なかよく」「げんきで」「がんばる子」ですね。中でも、今年一番大事にみんなに取り組んでほしいことは「元気で」です。有名なプロレスラーの方が「元気があれば何でもできる!」と言っていましたが、本当にそうです。逆に「元気がないと」できなくなってしまうこともたくさんあります。だから、皆さんには「心」も「体」も元気でいてほしい、と願っています。今日はそんな「元気でいられる」遊びについて、考えてみましょう。
さて、ちょっとこの場でできるじゃんけん遊びをしてみましょうか。
・「ポンポンじゃんけん」
・「グーパーマリオネット」
じゃんけん一つでも遊びが広がりますね。実は遊びながら、頭の中の神経も鍛えられているそうです。
次はみんなに質問です。ここにフラフープがあります。みんなだったらどんな風に遊びますか?(腰で回す、転がす、中をくぐる…)なるほど、たった一つの道具なのに、実に面白い。校長先生の好きな「ヘリウムリング」という遊びを紹介します。ちょっと先生たちに手伝ってもらいますね。(数名の教員で実演)
ぜひ、休み時間にチャレンジしてみてください。
先ほど言ったように、南大沢小学校の今年特に大切な目標は「元気な子」です。休み時間、昼休み、体調が悪くなかったら、みんな外へ出て遊ぶようにしてみましょう。今朝は、みんなに外遊びをたくさんしてほしかったので、本当は校庭で朝会をしたかったの
ですが、ちょっと日差しが厳しいので、体育館にしました。皆さんも外遊びをするときは、帽子をかぶって、水飲みも忘れずに楽しみましょう。
1年生を迎える会 校長先生の話

さて、入学式でもお話をしましたが、小学校に通うようになって丁度1週間が経ちました。ドキドキした気持ちから、だんだんワクワクした気持ちが強くなってきているのではないでしょうか。校長先生のお話を覚えていますか?それはこの学校を大好きになってほしい、ということでした。どうでしょうか。そのために二つのことが大切、とお伝えしました。一つ目は「お友達をたくさん作ること」、二つ目は「できること、楽しいこと」をどんどん増やしていく、ということです。お友達がたくさんできたみたいですね。「元気な挨拶」できていますか?「ランドセルをロッカーに入れること」できていますか?「家で学校のこと」、たくさんお話ししていますか?簡単なようですが、それができたら、とってもすごいことです。昨日からは給食も始まりましたね。避難訓練も経験しました。これから始まるもっともっと楽しい学校生活を、ここにいるお兄さん、お姉さんたちと一緒につくっていきましょう。
4月の避難訓練「地震想定」講話より

さて、今日は1回目の訓練なので、皆さんおなじみの「おかしもち」の「お」について、確認しておきましょう。1年生も、保育園や幼稚園で勉強してきたかもしれませんが、大切なのは「おかしもち」という言葉ではなく、なぜ、それが大切なのか理由を知っていることです。「お」は「押さない」です。地震や火事の時に命を守るためには「なるべく速く」安全な場所まで行くことが必要ですが、全員が慌てて扉や廊下、階段に飛び出したらどうなりますか?当然、狭いところでみんなぶつかってしまいますね。早く外へ出たいのに、そんなことをしていたら、結局遅くなってしまいます。そして「早く逃げられない」ということだけでなく、避難している途中に人とぶつかることは、実はとても危険なのです。
2022年10月29日 - 梨泰院(イテウォン)雑踏事故(韓国 158人)
2022年10月1日 - カンジュルハン・スタジアムの悲劇(インドネシア 131人)
2015年9月24日 - 2015年メナー群衆事故(サウジアラビア 2181人)
2001年7月21日 - 明石花火大会歩道橋事故(日本 11人)
これらの数字は、かつて実際に起こった混雑したところで人がぶつかって起こった「群衆事故」と言われているもので亡くなった人の数です。花火大会、サッカーの試合、宗教の行事、ハロウィンのお祭りなど、様々な場面で、人が押し合いへし合いすることによって誰かが転び、その上に人が重なり、恐ろしい事故が、実は世界中で毎年起きてしまっているのです。日本の小学校でも新年会の集まりのために移動していた小学生が階段で転び、10人が亡くなる、という事故も起きています。地震で建物が壊れたら大変だから早く逃げたい、という気持ちはだれしも同じですが、「早く逃げる」ために「おかしもち」が必要なのです。しっかり覚えておきましょう。続きはまた次回以降の避難訓練で考えていきましょう。
令和7年度全校保護者会 学校経営方針の概要について

はじめに、本校の教職員を紹介させていただきます。ぜひこの機会に、本校の教職員の顔と名前を憶えていただければと思います。
続いて、令和7年度の学校経営基本構想の概要について説明させていただきます。
お手元の学校経営方針には、目指す児童像、目指す学校像、目指す教師像、そして本年度の重点方策として5点を書かせていただきました。
1 目指す学校像は「すべての子供が笑顔になる学校」です。具体的な4点のイメージをご確認ください。
2 目指す児童像は「知徳体のバランスの取れた児童」です。
3 目指す教師像は「児童にとって最も身近で影響のある教育環境は教師である」という自覚を持つことです。この3点を実現するための具体的な重点方策として、5点を示させていただきました。
1 学力の定着と向上
いわゆる図工音楽英語のような専科だけでなく、その他の教科指導においても、学級担任による授業を中心としながらも、単元に応じて交換授業を行ったり、それぞれの教員の得意分野を生かした授業を行ったりしていきます。また本年度から低学年も少人数による算数科の授業ができるような体制を整えました。各学年の副担任を含め、多様な人材が児童にかかわることによって、児童理解を進め、児童にとっても悩みを相談できる大人が増える、という面があると考えています。
2 心と身体の健康づくり
本年度の重点目標でもある「元気で」を実現するために、これまで以上に外遊びや体を動かす経験を増やしていきます。運動というと、筋トレ的な昭和の発想になりそうですが、もっと柔軟に、遊びを通して体を動かす心地よさを味わえるように、体育だけでなく、縦割り遊びや休み時間などにも取り組みを拡張していきます。例えば、投げる力をつけるにはボールを投げる訓練も大切ですが、紙ヒコーキを飛ばす経験なども活かすことができます。
3 特色ある教育活動
本校の特色は、小規模であることです。子どもたちに目が行き届き、活躍の機会が増え、達成感も得やすい環境です。しかし一方では、いわゆるクラス替えがなく、人間関係が固定化しやすい、という面もあります。その両面をプラスにとらえ、本校では学級の単位を超えた、異学年交流、縦割りのつながり、を大切にしています。今も毎日6年生が1年生のお世話をしていますが、それだけでなく、校外学習で小山内裏公園に用事があれば4年生と5年生が一緒に行動したり、3年生が2年生を遊びに招待したり、と授業、集会、休み時間も異学年の交流が当たり前になる姿を目指しています。先ほど説明した教員が様々なクラスの授業に入るのも、そうした取り組みの一環でもあります。また日本語学級があることも本校の大きな財産です。本年度からは、休み時間に日本語学級を訪問し、通級している児童との交流もできるように企画していきます。
4 地域・家庭と連携した協働的な学校づくり
この話になると、どうしても熱くなりすぎてしまうので、短くまとめますが、「すべての子供が笑顔になる学校」を大きなテーマにした「目指す学校」作りの構想を図にしたものです。特に昨年度からこの構想を意識した取り組みを具体的に進展させています。本校の地理的環境、人的なつながりを生かしながら、南大沢小学校にしかできない、オンリーワンの教育活動を進めてまいります。子供の成長過程で6年間という期間を過ごすことになる小学校は、子供たちの学習環境というだけでなく、南大沢という街の発展にとって、人と人をつなぐ場として、とても大きな役割を果たせるのではないか、と感じています。「シビックプライド」という言葉がありますが、生まれ育った郷土に対する愛着、こうした感情を強めることが、子供たちにとってアイデンティティの根源となり、自立を支えるよりどころとなります。今日お集まりいただいた保護者の皆様も、その意味で子供たちの成長を支えていただく人的な資源。ぜひ学校の教育活動に積極的に参画していただくとともに、学校を利用して保護者同士、また地域とのつながりを深めていただければ、と願っております。
5 組織的な学校経営と働き方改革の両立
教員の就労環境については、昨今非常に注目が集まっています。時代の要請も相まって、学校に期待される役割や担う領域は拡大の一途を辿っていることもあり、私から見ても先生方は実際非常に多忙な毎日を送っています。教育活動の質を維持しながら、学校経営を効率的に進めるために、働き方改革を進めていきます。先生たちが生き生きし、活力にあふれている状態で、子供たちのパワーを受け止めてほしい、と考えています。今年度教員の勤務時間を一部変更しました。これまでは8:15から16:45の勤務だったのですが、児童の登校時刻に合わせ、8:40から16:40の勤務とします。勤務時間外は電話での応対ができないこともありますのでご理解ください。また毎月初めに発行していた「学年だより」は「学校だより」に統一することとしました。とはいえ、学級通信を発行している学年が多いので、ぜひその内容はお子さんと一緒に把握してください。
最後に、年度の初めに当たり、校長から保護者の皆様に次の内容についてお伝えさせていただきます。
1 体罰、性暴力根絶、相談窓口について
明日以降各学級で、児童に「体罰」や「暴力」は、たとえ大人であっても絶対いけないこと、悩みがあったら学校外でも相談できることを指導し、切手を貼らずに投函できるレターを配布します。ご家庭でも「保護者用のプリント」を確認してください。
2 児童のSNS、スマートフォンの利用についての注意
スマートフォンの利用の低年齢化が一層進んでいます。2歳児の70%近くがネットを利用している、というデータもあるほどです。便利で、必要不可欠なものになりつつある一方で、いじめや金銭のトラブル、命にかかわる問題まで、重大な問題も起きています。この後生活指導主任から説明もさせていただきますが、学校は基本的に児童のスマートフォン利用は推奨していません。また、ラインなどのSNSで生じた児童の間のトラブルには学校は介入しません。13歳以下の利用が制限されていること、契約者は親であり、子どもには貸し与えているだけ、ということをご理解いただき、持ち主である保護者の皆様がコントロールしてください。お願いします。
3 移動教室の費用とビデオ撮影について
本校では5年生が静岡県静岡市清水区に、6年生は栃木県日光市に移動教室に出かけます。宿泊を伴う活動の中で体験的な学習を通し多くのことを学べる大切な機会ですが、一方で非常に費用の掛かる行事であり、保護者の皆様へのご負担も大きくなっています。本年度に関しては昨年度中に市として入札を終え、市内の小学生は学校規模にかかわらず一律のバス代となっているのですが、それでも交通費、宿泊費、施設見学費、食費などの経費はすべてが値上がりをしており、大変申し訳ない思いでおります。移動教室のための保護者会で詳細は説明いたしますが、値上げの件についてあらかじめお伝えさせていただきます。また移動教室では例年教員がビデオを撮影し、その上映会などを実施してきましたが、本校では引率の教員数も限られ児童の安全管理を優先するため、ビデオ撮影および上映会を実施しないこととさせていただきます。このビデオの編集には非常に多くの時間がかかってきたこともご理解ください。
4 通知表の変更について
本年度から、通知表の所見は3学期のみとさせていただきます。その代わり、学期ごとの「振り返りシート」を全学年で実施し、児童の振り返りとそれに向けた教員からの評価や励ましの所見を学期終わりにお渡しします。ぜひ、その内容を児童と共に振り返り、お子様を認め励ます機会としてください。
5 ミャンマー地震緊急募金について
長くなってしまい大変恐縮ですが、学校だよりの巻頭言にも書かせていただきました通り、この度3月に起きたミャンマーにおける大地震の被災者支援のため、「ミャンマー地震緊急募金」を行っています。本校の日本語学級に在籍していた児童もおり、また校長自身が非常に思い入れのある国でもあることから、今回赤十字の募金活動に協力させていただきたいと考えました。校長の撮影したミャンマーの写真など玄関の周辺に展示させていただいております。本日お帰りの際にお時間がありましたらご覧いただき、賛同していただける方には募金にご協力いただけると幸いです。よろしくお願いします。
令和7年度 第41回入学式校長式辞

皆さんの入学を、南大沢小学校に通うお兄さん、お姉さん、先生方やたくさんの人たちが、楽しみに待っていました。今日から皆さんは、八王子市立南大沢小学校の一年生です。
皆さんには、この南大沢小学校を、大好きになってほしいと思っています。今、ここにいる皆さんが、この学校を大好きになれるようにする方法が二つあります。一つ目は、お友達をたくさんつくることです。そして二つ目は、そのお友達と一緒に、「できること」や「楽しいこと」をどんどん増やしていくことです。
皆さんが南大沢小学校を大好きになれるよう、先生や主事さん方が、皆さんと一緒に、毎日を過ごしていきます。校長先生も勿論、この学校が大好きです。その一番の理由は、この学校には飛び切りの笑顔で元気に挨拶ができる人がたくさんいるからです。校長先生は魔法使いではないし、皆さんの中にも魔法を使える人はあまりいないだろうな、と思うのですが、実は誰もが使える「魔法の言葉」があるんです。それが「挨拶」。特に笑顔であいさつすると、魔法のように、すぐに誰とでも仲良しになれます。だから、皆さんも、飛び切りの笑顔と元気な挨拶をお願いしますね。一回やってみましょう…「おはようございます!」素敵な挨拶をありがとう。
さて、それではここからは、皆さんのお家の方々に、校長先生からご挨拶をしますので、そのまま聞いていてください。
保護者の皆様、お子様のご入学、おめでとうございます。本日より、大切なお子様をお預かりいたします。
私たちは、南大沢小学校を「すべての子供が笑顔になる学校」とすることを目指しています。学校に行けば楽しいことが待っている、学校に行けば、大好きな仲間や先生がいる。そんな環境の中で、すべての子どもが、安心して自分の力を発揮し、存分に活躍できる場となるよう、全教職員がチームとなって教育活動を進めてまいります。
本校は昨年度開校四十周年の節目の年を迎えました。本年度は新しい船出の年になります。保護者の皆様、ならびに地域の皆様には、本校の教育活動に一層のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
一年生の皆さん。小学校生活の始まりです。毎日、皆さんの、元気いっぱいの笑顔に会えることを楽しみにしています。これで、お祝いの言葉を終わります。
令和七年四月八日
八王子市立南大沢小学校長 安田 尚民
令和7年度 始業式あいさつ

さて、今年はこれまでと年度初めの日程が少し変わりました。例年は始業式の後、すぐに入学式を実施するために、とても慌ただしい初日だったのですが、今年から入学式は翌日に実施することになりました。入学式に参加して、かわいい1年生たちをお迎えする2年生、5年生、6年生の皆さんは、今日この後も会場や教室、出し物の準備など忙しくなりますが、「小学校」というところにワクワクと期待をして学校にやってくる1年生が、南大沢小学校大好き!と思えるような素敵な笑顔になれるように準備をよろしくお願いします。
これまで何度もお話していることですが、この学校の素晴らしいところ、校長先生が大好きなところは、どの学年の児童も仲が良く、上級生は小さい子たちの面倒を見て、下級生はそんな上級生をかっこいいなあ!と憧れるところだと思っています。ほかのどの学校にもない南大沢小学校の宝物だと思っています。
新1年生20名を迎え、南大沢小学校は108名で令和7年度をスタートしました。今年も南大沢小学校のスローガンは、「すべての子供が笑顔になる学校」です。これから始まる1年、これまで以上に皆さんの素敵な笑顔を見せてください。「笑顔になるために」「笑顔でいるために」「誰かを笑顔にするために」そんなことをいつも考えて、過ごしていきましょう。そのために心がけることが3つあります。
一つ目は、「あいさつや返事をしよう。」ということです。あいさつをされたら、それだけで、お互いに気持ちが伝わりうれしくなります。誰でも笑顔になります。
二つ目は、「全員の名前と素敵なところを覚えよう。」ということです。この話は去年もしたのですが、みんな1年間でバージョンアップしているので、「素敵なところ」が増えているはずですね。そして学校にいるのは子供だけではありません。新しくこの学校に来られた先生や主事さん方も含め、全員の顔と名前と、素敵なところ、覚えてください。名前を呼んでもらえたら、それだけでもみんな嬉しくて笑顔になります。
三つめは、「進んで勉強しましょう。」ということです。不思議なことに、脳は「楽しい」と思って学ぶ時と、「いやだなあ」と思って学ぶ時では、その働きが全然違うそうです。分からないことが分かった、できなかったことができるようになった、今までよりもっと上手になった、という「できた、分かった、高まった」を大切にしてください。その時、みんなは必ず笑顔になっていますよ。
一日一日を大切にして、南大沢小学校を今よりもっと、日本で一番素敵な学校にしましょう。
令和6年度修了式講話

「困ったときに「分かりません」「手伝ってください」と言えることが増えました。苦手なことにも挑戦し、最後まで諦めない姿が多く見られた3学期でした。」
「友達に対する優しい気持ちがあり、誰に対しても分け隔てなく仲良くすることができます。」
「授業でのつぶやきや発言で、クラスが温かい雰囲気になり、きずなが深まりました。」
「悲しい思いをしている友達にもそっと寄り添い、優しい言葉をかけるなど思いやりのある行動が増えました。」
「誰かを笑顔にしたり、誰かの力になろうと動き出したりするなど、いつも人を思う言動に感心しました。」
「何より「人」が大好きで、相手の気持ちを思いやれる優しい人です。」
すべて皆さんの通知表の所見の中に書かれていた言葉です。「仲良く、元気で、頑張る子」を立派に成し遂げた皆さん、校長先生は本当に誇らしい気持ちです。
そして、もう一つ忘れてはいけないのが、こうして今日の日を迎えることができた陰で、みなさんのことをいつも応援し、支えてくださった家族、地域の皆さん、先生や学校で働いている皆さんがいた、ということです。1年間の終わり、節目の今こそ、「ありがとう」の気持ちを伝えてください。親しい人に改まって「ありがとう」というのは照れくさいかもしれませんが、今日、家に帰ったら、通知表を渡すときに「1年間ありがとう」と言ってみてください。地域の人に出会ったら、「いつもありがとうございます」と伝えてみてください。家族や地域の方は、その一言ですべての疲れが吹き飛ぶくらいうれしくなります。みんなのことがもっともっと好きになります。
明日から春休みが始まります。桜のつぼみも、道端の草花も、土の中で眠っていた生き物たちも、春はみんなぐんぐん大きく成長する季節です。新しい学年で、ぐんぐん成長できるように、新しい自分になるために、春休みに「自分だけの作戦」を練っておきましょう。4月7日に、皆さんとまた会えることをとっても楽しみにしています。
第四十回卒業式 式辞

六年生の皆さん、ご卒業、おめでとうございます。先ほど、一人一人に卒業証書を渡しました。「小学校の全課程を修了」、改めて六年間本当によく頑張りました。自信に満ちたその表情から、皆さんが過ごした六年間、そして六年生としてのこの一年間が、とても充実していたことを感じました。
この六年間を振り返ると、皆さんが入学した六年前はまだ「平成」の世の中でした。ここ東京でオリンピック・パラリンピックが開催されたのは皆さんが三年生の時。昨年の夏は眠い目をこすりながら、フランス、パリのオリンピック・パラリンピックに熱い声援を送りました。人工知能「生成AI」の技術は、私たちの未来に新しい可能性を広げてくれることでしょう。
そうした華やかな面があった一方、新型コロナウイルス感染症の世界的流行、ロシアによるウクライナ侵攻、パレスチナにおける紛争、そして昨年一月の能登半島地震など、当たり前の日常を突然奪い去るような衝撃的な出来事も次々と起きました。つい先日発生した岩手県をはじめとした各地の大規模な山火事では、いまだ苦しい避難生活を余儀なくされている方々も大勢います。そうした目を覆いたくなるような現実の陰で、一つの象徴的な出来事がありました。昨年十月、ノルウェーのオスロで、日本原水爆被害者団体協議会が、「核兵器のない世界を実現するための努力と核兵器が二度と使用されてはならないことを証言によって示してきた」という理由によりノーベル平和賞を受賞したのです。戦争や原爆を体験した方が年々減っていく今日、人類が決して忘れてはいけない、この悲惨な記憶の継承は若い世代の意識にかかっています。平和大使として今回の授賞式にも参列した四人の高校生は「被爆者の思いを百パーセント届けることは難しいかもしれない。でも、証言を聞ける『最後の世代』として、継続して伝えよう、訴えようと改めて感じた」と話し、「微力だけと無力じゃない」というスローガンを世界中の人々に向けて発信しました。今日、小学校を卒業する皆さんにも、戦後八十。長い時間と気の遠くなるような努力の末に実現した国際平和や多様性の尊重、といった価値観を、どうかこれからも大切にしてください。現実をしっかり見つめ、今こそ「正義とは何か」を考え続けてほしいと思います。
こうした激動の世界情勢の中でも、皆さんはいつも前向きな気持ちを忘れず、自分のもてる力を一歩ずつ着実に高めてきました。ここ南大沢小学校でなければできない貴重な体験を、一生の財産として心と身体の中に積み重ねてきました。私がこの学校に来たのは一昨年の四月ですから、皆さんと一緒に過ごしたのは二年間でしたが、その間にも何事にも一生懸命取り組み、とりわけ低学年の児童に気を配り、優しく接する「南大沢小学校の伝統」を日々体現する素晴らしい姿を何度も目にしました。縦割り班、委員会、クラブ、そして休み時間…皆さんの行動の出発点はいつも下級生を楽しませる、という点にありました。つい先日、「六年生を送る会」が行われました。各学年の児童はこれまでお世話になった六年生へのお礼の気持ちを歌やクイズなどで楽しく表現し、それに応える形で六年生はこの一年間の下級生との関わりを劇にして表現しました。新入生の手を引いて教室に向かい、甲斐甲斐しくお世話をした四月に始まり、運動会の表現種目「ソーラン節」では四五年生に手取り足取り踊り方を伝授しました。そして秋の全校遠足では、帰る時間になっても「もっと遊びたい」と駄々をこね、挙句に帰り道では疲れて座り込む低学年の児童に手を焼きながらも、荷物を持ってあげ、やさしく励ます…。にぎやかな笑いに包まれた会場で、どこまでも心優しい六年生のこれまでの振る舞いの数々を思い出し、胸が熱くなりました。皆さんが当たり前のように日々取り組んできたことは、南大沢小学校の伝統として後輩たちにずっと受け継がれていくことでしょう。学校のリーダーとして素晴らしい学校を創ってくれてありがとう。
いよいよ四月からは中学生です。新しい出会いや中学校生活への期待にワクワクする一方で、不安を感じている人もいるかもしれません。でも、大丈夫。皆さんは一人ではありません、皆さんの周りにいる友達や家族、先生方や地域の方が必ず見守ってくれています。南大沢小学校で培った「やさしさ」を大切に、自信をもって一歩を踏み出してください。たくさん回り道をして、自分だけの人生を歩んでください。
保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。卒業証書を手にする姿に、感慨もひとしおの事と思います。私たち教職員一同は、お子様の健やかな成長を願って精一杯教育活動を行ってまいりました。行き届かぬところも多々あったかと思いますが、皆様のご協力、お力添えをいただきましたこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。これからは中学校という新しいステージに移ります。義務教育九年間の総仕上げです。この先試練もあると思いますが、お子様の心の支えとなり、一緒に乗り越えていただきたい、と願っています。
さあ皆さん、いよいよ旅立ちの時です。皆さんが中学校で元気に、そして笑顔で活躍することを心から願って、私の式辞とさせていただきます。
令和七年三月二十四日
八王子市立南大沢小学校 校長 安田 尚民
3月10日 全校朝会

さて、世の中に、世界に目を向けてみましょう。今、この瞬間平和だと思いますか?地球上すべての人が幸せを感じながら生きていますか?残念ながら、世界のあちこちで戦争が起き、毎日たくさんの人が傷つき亡くなっています。私たちのすぐ身の回りでは、一見平和で何の心配もいらない毎日が続いているように感じるかもしれませんが、この「平和」はとても壊れやすく、脆いものだ、ということを考えてください。今日は「東京と平和の日。東京に住む皆さんが、改めて平和の尊さ、しおれを守り抜く強い気持ちを確認するための日です。平和について考えていきましょう。
3月避難訓練講話「放送機器の使えないときの避難」

これまでの訓練では「放送をよく聞いて、安全を確保して「おかしもち」の約束を守って避難しよう。」と学んできましたが、実際の火災が発生した時には、放送機器が使えないことも十分考えられる、ということです。今日の訓練では、先生たちが自分の声やハンドマイクを使って、皆さんに火災の発生や避難誘導を呼びかけましたが、もし、その声やハンドマイクの誘導すらなかったとしても、皆さんのすることはいつでも同じ。「今起きていることを正しく理解し、いのちを守るために最も大切な行動をとる」、ということですね。皆さんの目、耳、鼻…五感をフル活用させて、事故発生の状況を知り、「おかしもち」の約束を守って自分の命を守ってください。何かが燃えていたら、独特のにおいがしてくるかもしれません。大きな音が聞こえてくるかもしれません。そうした「手掛かり」に気づき、そして危険なところに「近づかず」に避難することが大切です。
さて、今日の訓練で本年度の避難訓練はすべて終了です。地震、火事、不審者対応…様々な状況下で、皆さんはしっかりと行動することができるようになってきました。世の中は発展し、便利になりましたが、地震、台風、大雨、猛暑…自然災害はむしろ増えているような気がします。岩手県、山梨県、長野県などでは、まさに大規模な山火事が起きています。家が焼けて避難所に身を寄せている人もたくさんいるそうです。この先必ず大きな災害に自分が出遭う、ということを意識して、自分の命を自分で守れるような人になってください。