このページでは「全校朝会」での講話などを紹介します。

10月の避難訓練講話より(予告なしの地震想定)

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 今日の避難訓練は地震想定でした。皆さん落ち着いて「おかしもち」の約束を守って避難ができましたね。特に、今回は「予告なし」で行ったので、授業中に驚いた人もいるかもしれません、でも、当然のことながら地震は「起きますよ!」という予告をしてくれません。いつだって予告なしで起きた事態に対応しなければいけない、そのための訓練です。大切なことは自分の命。お金でも、宝物でもありません。命だけは失ったら返ってきません。自分の命を自分で守る、これをいつも考えておきましょう。ところで、地震はどんな時間帯に起きやすいと思いますか?確率的には同じような気もしますが、実は夜遅い23時台が一番多いそうです。また休日に起きることが多い。では、家にいる時気をつけなければいけないことは何でしょう。次の4つのケース、よく考えてみましょう。

1 台所で料理中だったら
 料理などで火を使っているときに、大きな地震が起こったら、まず優先すべきは身の安全です。テーブルの下など物が「落ちてこない」「倒れてこない」「移動してこない」場所に移動し、揺れが収まるのを待ちましょう。無理に火を消しに移動すると、冷蔵庫や食器棚の転倒などによってケガをしたり、熱湯や熱い油によって大やけどを負ったりする危険性があります。火の始末は、揺れが収まってから行いましょう。そして大抵の家庭のガスメーターは震度5程度の揺れを感知すると自動的にガスの供給を止める仕様になっています。消火は大切ですが、まずは自分の身の安全を優先しましょう。

2 トイレやお風呂にいたら
 トイレやお風呂にいる時、学校でもそうですが地震が起きたらとても不安になります。でも、実は家の中で地震の際に一番安全なのは、実はトイレだと言われています。四方を壁に囲まれ、落下物も少ないトイレの中は、地震の揺れに対して強い構造だと言えます。しかし、大きな揺れによってドアが変形してしまうと閉じ込められてしまうことも考えられます。まずドアを開けて避難経路を確保しましょう。

 お風呂で地震にあった時も、トイレ同様比較的地震に強い場所だと言えます。揺れを感じたら、ドアを開け、揺れが収まるのを待ちましょう。洗面器や風呂桶はヘルメット代わりになります。揺れが収まったら、脱いだ服でもよいので衣服を着て、避難しましょう。

3 商業施設にいたら
 スーパーやコンビニにいるときに地震が起こったら、ガラスのショーケースから離れ、ホールや柱の近くに移動します。移動するときは、必ずカバンなどで頭を保護することも大切です。スーパーやコンビニでは、買い物かごをヘルメットのようにかぶることもできます。揺れが収まっても慌てて出口に向かわず、お店の人の指示に従って行動するのは、学校と同じです。

4 エレベーターやエスカレーターに乗っていたら
 エレベーターに乗っているときに地震が起こったら、すぐに全ての階のボタンを押し、最初に停まった階で降ります。もし、エレベーターの中に閉じ込められてしまったら、非常呼び出しボタンやインターホンを使って外部に連絡します。携帯電話も使えるでしょう。場合によっては、救助されるまでに時間がかかることもあります。エレベーター内には、水や食料、簡易トイレなどが常備されている場合もあるので、慌てずに待ちましょう。また、エスカレーターに乗っているときに地震が起こると、自動で急ブレーキがかかる場合があります。ゆっくり動いているようでも、急に止まるとほとんどの場合転んでしまいます。日頃から手すりにつかまるようにしましょう。

 今日は、予告なしの避難訓練でした。皆さんがしっかり避難行動できていたので感心しました。また家や外にいる時の避難についても考えました。家に帰ったら地震の避難について、家族と話し合ってみましょう。

開校40周年記念運動会 挨拶

【10月6日(日)の開会式】(開会式、エール交換、表現種目のみ)
みなさんおはようございます。あいにくの天候となってしまいましたが、たくさんの保護者の皆様、地域の皆様に集まっていただきました。ありがとうございました。本日の運動会は、こうした天候状況の為、本日の実施内容は表現種目のみ、とさせていただきます。児童はこの日に向けて係活動を含め、準備を重ねてきた中ですので、大変残念ですが、ご了承ください。この先の天気も不安定な状況は続きますが、火曜日以降に、改めて子供たちの活躍の場を設けさせていただきます。延期の際の実施につきましては学校から通知をいたしますが、お時間がありましたらぜひ再度学校にご来校ください。さて、児童の皆さん、残念ながら今日は表現のみです。でも、皆さんの踊りで南大沢に元気を届けましょう。

【10月11日(金)の開会式】
 みなさん、おはようございます。ずいぶん待たされました。でも、秋の高い空が広がる、素晴らしい日に、南大沢小学校の40周年記念運動会、紅白対抗戦の日がやってきました。今日の日を待ち望んで、皆さんは毎日心と体の準備を重ねてきました。そんな成果を力いっぱい発揮してください。皆さんの活躍を願って、家族の皆さん、地域の皆さん、学校の先生や職員の皆さんも、日々見守り、応援してきました。「走り方教室」で速く走るコツを教えてくれた中学生、季節や行事に合わせて、皆さんが一番力を発揮できるように工夫したメニューを出して下さった給食…。皆さんの関わったすべての方々の思いを力に変えて、今こそ、南大沢小学校の目標、「仲良く元気で頑張る子」の姿を見せてください。「すべての子供が笑顔になる学校」を実現してください。
 さて、保護者、地域の皆さま、本日はご多用のところ、南大沢小学校の運動会にお越しいただきありがとうございます。日曜日の開催に引き続き、平日にもかかわらず、ご都合をつけていただき、こうして皆様に集まっていただき、何よりうれしく思います。先週以来、不安定な天候が続き、実際校庭での十分な練習時間を確保することができませんでした。種目の中には、初めて校庭で行うものもありますが、どうかそのあたりは温かい目で見ていただければ幸いです。123年生、456年生が縦割りグループとなり、上級生が下級生にも気を配り、力を合わせて頑張ってきました。子供たちの一生懸命な姿に大きな拍手と声援をお願いします。

【10月11日(金)の閉会式】
 みなさん、運動会が終わります。優勝した白組のみなさん、おめでとう。そして惜しくも準優勝だった赤組のみなさん、皆さんの頑張りにかっこよかったです。先週の金曜日、前日準備の時に、456年生には伝えた話ですが、「一生懸命に努力する」ことは「とってもカッコいい」ことだと、皆さんの姿を見ていて改めて感じました。嬉しさも悔しさも、素敵な思い出。校長先生は今日一日、たくさんの笑顔が見られて、本当に幸せでした。
 保護者の皆様、地域の皆様、子供たちの活躍、いかがでしたか。身近な皆様のたくさんの声援と拍手がどれほど子供たちを勇気づけたか分かりません。改めて御礼申し上げます。そしてこれからも南大沢小学校の子供たちの1番のサポーターでいてくださいますようお願いいたします。
 保護者の皆様、家に帰って、子供たちの頑張ったところを一つでも二つでも、褒めてください。かけっこでも、係活動でも、応援でも、頑張ったところをぜひ、褒めてあげてください。運動会に参加した子供たちを更に一段成長させる原動力になります。よろしくお願いします。そして改めて本日はありがとうございました。

秋の交通安全運動

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 毎年春と秋の一週間、全国で一斉に「交通安全運動」が実施されること、知っていますね。春は学校やお仕事などで新しい場所に通うようになる人が多いことから、交通事故が増えてしまうことがあります。では、秋はなぜ交通安全運動を行うのでしょうか。それは、夏が終わって秋になると太陽が沈む「日没」がとても早くなり、皆さんが出かけたり遊んだりしている間に暗くなってしまうことでやっぱり事故が増えてしまうからなんです。たとえばひと月前の8月24日は18:19でしたが、今日9月24日の日没は17:35、来月10月24日になると16:54とどんどん暗くなり、交通事故が起きやすくなってしまうのです。
 今週は特に交通事故に気を付けて過ごし、この先も安全に過ごせるように習慣づけてください。昨年令和5年に交通事故でけがにあった人の数は368273人。そのうち約3000人もの方がなくなってしまっています。本人は勿論、家族も友達も、みんな悲しい気持ちになるのが交通事故です。交通事故に遭わないようにするには、一人一人がルールとマナーを守る心がけをするしかありません。しっかり意識をしていきましょう。
今回の交通安全運動で特に気をつけることは次の3点です。
1 子供と高齢者をはじめとする歩行者の安全の確保。
2 夕暮れ時と夜間の交通事故防止及び飲酒運転などの根絶。
3 自転車等のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
 少し難しい言葉もありますが、皆さんに絶対に守ってほしいことは次の3つです。
 一つ目…交通ルールをしっかり守る、ということです。実はお年寄りや子供たちの中で横断歩道や信号を守らない人が大変多いのだそうです。
 二つ目…反射板などの付いたカバンや上着を身につける、ということです。車からよく見えるように、反射板などの付いたカバンや上着を着ることも大変有効です。黄色い帽子、黄色いランドセルカバー、そのほかにも「反射板」などを使うことで、車からよく見え事故を防ぐことができるんですね。学校の行き帰り以外も、身につけられるものを考えておきましょう。
 三つ目…自転車に乗るときは必ずヘルメットをかぶる。そして暗くなる前にライトをつける、ということです。一番大切な頭を守るヘルメットをかぶるのは当然ですが、自転車にのるということは、誰かにぶつかってけがをさせてしまうかもしれない、だから、ライトをつけ、ルールを守って自転車には乗ってください。
 今日から、しっかり心がけて過ごしていきましょう。

平成6年度2学期始業式講話

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 おはようございます。今朝は登校してくる皆さんから元気な挨拶をされて、とっても元気をもらいました。そして、体育館に来たら、5年生、続いて6年生がびしっと並んで待っている姿がありました。上級生、かっこいい、立派、と嬉しくなりました。今日から始まる二学期には、たくさんの行事が待っていますね。40周年という記念の年に、みんなで南大沢小学校の新しい歴史を創っていきましょう。
 さて、この夏休み、世界中の注目を集めた大きな出来事がありました。フランスのパリで行われたオリンピックです。夜中に目をこすりながらテレビで応援していた人もいるかもしれません。たくさんの努力を重ねてたどり着いた夢の舞台で大きな成果を上げた選手たちは本当に素晴らしい、と思います。と同時に、オリンピックの価値はメダルだけじゃないな、ということも感じました。
スケートボードの四十住さくら選手は、誰かが失敗すれば決勝に残れたかもしれない状況で、「決勝には行きたいけれど、人の失敗を期待したくない」という言葉を残しました。選手一人ひとりへの尊敬の気持ちがよく表れていてとても爽やかでした。体操の橋本選手は、団体戦の最後の場面で、日本が逆転して会場が騒然とする中、ライバルの中国選手の演技のために身振りで会場が静かになるように努めていました。試合後も、中国選手に声をかけ、友情の深さを感じさせました。
日本とは違い、国によっては代表選手が数名、という国もあります。そうした国の人々は、テレビを見ながらどんなことを考えていたのでしょう。メダルの数の多い少ないではなく、世界の中で自分の国の旗が振られている嬉しさを感じていたのかもしれません。今日からはパラリンピックが開幕します。ぜひ、スポーツに、世界の国々に、障害のあるなしに関係なく全力で挑戦する人々に、関心を深めていきましょう。
さて、2学期のスタートにあたり、皆さんに詩を紹介します。聞いたことのある人もいることと思います。蒔田晋治さんという学校の先生が書いた「教室はまちがうところだ」という詩です。校長先生はこんな教室、学校にしたい、と思っています。長い詩なので、はじめの部分だけ、ちょっと聞いてください。

『教室はまちがうところだ』蒔田 晋治
教室はまちがうところだ みんなどしどし手をあげて 
まちがった意見を 言おうじゃないか まちがった答えを 言おうじゃないか
まちがうことをおそれちゃいけない まちがったものをわらっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを ああじゃあないか こうじゃあないかと
みんなで出しあい  言いあうなかで  ほんとのものを見つけていくのだ
そうしてみんなで伸びていくのだ…(後略)

これから始まる2学期、ちょうど100人の南大沢小学校の子供たちみんなが、ほんのちょっとの勇気と、たくさんの優しさで、「ほんとのもの」を見つけていきましょう。

令和6年度1学期終業式 校長講話

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 みなさん、おはようございます。今日はいよいよ1学期最後の日になりました。東京都も昨日、梅雨が明けました。さらに暑い夏がやってきます。熱中症には十分気を付けて過ごしましょう。
 4月の初めに新しい気持ちで教室に入り、クラスと自分自身のめあてを考え、それに向けて日々努力を重ねよう、と決意したこと、改めて思い出してみましょう。校長先生も学校開校40周年という節目の年に、地域のみんなから愛される学校、そして昨年度以上に『すべての子供が笑顔になる学校』を実現しようと、気合を入れました。そして、1学期の間にたくさんの素敵な笑顔に出会うことができました。6年生の1年生へのお世話、校内探検、カイコの授業、子ども祭り、田植え、日光移動教室…他の学年、新しい友達、学校外の人…そうしたかかわりの中で見せてくれた皆さんの笑顔、とっても素敵でした。南大沢小学校の宝物だと思いました。
 さて、明日からの長い夏休みが始まるにあたって、校長先生から3つのお願いをします。
 一つ目は、通知表についてです。この後皆さんは教室で担任の先生から通知表をいただきます。今年は保護者の方へのお手紙はありません。夏休みに個人面談の中でしっかり伝えるからです。でも、皆さんが学校生活の中で様々に頑張った記録は、しっかりと通知表に入っています。今日おうちの人と一緒に、通知表をじっくり読んでください。そして、おうちの人に「1学期ありがとうございました。」と感謝を伝えてください。おうちの方々は、みなさんが楽しく学校生活を送り、成長していくことを願って、日々心を砕いています。感謝を伝えるとしたら、それは今日です。
 校長先生からのお願い、二つ目は、夏休みの過ごし方です。「よふかし、あさねぼう、ゲームざんまい…」、…こんな毎日を期待している人もいるかもしれません。たまには、そんな日があってもいいですね。でも、せっかくの40日間。何か一つのことに挑戦してみましょう。毎日読書でもいい、クロールの練習でもいい、カブトムシを見つける、でもいい、プログラミングの作品作りでもいい…自分で立てた目標に向けて、一つのことを続けてみてください。学校の廊下にこんなコーナーがあるの、知っていますか?ぜひ外部のコンクールにもチャレンジしてみてください。なんとなく過ごした40日とチャレンジした40日では、その後の人生でものすごく大きな違いが出てきます。
 三つ目は、夏休みの宿題です。校長先生からも一つ、宿題があります。とても単純だけど、さぼったらダメなことです。それはね、全員元気に2学期の始業式を迎える、ということです。大きなけがや事故なく過ごす、ということです。みんなできそうですか? 約束してくださいね。
 最後にもう一つ。皆さん夏休みに自由研究をするでしょう。校長先生「趣味の自由研究」と名付けて、いろんなことを研究しています。今、研究を進めているのは「スイカ」です。夏のスイカ、おいしいよね!ある時ニュースで「ド根性スイカ」というのを見たんです。誰かがぺっぺっと種を飛ばして勝手に生えてきたスイカが健気に育っている姿を。だから、きっとスイカは根性があるに違いない、と校長先生は小さなプランターでスイカを育ててみることにしたのです。甘やかしちゃいけない、と。やがて葉っぱが増えて花が咲きました。実はスイカは一番最初の花は実にしてはいけないそうです。まだ葉っぱが十分に育っていないのに、実をつけると植物が弱ってしまうのだそうです。でも、三つの雌花に受粉して、実になったのは一番花だけでした。なんだかゆがんだ形ですが、これが育っていくのが楽しみです。そして、スイカと言えば、赤いところを食べてそのあとは捨ててしまいますよね。なんかもったいない。そこで、スイカの白い部分の食べ方を調べてみたんです。そしたら、「漬物」にするのが一番いい、と分かりました。これ、冗談みたいにおいしいです。これまで四種類作りましたが、全部当たりでした。作り方知りたい人は教えてあげます。大人になっても楽しい自由研究、ぜひ皆さんも楽しんでください。素敵な夏休みを過ごしてください。

移動教室を終えて(帰校式あいさつ)

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 児童の皆さん、三日間お疲れさまでした。ちょっとバスから降りたくないような、猛烈な気温ですね。涼しい奥日光での生活が懐かしい…。とはいえ、最高の天気に恵まれ、全ての行程を予定通り実施することができ、こうして無事に帰ってくることができました。皆さんが健康管理と安全に過ごすことを心がけていたこと、とてもうれしく思います。出発式では、全員笑顔で帰ってくることを約束して出かけていきましたね。まずはそれが達成できたことが大きな成果です。皆さんが考えた今回のスローガン「みんなで最高の思い出をつくろう」が達成できたと思う人、どのくらいいますか?(挙手)ありがとう。一人では達成できない「みんなでつくる最高の思い出」、最高の仲間がそろった6年生でしたね。自分と、友達、宿の人や移動教室でお世話になった方々、先生方、そしてとっても心配しつつもみんなを信じて移動教室に送り出して下さった保護者の皆様に感謝を込めて拍手をしてください。楽しい時に全力でテンションを上げられる、でもやるべき時はしっかり切り替えができてテキパキと片付け、集合、挨拶がちゃんとできる、立派な6年生でした。期間中、何度も南大沢小学校の先生でよかった、と心から思いました。ぜひ、この経験を今後の自信につなげ、卒業まで学校を引っ張ってください。
 さて、保護者の皆様、今回の実施にあたっては、天気のこと、クマのこと、様々ご心配をおかけしました。お陰様で、無事に帰ってくることができました。この三日間で学校ホームページの閲覧数は2000を超える新記録となりました。ホームページの続きは、ぜひお子様に土産話として聴いてください。子供たちは三日間、密度の濃い、文字通りかけがえのない時間を過ごすことができました。保護者の皆様の支えあってのことです。改めて、ありがとうございました。これで挨拶を終わります。

7月の避難訓練講話より〜防火シャッター〜

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 皆さん、今日の訓練はいつもと少し違いました。今年度になって4回目の訓練ですが、早くも総合力が問われる上級の訓練です。まず今回は地震、それがきっかけで家庭科室から火災が起きた、というものでした。素早い避難が必要ですが階段下は防火シャッターが閉まっています。こんな状況で、皆さんが気をつけることはいくつもありました。地震では、机の下などにもぐって頭を守る行動が必要。火災では煙を吸わないように姿勢を低くしてハンカチを口元に当てて避難する。火元はどこでしたか?家庭科室。ということは西階段は使えません。中央か東の階段を使うことになります。そして防火シャッターが閉まると、出口は外につながる小さな扉一つです。出口が狭いので、階段はとても混雑します。この時、いつも心がけている「おさない」「かけない」がとても大切なんですね。また混雑した状況で、大きな声を出す人がいると、先生の指示が聞こえないだけでなく、とても不安な気持ちになります。「しゃべらない」も必要です。
 さて、今回は避難の前に「防火シャッター」が閉まる様子を観察してもらいました。すごい音で降りてきますね。一枚の重さは200キロを超えるそうです。人間の手では持ち上げられません。これまでもこの防火シャッターに挟まれて亡くなる、大けがをする、という事故が全国で起きています。今日皆さんに見てもらったのは、迫力があって凄いからではありません。実際の火災の時には、副校長先生の放送などないままに、ブザーと共にシャッターが下りてきます。その時、シャッターの下にいたり、閉まっているところを滑り込んで通ろうとしたりしたら、どうなるかは、分かりますね。シャッターが閉まっても、今日通ってきた扉が使えるので、皆さんが閉じ込められることはありません。「絶対に」シャッターの近くによってはいけません。「おかしもち」の「ち」が出てきましたね。「近づかない」。このこともよく覚えておいてください。
 今日の訓練は、これまで学習してきたことがみんな出てくるような難しい訓練でした。自分とみんなの命を守るために、正しい行動をしっかり覚え、判断する力をつけていきましょう。

「いのちの日」朝会 命あるかぎり生きる

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 皆さんおはようございます。
 3145、何の数字だと思いますか?この数字は、全国で病気や体の弱さのために病院内に設けた院内学級や特別支援学級に通っている小中学生の数です。幼い時から病気の治療等のために入退院を繰り返したり、中には病院から全く出られずに過ごしていたりする子供もいます。今日皆さんに紹介するのは、宮越由貴奈さんという女の子です。由貴奈さんは、5歳の時に小児がんを発症し、以来、長野県安曇野市豊科にある県立こども病院に長く入院していました。この病院の中にも「院内学級」と呼ばれる教室があり、小学校4年生だった由貴奈さんは、理科で電池の勉強をしたときに「命」という詩を書きました。

命     宮越 由貴奈

命はとても大切だ
人間が生きていくための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる
命もいつかはなくなる
電池はすぐにとりかえられるけど
命はそう簡単にはとりかえられない
何年も何年も
月日がたってやっと
神様からあたえられるものだ
命がないと人間は生きられない
でも
「命なんかいらない。」
と言って
命をむだにする人もいる
まだたくさん命がつかえるのに
そんな人を見ると悲しくなる
命は休むことなく働いているのに
だから 私は命が疲れたと言うまで
せいいっぱい生きよう


 由貴奈さんは、この詩を学級の先生にとても褒められて、嬉しくてたくさんの人に見せていたそうです。病院では、赤ちゃんのオムツを取り替えたり、泣いている友達をなぐさめたり、いつもまわりを明るくしようと振舞っていたそうです。自分が悲しい時は、人には涙を見せないでそっと一人で過ごしていたそうです。「いのちは大切」と言葉で言うのは簡単ですが、入院や手術で苦しいことのたくさんある日々の中で、「せいいっぱい生きよう」と力強く語る由貴奈さんの詩にとても励まされます。最後に、由貴奈さんのお母さんのコメントを紹介します。

 『5歳のとき、神経芽細胞腫(しんけいがさいぼうしゅ)と診断された由貴奈は、11歳で亡くなりました。由貴奈は、5年半もの間、入退院を繰り返し、何度にもわたる手術や苦しい治療を受けました。この詩を書いた頃、テレビで流れるニュースと言えば、いじめだとか自殺だとかが多く、同じ頃、病院では,一緒に入院していた友達が何人か亡くなりました。生きたくても生きられない友達がいるのに自殺だなんて・・・そんな感じでした。それにちょうど院内学級で電池の勉強をしたばかりだったそうです。由貴奈がなぜこの詩を書いたのか、本当の理由は分かりません。自分の死を覚悟していたのかもしれませんが、怖くて聞けませんでした。この詩を書いた4か月後に亡くなりましたが、これに書いたとおり充分精一杯生きました。書くことがそんなに得意でない娘のこの「命」という詩は11年という短いけれど凝縮した人生の中で得た勉強の成果ではないかと思います。』
 今日のお話で考えたこと、教室で是非振り返ってみてください。「せいいっぱい生きる」ということについて、考えてみてください。

南大沢小・柏木小合同キャリア教育 はちっこプロアーチ挨拶

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6月14日、南大沢小学校と柏木小学校の6年生合同によるキャリア教育の授業を行いました。大変お忙しい中地域教育協力隊の皆様の協力により、たくさんの協力企業、団体の皆様にご協力いただきました。はじめの挨拶を掲載いたします。

 皆さんおはようございます。今日は「はちっこプロアーチ」と題して、キャリア教育の体験授業を行います。同様の内容の授業を以前に他の学校でも実施したことはあったのですが、二つの学校が合同で行うのは今回が初めてです。その意味でも今日の新しい取り組みにとても期待しています。
今日の授業は「地域キャリア教育協力隊」「コーチネーター」「協力企業」「各団体」の皆様のご協力により実現しました。この場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。こうした取り組みは「地域の子は地域で育てる」という八王子市の理念とも合致し、大変意義深いものとなっています。先の見えない未来、おそらく現在の小学生が大人になって社会に出るころには、全く違った職業種別になっていると思われる現代、キャリア教育についての注目度はますます増しています。単なる職業選択ではなく、小学校段階では、生き方、夢を実現する努力、簡単にあきらめない粘り強さ、などを実感する場としての職業体験ができれば、と願っています。
 さて、南大沢小学校、そして柏木小学校の6年生の皆さん、今日の学習では三つのことを心がけてください。一つ目は、挨拶をしっかりして礼儀正しく振舞いましょう、ということです。大変忙しい中協力企業、団体の皆さんが来てくださっています。感謝の思いをもって取り組んでください。二つ目は、疑問に思ったことは、どんどん質問する、ということです。もしかしたら大人にはない子ども目線の発想の質問に、大人もハッとさせられ、何かのヒントにつながるかもしれません。三つ目は、楽しんでください、ということです。二つの学校で合同のチームを作ります。なかよく、そして普段は体験できないことを思いっきり楽しんでください、ということです。それでは楽しい一日にしましょう。はじめの挨拶を終わります。

6月の避難訓練 台風の接近に備えた集団下校 講話

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 今日の訓練は、台風が接近した時に、風雨が強まらないうちに安全に避難する。そのために、方面別の地区班に分かれて下校する、という訓練です。地震や火災のいつもの訓練とは違いますね。ちょっとややこしい。でも、実はこの方面別集団下校は実際に年に何度か行うくらい頻繁に起きる事態です。だからしっかりと状況を理解して今日の訓練を役立ててください。
 ちょっと考えてみましょう。地震や火事との大きな違いが分かりますか?それは、突然起こる火事や地震に比べて、いつ起きるのかが予測できる、ということです。台風が近づく時の天気予報を見たことありますね。何日の何時ごろ、どこどこに接近します。風の強さはどのくらいで、河川には近づかないように…だから、学校でももしも午後に台風が接近するのだったら、午前中で授業を切り上げて下校する、ということがあります。この南大沢小学校の周辺は、台風や大雨でも洪水や土砂崩れからは比較的安全とされてはいます。でも、皆さん知っている通りこの辺り古い木が多いですね。台風で枝が折れて落ちてくる、何ていうこともあるかもしれません。看板や物が飛んでくることも考えられます。学校から家までの間でどこが危険な場所なのか、しっかり考えて今日の訓練に臨んでください。
それから、集団下校の場面は台風だけではありません。例えば、学区内に不審者が出た、近所で強盗があって犯人が逃げている、ということも起きるかもしれません。実際に校長先生は以前勤めていた学校で経験しています。保護者にも連絡し、安全を確保しながら集団で下校する、という場面は意外に多いのです。
 さて、台風の接近や不審者などがいるかもしれない状況で下校するのに、道いっぱいに広がったり、みんながばらばらに寄り道したりしながら下校して大丈夫ですか?大事なことは、周りの状況をよく観察しながら、でも素早く行動する。困っている下級生や友達がいたら声をかける、ということですね。先生、上級生の指示を聞いて、真剣に取り組み、家の人に今日の内容を報告しましょう。