学校日記

3年生の作文(3年間を振り返る) 3

公開日
2020/03/13
更新日
2020/03/13

学校生活

3年生の作文 3  


修学旅行
 修学旅行は、中学校生活で一番印象に残る行事と言っても過言ではありません。私たちはこの行事で、楽しさの裏には多くの人の協力がある、ということに気づきました。
 修学旅行実行委員は、本当に苦労してみんなのために働きました。実行委員の活動は、修学旅行中のルールや座席などを決めたり、みんなの活動をサポートするという重要な仕事ばかりでした。最終下校時刻まで話し合う日もたくさんありました。例えば、新幹線内で自由行動にするか、座席移動を無くすかを、何日も話し合いました。実行委員の中にも様々な考えがありましたが、一人一人が自分の思いを話した結果、「最高の修学旅行にするためには皆を信じても良いのではないか」という考えにまとまり、自由行動に決まりました。このように、一つ一つ丁寧に決めたからこそ、修学旅行が成り立ったのだと思います。全てが決まり、前日を迎えたときは達成感でいっぱいになりました。
 そして、鎌倉校外学習で学んだことを生かしながら、今回はより広い範囲、長い時間の行動計画を決めました。大変ではありましたが、班員で協力し、行く場所などを決めました。当日は多くの人に支えられ、歴史を学びながら、友達と楽しい三日間を過ごしました。笑顔が絶えず、絆が深まりました。トラブルや失敗もありましたが、全員が無事に、笑顔で帰ってこられたので良かったです。
 自分たちで作り上げた修学旅行だからこそ、今までのどの宿泊学習よりもずっと楽しかったです。これからも、この行事で深まった絆、友情を大切に過ごしていきたいです。

受験
 とうとう私たちは受験生になりました。一学期のうちから先生方に受験に関した様々なことを教えていただき、実感がわいてきました。
 夏休みになり、夏期講習や三年間の復習、高校の説明会などやることが多く大変でした。部活の引退が遅い人もいて、勉強のモチベーションが上がらずだらけてしまうこともありました。
 そして行事も楽しみ尽くし二学期後半、仮内申が発表されました。一学期からの成績が全て総合されて出たものなので、思うような内申が出なくて後悔している人もいました。また、毎日過去問に取り組み、必死に夜遅くまで勉強しました。
 冬休みは受験の追い込みの時期です。三学期になると、受験は早い私立の推薦では一、二週間後に迫り、遅い都立の一般入試でも一か月半後に迫ってきています。多くの人が不安と焦りを感じているなか、友達との何気ない会話や先生からの一言が心の支えになったと思います。
 このように、受験は団体戦です。反対に、そうではないと考える人もいますが一緒に戦っているという認識はみんな同じです。先生方や保護者の方々もたくさん支えてくださいました。周りには支えてくれている人がたくさんいることを忘れず、健康にして、日頃から勉強を大切にして、最後まであきらめないことが受験をするうえで大切なことだと思います。

部活動
 私はキャプテンを務めていた。その中で、私は幾つかの勘違いをしていることに気づいた。
 部活動には様々な人がいる。動機も違えば、目的も違う。当然、モチベーションにも差がある。私はその点を理解していなかった。全員がバスケットボールに同じ熱量で取り組んでいると思っていた。だから、自分から見てやる気のなさそうな人には感情的になった。それが当たり前だと思っていた。しかし、退部者が続いたことで、それは自分が間違っていることに気づいた。そこで、全員で話し合い、チームの目標を再確認した。それによって、練習に対する意識が変わり、練習の質が上がった。チームが一つになったことも実感できた。
 もう一つの勘違いは、自分の悩みを相談することが、良くないことだと思っていたことだ。チームの代表である自分が、仲間に弱いところを見せてはいけないと思っていた。だから、チームを統率できない時に、一人で悩んで苦しんでいた。そのことが原因で、チームの雰囲気を悪くし、意思疎通が図れないようになっていた。重要な大会でも、うまく連携がとれずに大敗を喫した。私は、チームを変えるためには自分が変わらなければいけないと考え、仲間に自分の思いを伝えた。全てを打ち明けると、清々しい気持ちになり、バスケットボールに純粋に取り組めるようになった。そして、チームが団結し、互いに信頼し合えるようになった。
 私は部活動で、互いの思いを理解しようとし、共有することが大切であると学んだ。このことを高校でも生かし、様々な場面で中心となって頑張っていきたい。

〈つづく〉