たてわり班活動

学校日記

H.25.2.18 朝会講話から

公開日
2013/02/18
更新日
2013/02/18

学校より

H.25.2.18 朝会講話
 今日は、イタリアのセリエAインテルというサッカーチームで活躍している長友選手の話からはじめます。みなさん長友選手を知っていますか。長友選手は素晴らしいサッカーのプレーで、イタリアでたくさんのファンを感動させています。長友選手がプレー以外でもイタリアの人たちの心をつかんだことがあるのを知っていますか。それは、お辞儀です。シュートを決めた時に、チームメイトとお辞儀をして、喜びながらあいさつを交わしているシーンを見たことがある子もいると思います。お辞儀は日本人の文化です。お辞儀とは、あいさつや感謝、敬意などを表すために、相手に向かって腰を折り曲げる動作です。昔、お侍さんが相手と出会った時に、お辞儀をして、自分の一番弱い頭を相手に差し出すことによって、「あなたの敵ではありません、あなたを尊敬していますよ。」ということを伝える意味もあったと言われています。つまり相手を尊敬(リスペクト)する動作ということで、イタリアの人たちの間でも日本のよい文化であると思われているようです。
 せっかくなので日本のよい文化であるお辞儀の種類をみなさんに紹介します。3つあります。
 一つ目は、会釈です。会釈は、軽く腰を曲げるお辞儀で、15度曲げるのが基本です。会釈は、廊下ですれちがう時などに使います。
 二つ目は、敬礼です。敬礼は、30度ほど腰を曲げるお辞儀です。大人の人が仕事でお客さんに使うお辞儀です。みなさんなら、教室での朝や帰りのあいさつ「おはようございます。」「さようなら。」の時にこのお辞儀をします。
 三つ目は、最敬礼です。より相手を尊敬するお辞儀です。45度に腰を曲げるお辞儀です。重要なことを相手に頼む時や謝る時に使います。結婚式、お葬式、卒業式など重要な儀式の時にも使います。
 会釈、敬礼、最敬礼3つのお辞儀の仕方を紹介しました。
もう一つお辞儀の仕方について、お辞儀のマナーについてお話します。お辞儀のマナーで大事なことが4つあります。
 一つ目は、立ち止まりきれいな姿勢で立つ。
 二つ目は、相手と目を合わせる。
 三つ目は、腰を折り曲げる。
 四つ目は、腰を戻す。
 この4つのことが大切だと言われています。
 今、お話したことは、みなさんが大人になってお仕事をしはじめた時に、はじめの研修でよく教えてくれることです。子供であるみなさんも、是非やってみてください。
 長友選手の話から、お辞儀の話をしましたが、校長先生は、お辞儀は日本人にとって、世界で誇れる日本のよい文化だと思っています。相手をリスペクト(尊敬)しながら、相手に挨拶し、関わりあえる素晴らしい文化です
 実は、日本には世界に誇れる素晴らしい文化がたくさんあります。「江戸しぐさ」という言葉を知っていますか。
 今から200年前の江戸、この東京は世界で一番たくさんの人が住んでいて、大きな町でした。人と人がうまく関わり合いながら生きていくために、江戸時代の人は、相手をおもいやり、自分も他人も嬉しくなる行動ができるように、いろいろと約束・きまりを作って生活していました。それが江戸しぐさです。
 お辞儀の基本マナーの、相手と目を合わせるということも、「会釈まなざし」と言って江戸しぐさです。来週は、この江戸しぐさについてもう少しみなさんにお話したいと思います。