学校日記

きょうの給食 10月8日(木)

公開日
2020/10/08
更新日
2020/10/08

給食室

【献立名】

日本遺産献立 
 〜高尾山御膳〜 大本山高尾山薬王院 料理長監修

*五穀ごはん(ごこくごはん)
*がんもどき
*八王子きくらげの佃煮(はちおうじきくらげのつくだに)
*小松菜のおひたし(こまつなのおひたし)
*精進だしの翠靄汁(しょうじんだしのすいあいじる)
*牛乳
 
 絹産業が栄えると、養蚕農家の人たちは大切な蚕のお守りを高尾山薬王院に授かりにいきました。やがて、このお守りのうわさが広がり、多くの人が参拝に訪れるようになりました。人々は願いが叶うと、お礼に「杉の苗木」を奉納し、今では高尾山は「祈りのお山」として、みんなの幸せを静かに見守っています。

 『精進だしの翠靄汁』は、汁の中にあおさを入れて、高尾の翠靄(緑色のもや)を表しました。【高尾の翠靄】は、山の中に立ち込める緑色のもやが自然の豊かさと美しさと厳かな霊山の空気がただようさまをいいます。『八王子きくらげの佃煮』は、八王子で収穫されたきくらげを椎茸や昆布と一緒に甘辛く煮ました。昔は料理が傷まないように甘めの味つけが好まれました。『がんもどき』は、豆腐をつぶして細かく切った野菜などと混ぜ、油で揚げた料理です。雁(がん)という鳥の肉に味を似せたことから、がんもどき(雁擬き)という名前がつけられたといわれています。

 大本山高尾山薬王院 坂本 和巳料理長からメッセージをいただきましたので紹介します。
「精進料理は肉や魚を使わないで、主に野菜を工夫して作る料理です。野菜も太陽の光を浴びながら、農家さんに育てられた生き物です。給食は空腹を満たすだけではなく、その与えられた命の恵みをいただく時間なのです。みんなで楽しく、食材や作ってくれた方たちに「感謝」しながら食べてほしいと思います。」