宮上中トピックス

2学期を振り返って 〜終業式〜

公開日
2020/12/25
更新日
2021/01/09

学校の様子

12月25日(金)
 2学期終業の日となりました。校長講話に続き、各学年・1組の代表から「2学期を振り返って」発表がありました。
 <校長講話の内容>
 8月の24日に始まった今学期、セミの鳴き声がにぎやかだったあの日から、86日の登校日数を経て、今日クリスマスの日が終業式となりました。新型コロナウイルスの脅威が続く中ですが、皆さんの努力もあり、幸いにも臨時休校をすることなくここまで来ることができました。ここまで皆さん、本当によく頑張りました。
 さて、始業式の日に私からみなさんに、「行事を通して、まわりの人を尊重することを大切にしましょう。お互いがいるからこそさらに成長できる、そんな宮上中、そんな2学期にしていきましょう。」と話しました。皆さん、いかがでしたか?他の人を大切にできたでしょうか?君のおかげ、あなたのおかげで成長できたといえるでしょうか?
 今学期は3年生の修学旅行、体育祭、1組の移動教室、マラソン大会など、形は変えたものの、多くの学校で中止や延期になったものもできる限り皆さんに協力してもらいながら、宮上中では行事を実施してきました。今日のこの体育館での終業式もそうです。この後学年の代表から発表があります。こうやってみんなの出番が生まれ、活躍する場面を作ることができました。それもこれも、学校はみんなが集まっているということに意味があると考えてのことです。だからこの終業式も、感染防止に配慮しながら皆さんに集まってもらったのです。私はこの2学期、行事をはじめ学校生活での仲間との関わりを通して、皆さんが着実に成長していく姿を見ることができたと感じています。
 ところで皆さん、試行錯誤という言葉を知っていますか?試行は試してみる、錯誤は間違えるという意味ですが、「試行錯誤」と4文字熟語となると、挑戦と失敗を繰り返しながら次第に目標に近付いていくという意味になります。さて、この2学期皆さんは、どれだけの試行錯誤を重ねたでしょうか?先ほど、お互いがいるから成長できるというようなことを言いましたが、時にはその逆もあります。一緒にいるから逆に相手を苦しめる、そんなことだってあります。たくさんの人の中で、自分を成長させてくれるのも人間関係ですが、時に苦しめるのもまた人間関係なのです。学校生活や行事を通して、お互いの力を引き出す上手なつながり方とともに、逆にお互いを苦しめない距離の置き方をも身に付けていって欲しいと思っています。そのためには、試行錯誤が必要なのです。日々クラスや部活などの仲間と接しながら(これが試行です)、相手の反応も感じ取りながら(これが錯誤です)、より良い接し方、程よい距離を身に付けていくのです。校長先生がこんなことを言うのは変だと思う人もいるかもしれませんが、「みんな同じように仲良く」でなくていいのです。
 人は、他の人からのほんの一言で大きく勇気づけられたり、ひどく力を落としたり傷ついたりします。今年コロナ禍の中で考えさせられた人とのつながり、皆さん自身がどうだったか改めて振り返りましょう。そして一週間後に始まる新しい年には、今までよりもさらにお互いの力を出し合える一段高いレベルでの人との関わりがもてるように、試行錯誤を重ねてください。一年の計は元旦にあり、です。1月1日、それぞれが新しい決意をもって迎えることを心から願っています。

写真は各学年の代表
 壇上に上がった代表4人は、2学期を振り返り3学期に向けての決意をそれぞれの言葉で立派に話していました。
上)1年生代表
下)1組代表