平成２９年度　八王子市立元八王子東小学校卒業式　式辞　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
元八王子東小学校　５４名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。
東京　都心では１７日に　桜の開花宣言が行われ、本校でも１９日に開花しました。
例年よりも速いペースで桜の花が咲き始めました。
皆さんの卒業をお祝いしているようです。

皆さんの卒業をお祝いするために、八王子市財務部財政課長　武井博英様を始め、日頃　本当にお世話になっています地域の皆様に、お忙しい中を、おいで頂きました。心より、御礼申し上げます。
卒業生の皆さん。この町で、我が母校で、保護者の皆さん・在校生・地域の皆様など、多くの皆さんに見守られながら、卒業式が行えることに、改めて感謝しましょう。

さて、私は皆さんと５年間を共に過ごしました。
この間、５４名の皆さんが活躍した場面を、沢山見てきました。
その一つは、日光移動教室です。雨の日光東照宮。風情はありましたが見学は大変でしたね。
廊下はびしょびしょで、靴を脱いで歩きたくなくなるぐらいでした。
私は何度も日光には行っていますが、あんな経験は初めてでした。
宿舎での皆さんの過ごし方は立派でした。
最終日には片付けも素早くでき、３０分も早く宿を出発することができました。

二つ目は、運動会・東小フェスタなど　行事での頑張りです。
魂を込め、最高のものを目指し努力をしました。
運動会の組み体操では、足や膝に食い込む石の痛みに耐え、高さによる恐怖に打ち勝ってみんなで一つの物を作り上げました。
東小アートフェスタでは、図工の作品も素敵でしたが、パフォーマンスにとにかくびっくりしました。
ビデオも当日のパフォーマンスも、見応えがありました。
撮影や練習は大変だったと思いますが、「大きな達成感」と「やればできる」と言うことを改めて確かめることができました。
　　
私は、このように、行動力があり、その気になれば、「やればできる」皆さんを、誇りに思います。
　
卒業の餞（はなむけ）に「勇気をもって一歩を踏み出す」というお話しをします。

何かを始める時の一歩。迷った時の一歩。打ちのめされた時の一歩。引き返す時の一歩。どれも勇気が必要です。
ただ、踏み出してみなければ、どうなるかは分かりませんね。
いくら考えていても。その一歩の結果がどうなるかは、誰にも分かりません。
間違えた一歩になるかもしれません。その一歩で、運命が劇的に動き出すかもしれません。
こればっかりは、まさに「天のみぞ知る。」ですね。
でも、その恐怖に立ちすくみ、それぞれの具体的な一歩を踏み出せなくては、夢を叶えることは出来ません。
具体的に踏み出せば、具体的な結果が出てきます。
その結果から学べばいいと私は思います。
一番もったいないのは、立ち止まっていることです。
立ち止まっている間にも、時間は進んでいきます。
富士山でも、ヒマラヤでも、立ち止まりさえしなければ、きっと山頂に辿り着けます。
でも、立ち止まっている時間が長くなると、人生のタイムリミットまでに、頂上に辿り着けなくなってしまいます。
あなた方が、夢に向かって、一歩を踏み出せば、例え、その一歩が間違っていても、遠回りの一歩になっていても。進んでさえいれば、きっと夢にたどり着けます。
どうぞ、どんな一歩でも、勇気をもって踏み出してください！

「勇気をもって一歩を踏み出す。」といっても、むやみやたらに踏み出してもダメです。
ちょっと頑張れば出来そうな目標に向かって、こつこつと努力を積み上げていくことが大切です。
「努力は裏切りません」そして、みなさんは「やれば出来ます！」努力を重ねた上で、自信をもって一歩を踏み出してください。
いつ、踏み出すんですか？　「今でしょう！」

東小の先生方は皆さんをいつでも応援しています。
東小の地域の方も　東小の保護者の方も　そして、東小の仲間達も、みんな、今日めでたく卒業していくあなたたちを、いつでも応援しています。
支えています。
東小で学んできたことを胸に、自信をもって一歩を踏み出してください。
あなたたちなら　必ず出来ます！
活躍を期待しています。
がんばれ！

保護者の皆様に、お祝い申し上げます。
お子様のご卒業　誠におめでとうございます。
お子様の卒業式での姿をご覧になって、万感　胸に迫り来るものがあるのではないでしょうか。
これから先、子供たちは、思春期を迎え、何かと不安な時期にさしかかります。
どうか、今までと同様に慈しみの心で 、お子様の夢　実現を、支えてあげて下さい。

終わりになりました。
保護者の皆様の長年に渡っての本校へのご協力と、ご来賓各位の卒業生に対するご厚情　並びに本校に寄せられました温かいご支援に対しまして、厚く感謝いたし、私の式辞といたします。

平成30年3月22日　元八王子東小学校長　平田　英一郎