0513校長一日一話
- 公開日
- 2020/05/13
- 更新日
- 2020/05/13
今日の出来事
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。
5月13日 「道徳 いのちの授業」
道徳の時間に「いのちの授業」という教材を使って、授業をしたことがあります。病気のため余命半年と告げられた延地和子さんが、その2年前まで校長をしていた大阪市吹田市の中学校で、卒業を控えた3年生36人にした「最後の授業」をもとに書かれた資料です。延地さんが亡くなる25日前に自分の人生を中学生に語りました。教師としての仕事のこと、突然死した娘さんのこと、自分とつながっている仲間のこと、生き抜くという「使命」のことなどを中学生に語っていました。また、その時には、次の資料を活用して、「思い」を伝えました。
「かみしめたい人間として生きるすばらしさ」(文部科学省「心のノート」より)
人間として生きること
人はだれでも
心の中に弱さや醜さをもっている。
欠点や弱点のない人間なんて
どこにもいない。
だれもがもっているものがある。
それは
人間らしく生きたい。
人間のして、よりよく生きたいという気持ち。
みんなそう願っているから
悩んだり苦しんだりしているんだ。
そう、生きていればいろいろなことがある。
私たちが送ってきた人生も
うれしいこと、楽しいこと
悲しいこと、つらいこと
いろいろなことがたくさんあった。
これからも
ずっと長い人生を歩んでいく私たち。
もっともっといろいろなことがあるだろう。
自分の人生。
一回限りの私の人生。
心の内にある良心の声に耳を傾け
強く、誇りをもって
生きている意味をかみしめていきたい。
道徳の授業は、教師が資料を媒体として、子どもに「思い」を伝え、学び合う時間です。普段の教科の授業では、伝えられない「思い」も道徳の授業では、伝えることができます。
同じ資料を使っても、教える先生の個性や工夫で、生徒に伝える思いが違うこともあると思います。しかし、それぞれの思いは、「今、このことを伝えることが、生徒一人ひとりにとって大事であり、そのことをいつか必要な場面では思い出し、生かして欲しい」という気持ちはどの先生も同じです。
学校が再開したときには、是非、授業から伝えられたそれぞれの先生の「思い」をしっかり受け止めてほしいと思います。
今日のパワーフレーズ
「得意な人に頼みなさい。自分の得意分野でお返しすればいい。」