わさびあめ
- 公開日
- 2017/12/20
- 更新日
- 2017/12/20
今日のできごと
今日の科学クラブで「わさびあめ」をやりました。そう聞くと「わさび味の飴」をイメージされるかも知れません。実際は,わさびに含まれる酵素の働きを利用して,デンプンを糖分へと変換(分解)させ,それを煮詰めて作る水飴のようなものです。
はじめに片栗粉と水を混ぜたものにヨウ素液をかけて,デンプンの存在を確認します。次に,それを火にかけ,のり状にします。ヨウ素液の反応から,熱を加えてもデンプンがあることがわかります。少し冷ましてから,ジアスターゼという胃腸薬(アミラーゼが主成分)をかけて混ぜると,どろどろだったでんぷんのりがさらさらの液に変わります。ヨウ素液をかけても変化がないことから,デンプンがなくなった(他のものに変化した)ことがわかります。アミラーゼには,デンプンを糖分へと変換(分解)する働きがあるのです。(わさびにもアミラーゼが含まれますが,反応がややゆるやかなので,この実験ではジアスターゼを使いました。)
アミラーゼによるデンプンの分解には時間が必要です。そこで,前もって生おろしわさびを使い,ポットの中で分解を進めておきました。なめてみると,わさびの香りが鼻を刺激してきますが,ほんのり甘い感じ。これを煮詰めていくと,粘りが出てくるとともに,わさびのにおいが弱まってきました。
最後に試食。「あま〜い!」「なんだか気持ち悪い」いろいろな感想が聞かれました。