特別支援教育についてNO2
- 公開日
- 2013/07/10
- 更新日
- 2013/07/10
校長日記
皆さん、こんにちは。今回は、特別支援教育の概要について、お話しします。平成18年度に学校教育法が一部改訂され、特別支援教育が法律的に位置づけられました。
特別支援教育は、障がいのある児童生徒の自立と社会参加を目指し、特別支援学校、特別支援学級や通級指導学級、更に、全ての小・中学校等においても、一人一人の教育的ニーズに応じて、適切な指導と必要な支援を行うことを目的としています。本校でも、この趣旨に沿って、校内委員会の立ち上げ、特別支援教育コーディネーターの指名、校内体制の整備、個別の支援計画の作成等に取り組んでいます。また、教職員の研修会も実施しています。本日、7月10日(水)は、明星大学教授の星山麻木先生を講師としてお呼びして、研修会を行います。
さて、特別支援学校の対象となる児童等の障がいの種類として、「視覚障がい者・聴覚障がい者・知的障がい者・肢体不自由者・病弱者」が挙げられています。そこで、今回は、石川町にある「東京都立八王子東特別支援学校」が7月6日(土)に学校公開をしていましたので、私は参観に行きました。その時の様子をお話ししたいと思います。
東京都立八王子東特別支援学校は、肢体不自由者の学校です。小学生と中学生で125名の在籍です。通学方法は、送迎バス・自宅から保護者の方が車で送迎の他、寝たきり等で学校に通えない子のために病院・自宅に行き訪問教育を行っています。教員は、管理職を除いて、61人。介護職員が25人。看護師は常勤と非常勤を合わせて10人。その他、理学療法士や言語療法士等のスッタフもいます。一人一人のお子さんに合わせて、丁寧な教育が展開されています。私は、初めての参観でしたが、今までの教員生活の中で一番印象に残った訪問になりました。車椅子・ずっと寝たままで起き上がれない・手や足が思うように動かせないなど不自由を抱えながらも、その子なりに一生懸命に勉強している姿が、まぶたから離れません。自分の体が動かなくて、一字書くのに時間がかかっても、ボールを箱に入れるのに時間がかかっても、その子に合った指導を繰り返す教員。それを見守る教員。出来た時におもいっきり誉める言葉かけ。今の小宮小にも大切な一コマを見たような気がしました。
今度、学校公開等で機会がありましたら、ご覧になられるといいと思います。下にある写真は、許可を得て撮ったものです。一番上が玄関を入ったところにあるスロープです。様々な所にバリアフリーがこなされています。二番目の写真は、移動する時に使う補助具です。三番目の一番下の写真は、校内にあるカーブミラーです。肢体不自由の症状は、様々ですが、どの子も精一杯、生きる姿に感動し、学校を後にしました。
小宮小の子ども達にも必要なことではないでしょうか?できないことを「人のせいにする」「周りや環境のせいにする」など、東特別支援学校の子ども達のことを思うと、恥ずかしい気持ちになりました。
校長 井上正彦