人権道徳
- 公開日
- 2022/10/24
- 更新日
- 2022/10/24
学校の様子
内容項目 C主として集団や社会との関わりに関すること「公正、公平、社会正義」
ねらい
人権は、人種や民族、性別を超えて、誰にでも認められる基本的な権利であり、私たちが幸せに生きるためのものである。しかし私たちの日常生活では、まだまだ定着しているとは言えないのが現状である。中学生が人権について理解するために、ユニセフの「子どもの権利条約」を学ぶことは有効である。権利条約を読み、自分の身近な問題について考えることで、人権を理解し、より良い社会を作るための心を育てる。
<人権について>
人権は、人種や民族、性別を超えて、誰にでも認められる基本的な権利であり、私たちが幸せに生きるためのものです。しかし、現在も人権をめぐるさまざまな問題が生じています。人権は、西欧社会の近代化の中ではぐくまれた考え方です。特に第二次世界大戦の反省から、人権の重要性は国際的に高まっていきました。1948(昭和23)年12月10日、国際連合(国連)は世界人権宣言を採択しました。この宣言は、すべての人間が人間として尊重され、自由であり、平等であり、差別されてはならないことを定めており、国際社会の基本的ルールの大きな柱となっています。日本国憲法でも人権に関して世界人権宣言とほとんど同じ内容を定めています。人権は、私たちの日常生活のいちばん基本のルールといえるでしょう。しかし、ともすれば私たちは「人権はややこしい、むずかしいもの」と思っているのではないでしょうか。そのため、私たちの日常生活では、まだまだ定着していないようです。私たちの日常生活の場面は、家庭・地域、職場・学校などがあり、それぞれの場面に応じた判断の基準があります。その基準の中で、最優先される基本のルールとして、誰もが人権の考え方を尊重するようになれば、人権が私たちの日常生活の中に「文化」として定着し、豊かで暮らしやすい社会が実現するのではないでしょうか。
<子どもの権利条約について>
「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」は、世界中のすべての子どもたちがもっている“権利”について定めた条約です。戦争に巻きこまれてしまったり、防げる病気で命をうしなってしまったり、つらい仕事で1日が終わってしまったり…世界には厳しいくらしをしている子どもたちがいます。「子どもの権利条約」は、そんな子どもたちをはじめ、世界中の子どもたちの強い味方です。ユニセフはこの条約に書かれた子どもたちの権利を守るために活動しています。