KIMIDA記

いのちの大切さを共に考える日

公開日
2025/07/13
更新日
2025/07/13

豊かな心、人間性の育成

7月1日(火)の校長講話より


今日は、八王子市の「いのちの大切さを共に考える日」です。

いじめは、人の心を傷つけ、悲しみのどん底につき落とし、絶望感を与えます。

いじめによって、心が壊れてしまう人もいます。

いじめられた人は、心が弱くもろくなり、

他の人と関わることが怖くなってしまいます。

そして、学校に来られなくなる人、家から出られなくなる人もいるのです


校長先生は、みなみ野君田小学校で、このような人を一人も出したくないです。

では、みなさんは、どうすれば「 仲間外れにしたり、無視したり、悪口やからかったりする『いじめ』」や「相手を叩いたり蹴ったりする『 暴力 』」や「相手を傷つけたりする『 酷い言葉 』」がなくなると思いますか?

校長先生は、「相手のことを受け入れる力」、「相手のことを認める力」が大切だと思います。

ここにいるみんな 、一人一人違います。それは 、子どもも、大人も同じです。誰一人同じ人はいません。


今から自分の友達のことを思い浮かべて聞いてみてください。

● 好きなものや得意なことはどうでしょう 。

電車のことに 詳しい子、虫のことに 詳しい子、サッカーが得意な子、ダンスが得意な子、歌が上手な子、歴史に詳しい子、ゲームが得意な子、おしゃれが好きな子、いろんな好きや得意があります。

●勉強はどうでしょうか 。

算数が好きな子、図工が好きな子、家庭科の裁縫が得意な子、発表が得意な子、観察カードにまとめるのが上手な子、本を読むのが好きな子、鍵盤ハーモニカが得意な子、みんな違います。

●性格はどうでしょうか。

何でもすぐにてきぱき素早くやる子、のんびりじっくり丁寧に取り組む子。自分の気持ちをはっきり言える子、自分の思いや考えを伝えるのが苦手な子。でも、書くのは得意な子。おしゃべりが好きな子もいれば、話すのが苦手な子もいます。にぎやかな子、物静かな子、いつも周りに気を使ってくれる子、すぐに怒ってしまう子、すぐに涙が出てしまう子、優しい子、 真面目な子、周りを明るく盛り上げる子、面白い子、よく笑う子、にぎやかな空間が好きな子もいれば、にぎやかな空間が苦手な子もいます。逆に、静かな空間が好きな子もいれば、静かな空間が苦手な子もいます。


どうですか?みんな、それぞれに違いがありますよね。

「あっ!これはあの子だ!」と、友達の顔が浮かびましたか?

では、一人一人が違うということで、「あの子ってなんか嫌だ!」とか、「あの子とは合わないから無理!」と言って、嫌ったり、遠ざけたりしてよいでしょうか。

その子とまったく関わらず切り捨ててしまうのではなく、一人一人の違いを受け入れ、認めることが、『相手の存在を、相手の命を大切にしている』ということです。

ここにいるみんな、一人一人、あなたも、あなたも、みんな、大切なかけがえのない存在です。

どうぞ自分の存在を、自分の命を!そして、友達の存在も、友達の命も!大切にしてください。


みなみ野君田小学校には、『相手を傷つける言葉ゼロ宣言!』「わたしたちは、相手を傷つける言葉は絶対に使いません!」があります。

校長先生は、君田小で『ウザい!』『ムカつく!』『は?マジ死ね!』などを耳にすることがあります。

これは絶対にだめです!今この瞬間からだめです!今この瞬間からやめてください! 

でも、言葉だけではないですよね。行動も同じです。相手を傷つける行動(相手を傷つける行動(暴力、仲間外れ、無視、からかい、人をバカにするするポーズ、陰口・悪口)もいけません。これも絶対にダメです!


今日は、2つの大切なことを話しました。

ここにいるすべての人が、この2つのことができたなら、みなみ野君田小学校は、『みんなが安心して過ごせる世界一やさしい学校』になります。

そんな学校にしたいとは思いませんか。

それをやるのは、君たちです。先生たちではありません。

どうぞ高学年の皆さんからこれを率先して実現していってください。

あなたたちの姿を見て、下の学年の子たちは学んでいきます。よろしくお願いします。


最後に、もし辛いことや困ったことがあったら、誰でもいいから大人の人に相談していください。

おうちの人でも、担任の先生でも、学年の先生でも、専科の先生でも、保健室の先生でも、スクールカウンセラーの先生でも、副校長先生でも、校長先生でも、習い事の先生でも、近所のおじさんやおばさんでも、だれでもいいから、相談してください。

みんな、あなたことを大切に思っていますから。

どうか命を大切にしてください。

私も自分の命も、あなたの命も、みんなの命を大切にしますから。

皆さんも、自分の命、他の人の命を大切にしてください。