1月25日(月) 本日の授業風景 ・ その3
- 公開日
- 2010/01/25
- 更新日
- 2010/01/25
校長より
1年生・国語の授業の様子です。
「 百二十年の孤独 」 というルポルタージュを学習しています。
18世紀半ばのインド洋に浮かぶモーリシャス島。
そこには、あるフランス人によって同じインド洋のセーシェル諸島からペットとして連れてこられた、一頭のゾウガメがいました。
「 マリオン 」 と名付けられたそのゾウガメは、故郷のゾウガメ12種すべてが人間の乱獲によって絶滅させられてしまったため、最後の一頭として生き続けることになってしまいました。
故郷の島から遠く離れ、長寿であるがゆえに120年間という気の遠くなるような長い年月を、たった一頭で … 。
私は先日 「 AVATAR ( アバター )」 という映画を見てきました。
3D映像の美しさで評判の映画ですが、物語自体はきわめて単純で、人類の欲望や身勝手、傲慢 ( ごうまん ) によって、別の種族や自然が侵略されたり破壊されたりするという、よくあるパターンです。
映画では、最後は侵略者である人類が自然の力の前に敗れ去りますが、現実には「マリオン」のように種を滅ぼされたり、現在その危機にさらされたりしている生き物がたくさんいます。
ルポルタージュ ( 報道・報告・記録など ) であるだけに、さまざまなことを考えさせられる教材ですね。
校長 武田幸雄