12月2日(水) 本日の授業風景 ・ その3
- 公開日
- 2009/12/02
- 更新日
- 2009/12/02
校長より
2年生・社会(地理)の授業の様子です。
黒板に 「 橋の開通と地域の変化 ( 本州・四国連絡橋 )」 と書かれてあるのが見えたので、つい教室の中に入ってしまいました。
というのも、私は以前NHKで放送された 「 プロジェクトX 〜 挑戦者たち 」 という番組の中の 「 男たち不屈のドラマ 瀬戸大橋 〜 世紀の難工事に挑む 」 が、忘れられない番組として残っているからです。
1955年(昭和30)、瀬戸内海で海難事故が発生し、修学旅行中の子供たち100人が亡くなるという惨事が発生しました。 それを機に、「 瀬戸内海に橋を架ける 」 という未曾有の大プロジェクトがスタートします。
潮の流れの速い水域で、道路だけでなく列車も通れる瀬戸大橋を支えるためには、水深50mの場所に15階建てビルに相当する高さの台座を設置しなければなりません。
「 不可能 」 と言われたその難工事に挑んだのが、当時、工事事務所の所長だった杉田秀夫さんでした。
立ちはだかる瀬戸内海の自然、繰り返される実験失敗、オイルショックによる着工凍結など、さまざまな困難が杉田さんを襲います。 しかも、奥さんが不治の病に倒れ、34歳の若さで亡くなってしまい、残された3人の娘さんを男手ひとつで育てなければならなくなりました。
そうしたさまざまな困難を杉田さんがどうやって乗り越え、18年の歳月を経て瀬戸大橋はどのように完成したのか …。
少しでも興味のわいた人は、ぜひDVDで見てみると良いと思います。
ちなみに私は、番組の最後の方で、エンディングテーマである中島みゆきさんの 「 ヘッドライト・テールライト 」 が流れる中、ナレーションを担当している田口トモロヲさんの次の語りが入ると、必ず 「 泣き 」 のスイッチが入ってしまいます。
「 杉田秀夫は、人生で二つの大きな仕事を成し遂げた。
瀬戸大橋と、そして、3人の娘を男手ひとつで育て上げた …。」
校長 武田幸雄