10月28日(水) 本日の授業風景
- 公開日
- 2009/10/28
- 更新日
- 2009/10/28
校長より
2年生・国語の授業の様子です。
古典 「 平家物語 」 の中から 「 那須与一 ( 扇の的 )」 のクライマックス場面を学習していました。
担当の平野先生が、那須与一が扇の的を射るのに使用した鏑 ( かぶらや ) を、実物大で作ってきて示してくださいました。
矢の長さは原文に 「 十二束三伏 」( 束は 指4本、伏は 指1本の幅 ) とあるので、握りこぶしを13並べたのとほぼ同じぐらいになるはずです。
実際に握りこぶしをあててもらって、確かめてみました。( 写真・上 )
それにしても、那須与一の矢の腕前は、オリンピックの金メダル級ですね。
教科書には載っていませんが、浜辺にいる那須与一から、扇を掲げた海上の舟までの距離は、「七段ばかり」とされています。 現在の単位で表すならば、約76mです。
オリンピックのアーチェリー競技では、選手から標的までの距離は70mです。 しかも、弓・矢ともに近代的な材質で作られ、振動を抑える工夫が施されていたり、照準を合わせる器具が取り付けられていたりもします。
それに対して那須与一は、馬にまたがったまま、波に揺れる舟に掲げられた扇を射抜いたというのですから …
「 金メダル級 」 の上に、「 超 」 をつけても良いぐらいですね。
※ 授業モニターの保護者が参観してくださっていました。( 写真・下 )
ありがとうございました。
校長 武田幸雄