学校日記

3月2日(水) 本日の授業風景 ・ その2

公開日
2011/03/02
更新日
2011/03/02

校長より

 3年生・社会(公民)の授業の様子です。 担当は、島崎先生です。
 図書室で教材ビデオを見ている様子だったので、ついお邪魔しました。

 視聴していたのは 「 かぶしき ・ 虎の巻 」 というビデオです。
 「 株式会社 」 や 「 株価 」 という言葉はよく耳にしますが、それを説明するとなると、日常的に縁のない者にとっては難しいものがあります。

 教材ビデオでは、なぜか江戸時代末期の浪人 「 株之進 」 が現代にタイムスリップしてしまいます。 そして、日暮れまでに自分の子孫である少女から株式について学ばなければ、江戸時代に戻れなくなってしまうという設定です。

 どこか映画 「 バック・トゥ・ザ・フューチャー 」 を連想させる場面もありましたが、「 株式の仕組みと役割 」 「 株はどのように売買されるのか 」 「 株価はなぜ動くのか 」 などが、ドラマ仕立てでわかりやすく説明されていました。

 実は、ひそかに私は、現代から江戸時代末期に戻った 「 株之進 」 が、後の 「 坂本龍馬 」 になると確信をもって見ていました。

 なぜなら、龍馬の創設した 「 亀山社中 」( かめやましゃちゅう = 後の 『 海援隊 』) は、越前福井藩などから資金提供を受けて海運業を営み、利益が上がればその一部を投資者に配当するという手法で運営されていたからです。

 教材ビデオで皆さんが見たとおり、これこそまさに 「 資本と経営の分離 」 であり、「 亀山社中 」 が 「 日本で最初の株式会社 」 と言われるゆえんです。

 … とはいえ、さすがにビデオでは 「 株之進 」 = 「 坂本龍馬 」 という劇的な展開には至らず、ドキドキしながら見ていた私は少しガッカリしました。

                                     校長 武田幸雄