2月3日(木) 本日の授業風景 ・ その3
- 公開日
- 2011/02/03
- 更新日
- 2011/02/03
校長より
2年生・社会(歴史)の授業の様子です。 担当は、島崎先生です。
「 日本の中国侵略 」 の学習で、今日は主に 「 満州事変 」 や 「 五・一五事件 」 を取り上げていました。
1931年(昭和6)の満州事変を機に、翌年 日本は清朝最後の皇帝 「 溥儀 ( ふぎ )」 を立てて満州国を建国します。
この満州事変に始まり太平洋戦争が終結するまでの紛争や戦争を総称して、一部歴史家は 「 15年戦争 」 と呼んでいます。 戦前の日本にとって、まさに 「 終わりの始まり 」 を告げる事件だったと言えるかもしれません。
このあたりの事情は、映画 「 ラスト・エンペラー 」 に詳しく描かれています。
( 私は、坂本龍一さんが作曲したこの映画のテーマ曲は、映画史上 十指に入る名曲だと思っています )
「 五・一五事件 」 は、満州国を承認しない立場を取った当時の内閣に反発した海軍将校たちが、犬養 毅 ( いぬかいつよし ) 首相を暗殺した事件です。
暗殺の瞬間、犬養首相が将校たちに向かって言った 「 話せばわかる 」 という言葉と、それに対して将校たちの言った 「 問答無用 」 という言葉 … 。
この二つの言葉のやりとりは、まさに 「 民主主義 」 と 「 ファシズム ( 反民主主義・反自由主義 )」 の対決そのものです。
話し合いで物事を解決しようとする前者と、力によって決着を図ろうとする後者と、皆さんはどちらの言葉がまかり通る社会を望みますか?
校長 武田幸雄