9月29日(火) 本日の授業風景
- 公開日
- 2009/09/29
- 更新日
- 2009/09/29
校長より
3年生・国語の授業の様子です。
前回までの 「 万葉集 」 に続き、今日は 「 古今和歌集 」 「 新古今和歌集 」 について学んでいました。
学習した 「 古今和歌集 」 の中に、次の藤原敏行の歌がありました。
秋きぬと 目にはさやかに 見えねども 風のおとにぞ おどろかれぬる
( 秋が来たとは、目にははっきり見えないけれど、吹く風の音で、秋の訪れにはっと気づかされることだ。)
こうした歌にふれるたび、古人の繊細で鋭敏な感性にはつくづく感心させられます。 そして、そのことは同時に、われわれ現代人の五感がいかに鈍麻しているのかの裏返しでもあるように思います。
ふと教室の外に目をやり、自分は何をもって秋の訪れを感じとっているか、五感別に考えてみました。
● 触 覚 … ( あきらかに ) 涼しくなった
● 視 覚 … 木の葉が色づき始めた
● 聴 覚 … 蝉の声が聞かれなくなった ( 秋の虫の声に変わった )
● 味 覚 … 栗ご飯を食べた・柿を食べた
● 嗅 覚 … サンマを焼くにおいがした
敏行の歌に比べ、恥ずかしくなるぐらい大味ですね … 。
校長 武田幸雄