平成27年度 3学期始業式
- 公開日
- 2016/01/08
- 更新日
- 2016/01/08
校長より
2016年、平成28年が明けました。新しい年の目標をしっかり立てられたでしょうか。
今日は、新しい年の初め、3学期の始めに当たり、東京ディズニーリゾートで働く人たちのことを
話したいと思います。
皆さんも知っている東京ディズニーリゾートには、年間3千万以上の人が訪れるそうです。
そこで働く人たちは「キャスト」と呼ばれ、多くの来園者(ここでは「ゲスト」と呼ばれる)
たちに楽しい思い出を作ってもらおうと、日々厳しい訓練にも耐え、頑張っているそうです。
そんなキャストになりたいと思っている人たちが大変多く、先月、東京ディズニーリゾートは
採用面接試験を実施しました。
東京ディズニーリゾートの担当者によると、会場には衣装の製作、ステージ出演者の送迎など
裏方の仕事を紹介するパネルも置かれ、面接を受けに来た人たちは約3000人もいて、会場
は熱気で溢れていたそうです。
面接を受けにきた人たちの志望理由は「人を笑顔にできる仕事に関わりたい」、「人の楽しい思い出作りのお手伝いがしたい」「入り口ゲートのキャストをやりたい。来園者のその日一日が楽しくなるよう、一番に笑顔を届けたい」など。ある大学生は言いました。「私は、将来、福祉の道に進みたいが、キャストの気遣いなどはとても勉強になる」
面接担当者によると、たった2日間で面接に集まった3000人の人たちの目的意識や志は高かったという。そして、採用のポイントは、ずばり「チームワークとコミュニケーション能力」とのことでした。東京ディズニーリゾートには27に上るキャストの種類があり、その中には、直接、来園者(ゲスト)の対応をする仕事も多い。例えば、パレードの際に通路の整理をする「ゲストコントロールキャスト」は、来園者の誘導をしたり、待ち時間に振り付けを指導して、一緒に盛り上げたりします。面接担当者は「そうした中で、来園者を大切にし、同じ仲間であるキャストを思いやる気持ちが大切です」と話していました。
「チームワークとコミュニケーション能力」 人を思いやり、協力できること。より良い人間関係を築けること、コミュニケーション能力があること。これらは、東京ディズニーリゾートに限らず、多くの企業や実社会で求められる力でしょう。
学校は学ぶ場です。同時に失敗する場でもあります。
人間関係で悩んだり、失敗したり。でもそこから学ぶべきことがたくさんあります。
今学期も、一年間最後の学期です。失敗を恐れず、自分の人間性を豊かにするために頑張ってほしい
と期待しています。
校長 福山 隆彦