※ 写真は、夏休み中の部活動の様子です ( 野球部・バドミントン部 )
7月26日(月)
今日は出張があり、学校外に出かけていました。
出張先までの少し長い道中、頭の上からは容赦なく照りつける日差しに、足下からはアスファルトの照り返しに、そして、横からは時折吹きつけてくるエアコン室外機の熱風にさらされ続けました。
そんな中、ただ黙々と歩いているとあまりの暑さに頭がボーッとしてきそうだったので、脳に刺激を与えるためにこんなことを考えてみました。
「 最高気温35度以上を表す 『 猛暑 』( もうしょ ) という言葉を、日常的に耳にするようになってきた。 このままさらに地球温暖化、日本の亜熱帯化が進行し、40度以上の気温が珍しくなくなったとき、『 猛暑 』 に変わるものとしてどんな言葉が使われるようになるのだろう?」
「 猛暑 」 以上の暑さを表す 「 ○ 暑 」
気象庁は 「 猛暑 」 の同義語として 「 酷暑 」( こくしょ ) という言葉を使っていますが、やはりそれ以上の暑さを表す言葉はないようです。
さて、皆さんなら ○ にどんな漢字を入れますか?
日差しと照り返しと熱風に耐えながら、汗をふきふき私の考えた 「 ○ 暑 」 の一例をご紹介します。
極暑 ( ごくしょ ) 熱暑 ( ねっしょ ) 烈暑 ( れっしょ ) 燃暑 ( ねんしょ )
激暑 ( げきしょ ) 炎暑 ( えんしょ ) 痛暑 ( つうしょ ) 厳暑 ( げんしょ )
滅暑 ( めっしょ ) 焼暑 ( しょうしょ ) 超暑 ( ちょうしょ )
では、これらの言葉を、ニュースや天気予報などでよく聞く次のようなコメントに当てはめてみてください。
「 今日も全国的に朝から気温がぐんぐん上がり、各地で最高気温が40度を越える○暑日となりました」
いかがでしょう? どれもみな暑そうだと思いませんか?
さらに出張先を目指して歩いているうちに、ますます噴き出す汗と比例するかのように私の想像もエスカレートして、「 人間の体温としては生命維持が困難となる 『 42度以上の気温 』 を表すうえでふさわしい表現 」 を考えました。
以下にご紹介します。
獄暑 ( ごくしょ ) 殺暑 ( さつしょ ) 暴暑 ( ぼうしょ ) 狂暑 ( きょうしょ )
こうなるとニュースのコメントも、次のように変わってくるに違いありません。
「 臨時ニュースをお伝えします。 本日は全国各地で42度を越える○暑日となっています。 大変危険ですので不要不急の屋外活動は中止し、なるべく涼しい場所で避暑に努めてください。 繰り返します … 」
そんなことになったら、この出張も中止になってくれるのかな … などと考えながら、だったらいっそのこと開き直ってこんな表現にすればいいのにと思いついたものを、最後にご紹介します。
実は、我ながら一番気に入っている言葉です。
諦暑 ( ていしょ ) 笑暑 ( しょうしょ )
「 諦暑 」 の用法としては、「 臨時ニュースをお知らせします。 今日は朝から35度を越える猛暑となっており、このあともさらに上がって42度の諦暑日となる模様です。 こうなってはどうにもならない暑さと諦める ( あきらめる ) しかありません。 無駄な抵抗はやめて、会社や学校は臨時休業としてください 」
「 笑暑 」 の用法としては、「 臨時ニュースをお知らせします。 今日は朝から35度を越える猛暑となっており、このあともさらに上がって42度の笑暑日となる模様です。 ここまで暑くなったら、もはや笑うしかありません。 『 暑い、暑い 』 と言いながら大いに笑い、日頃のストレスを解消しましょう 」
… と、そんなことを考えているうちに、やっと目的地にたどり着きました。
「 猛暑 」 の中を、「 猛暑 」 を越える暑さについて考えながら歩いたためでしょうか、出張先の冷房がことさら涼しく感じられました。
熱中症には、くれぐれもご注意を。
校長 武田幸雄