学校日記

立春

公開日
2009/02/04
更新日
2009/02/04

校長より

2月4日(火)

 今日は立春です。暦の上では春になりました。

 しかしながら、この時季によく使う「立春とは名ばかりの寒さ…」という時候の挨拶を実感するような、どんより曇った寒い一日です。

 それでも、学校の植物は確実に春の息吹を感じさせてくれます。

 写真は上から順に、連翹(レンギョウ)、杏(アンズ)、蕗の薹(フキノトウ)です。

 このほかにも、木蓮(モクレン)、桃(モモ)、梅(ウメ)などがつぼみをふくらませています。

 それらを眺めているうちに、コブクロの「蕾(つぼみ)」という曲が頭をよぎりました。

    
     ビルの谷間に 埋もれた夢も いつか芽吹いて

     花を咲かすだろう 信じた夢は 咲く場所を選ばない
  
               (略)

     散り際に もう一度 開く花びらは あなたのように

     聴こえない 頑張れを 握った両手に 何度もくれた


 3年生は明日、都立入試の出願。週が明ければ私立一般入試も始まります。そして、ひととおり入試が終われば、いよいよ卒業を意識する日々を迎えます。


 寒い冬のあとには必ず春がやってくるということ。その春は、別れと出会い、新たな旅立ちの季節であるということ。そして、多くの人の支えがあったからこそ、旅立ちの日を迎えられるのだということ。そんな当たり前のような幸せに、実はもっと感謝しなければならないということ…。

 歌詞を思い浮かべているうちに、別所中でふくらみかけているたくさんの「つぼみ」と、コブクロの歌う「蕾」が重なった立春の日でした。
                          校長 武田幸雄