学校における携帯電話の取り扱いについて
- 公開日
- 2009/02/03
- 更新日
- 2009/02/03
校長より
2月3日(火)
新聞報道等でご存じかと思いますが、先日文部科学省が「学校における携帯電話の取り扱い等について」という通知を出しました。これは、昨年末全国の公立学校や教育委員会を対象に実施された調査結果を踏まえ、国としての今後の方針を明らかにしたものです。
調査では「中学校では、学校への携帯電話の持ち込みを原則禁止としている学校が約99%」という結果が出ています。それを受けて通知の中で、小中学校における携帯電話の取り扱いについて以下のように明記しています。
1.携帯電話は、学校における教育活動に必要ない物であることから、小・中学校においては、学校への児童生徒の携帯電話の持ち込みについては、原則禁止とすべきであること。
2.携帯電話を緊急の連絡手段とせざるを得ない場合その他やむを得ない事情も想定されることから、そのような場合には、保護者から学校長に対し、児童生徒による携帯電話の学校への持ち込みの許可を申請させるなど、例外的に持ち込みを認めることも考えられること。そのような場合には、校内での使用を禁止したり、登校後に学校で一時的に預かり下校時に返却したりするなど、学校での教育活動に支障がないよう配慮すること。
本校では、こうした通知を俟つまでもなく、すでに上記のような方針をとっております。
携帯電話にはさまざまな機能が備わっており、その持ち込みを無条件で認めることは、テレビやゲーム、音楽プレーヤーの持ち込みを認めることと同義になりかねません。過去には、メール機能を悪用したカンニング行為が発覚した学校もありました。また、休み時間に有害サイトに接続していたという事案も耳にしたことがあります。
昨年12月に、橋下大阪府知事が、公立小中学校への携帯電話の持ち込み禁止を打ち出しました。その際、学力向上と携帯電話の持ち込み禁止を直結させたのには「?」と思うところもありましたが、「学校に携帯は必要ない。まずは保護者の責任でルールを守らせてほしい。」との発言には全く同感です。
本校でも、頻繁にというほどではありませんが、時折携帯電話を持ち込んで指導を受ける生徒がおります。原則としてそうした場合は、没収して保護者に返却という形をとっています。
指導を受けた大半の生徒(保護者)は反省し改めてくれますが、中には自分勝手な理由で持ち込みを正当化しようとする生徒もいます。また、「子どもが勝手に持って行ったのだから仕方がない」と、諦められている保護者もいらっしゃいます。
我が家もそうですが、、おそらくほとんどのご家庭で、親が子どもの携帯電話所持を認め、親が子どもの料金も負担しているのではないでしょうか。だとしたらなおさら、橋下府知事の「まずは保護者の責任でルールを守らせてほしい」という言葉を重く受けとめなければならないのだと思います。
私は「(子どもが)ルールを守れないのであれば、所持も認めない」というのが、親としての責任の取り方ではないかと思っています。
引き続き学校の方針(今後は国の方針にもなりますが)へのご理解とご協力をお願いいたします。
校長 武田幸雄