「生徒のみなさんへ」 第1学年 阿部哲也

 「新型コロナウイルスへの対策は長いマラソンです。都市部で市中感染が広がり、しばらくは全力疾走に近い努力が必要です。また、その後の持久走への準備も大切です。」

 これはiPS細胞の開発でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大学教授の言葉です。
 臨時休業から2か月。緊急事態宣言から2週間余りですが、山中教授は、「対策は、ワクチンや治療薬が開発され、十分量が供給されるまで続けなければなりません。」とも言い、その期間は数か月から1年とされています。
 これらの言葉を借りるなら、今はまだ、長いマラソンの序盤だと思います。序盤に必要なのはバテずに走ることのできるペースをつくることです。
 
「できることを、無理せずやる。」

 「できることをやる。」というのは、このホームページでも多くの先生方が同じようなことを述べています。このことは本当に大切であると感じます。同時にそれが続けられるよう無理のないペースでやっていくのも大切です。私自身もこの間、少し頑張りすぎてしまったり、逆に怠けてしまったりして、リズムが狂い、心身ともに調子が悪くなってしまった期間がありました。バランスが大切ですね。
 
「何をやるか。」
 
 与えられたことを行うことは重要なことです。学校から出ている課題についてもしっかり取り組みましょう。しかし、それだけではなくいろいろできることがありそうです。自分のためにできること。家族のためにできること。仲間のためにできること。社会のためにできること。このような状況ではありますが、家の中でもいろいろなことに取り組むことができます。自分が必要と感じて行うことは他者から与えられて行うことよりも、何倍も自分の力になります。

 先はまだ見えませんが、ゴールは必ずあります。共に頑張っていきましょう。
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