「生徒のみなさんへ」 第2学年 千葉基宏

 一昨年の9月のことです。私の実家のある北海道で大きな地震がありました。発電所が大きな損傷を受け北海道全体に電気の供給ができなくなりました。いわゆるブラックアウトです。すぐに実家にいる高齢の母に電話をしたのですが通じることはありませんでした(実家の電話はケーブルテレビ会社の固定電話を使っていて、それはインターネット回線を利用しているため、その回線に電気がくるまで約3週間を要しました)。そこで弟の携帯電話にかけましたがそれもすぐに通じることはなく、災害伝言ダイヤルを使って連絡してみることにしました。しかし、ブラックアウトという全電源喪失のため弟の携帯電話に電波が飛ぶはずもなく、やっと連絡がとれたのは2日後のことでした。母は、幸い近所の方たちにも助けていただき、何とかこの困難を乗り切りました。
 ところで、北海道の公立小中学校は東京とは違い、2学期は8月中旬から始まります。電気がない状況下で、学校はどのようなものだったのでしょうか? 幸い、損傷を受けていない発電所が復旧を始め、2週間後には休業していた小中学校はすべて授業を再開したようですが、その間、再開に向けての現場は相当大変であったことは言うまでもありません。
 新型コロナウィルスで、2か月以上授業が行われない状態が続きます。皆さんは、家でどう過ごしているのでしょうか? 課題はもう終わったでしょうか? 何よりも、元気なのでしょうか? 以前、夏休みに入る前でしたが、2年生のみなさんには「長い休みは、授業がない分、自分を伸ばすために何をするかが大事」といったことを話しましたが、今どのようなことに取り組んでいるでしょうか?
 ある著名な人の言葉に「人生に無駄なことなどひとつもない」というものがあります。こんなことをやって何の意味があるのかという一見無駄に思えることでも、こうした様々な経験は未来の新しい自分づくりに必ず役立ちます。今やっていることが、どこでどうつながっていくかは分かりませんが、無駄と思える様々な体験が、みなさんの無数の可能性を生み出す原動力になります。ぜひこの長い休業を、未来につながるよりよい体験にできるように、様々なことに挑戦してほしいと思います。(自宅の中が多くなりますが💦)
 さて、時は流れています。人間界で起こったこととは関係なく、七中の植物たちは時期が来ればその使命を果たすため、命の炎を燃やし咲き誇っています。みなさんが次に登校するときどんな花が咲いているでしょうか。楽しみにしていてください。

写真1枚目:4月9日(木)校庭の花壇の花たち
写真2枚目:4月9日(月)イチョウの木
写真3枚目:4月20日(月)のイチョウの木。葉が成長しています

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