中学部３年生は、午前中、市内の冨士美術館の鑑賞に出かけました。
　学芸員さんによるギャラリートークで所蔵絵画の作品の味わい方や楽しみ方を学んだ後、自由に館内を見て回りました。
　常設展は、美術の教科書や資料集でもお馴染みの画家の作品が、数多く展示されていました。
　照明をかなり落としている部屋がありましたが、これは、作品の維持・保存のためでした。美術館の中は、来館する人のためではなく、作品のために、照度や湿度、室温が適切に調節されていることを知りました。
　特別展では、源氏物語にまつわる様々な巻物や書籍、着物、調度品が所狭しと並んでいました。「ＡＩ光源氏」なるコンピュータも、質問に詳しく答えてくれ、楽しませてくれました。
　「目」と「心」が満たされるひと時となりました。

　語り部の方をお招きして、戦争体験を伺いました。
　八王子は、７０年前も今も、複数の線の鉄道が乗り入れている、交通の要の都市です。だからこそ、戦争中では戦禍を免れることができませんでした。
　町中が火の海に包まれるという恐ろしい爆撃を経験した方々のお話は、想像を絶するものでした。
　生徒たちは、平和の尊さをかみしめながら、集中して体験談に耳を傾けていました。

　小学部も中学部も、卒業式と新入学、進級が間近に迫ってきました。中学入試や高校入試の結果が出て、６年生や中３生はようやく一息ついているところです。
　今日の全校朝会では、校長先生から「受験は人生の中の通過点であり、人生のゴールではありません。試験の合否のみにいつまでも囚われることなく、明るい未来に向けて、引き続き歩き出しましょう」とのお話がありました。

学校公開の１時間目、中１は自分の将来の夢や決意を発表する立志式に臨みました。緊張の面持ちで練習より上手くできた人、今一つだった人それぞれでしたが、内容は皆立派なものでした。
一緒に参加した５・６年生にとっても自分ごととして考える機会になりました。

中学部２年生 体育授業に東京消防庁 浅川出張所より
救急隊隊長 伊藤様をお迎えし、応急救護の方法を学びました。
まず応急手当の必要性についてのお話を聞き、その後グループに分かれて
蘇生人形とAEDを使用した心肺蘇生法の技術を学びました。

呼吸停止時間の経過とともに救命（生存）率は下がっていきます。
そのため、1分1秒を争う迅速な対応が必要となります。
参加した全員が真摯に取り組み、終了時に「救命入門コース」の
受講証をいただきました。
伊藤様をはじめご協力いただいた浅川出張所の皆様、本日は貴重な体験をさせていただきありがとうございました。