下柚木小の窓から【9/27その9】

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[全校朝会 校長講話(オンライン)]みなさんおはようございます。今日はオンライン朝会です。校長先生の顔が見えていますか。今日は「食べ物を大切にしよう」というお話をします。今週から10月になりますね。日本では10月は「食品ロス削減月間」といいます。世界的にも「世界食料デー」があります。さて日本では一年間に約600万トンもの食べ物が食べ残されて捨てられています。これは毎日大型トラック1640台もの量になります。毎日ですよ。今度は一人ずつではどうなるのか、計算してみます。日本で暮らす人一人当たりでは一年間で約47キロもの食べ物を捨てていることになります。すごい量ですね。それだけの食べ物が無駄になっているというのです。毎日一人1個ずつおにぎりを食べずに捨てていると思ってもいいです。
それを聞いてみなさんはどう思いますか。世界中には、食べ物がなかなか手に入らない人たちもいます。戦争や自然災害などのためです。日本で暮らす今のみなさんのように毎日食事ができていることは、実はとてもありがたいことなのです。栄養のバランスを考えて作られた給食も、本当は食べることができるのに「ちょっと好きではないから」「これちょっと苦手」と食べ残してはいませんか。アレルギーで食べることができない場合は別ですが、そうではない場合は好き嫌いをしない、一人分をしっかり食べることが大切です。動物や植物のいのちをいただいて私たち人間は生きています。動物や植物は食べ物になることで、そのいのちを私たちにつなげてくれているのです。そう考えると食べ物を捨てることはとても残念なことに思えてきますね。食べ物に感謝して、自分が受け取った一人分はできるだけ残さず食べるように頑張りましょう。高学年の人はSDGsという言葉を知っている人もいるでしょう。「持続可能な開発目標」といいます。食品ロスが減れば、燃やすごみも減ります。環境にもやさしくなるわけです。
校長先生も前に学校だよりで書いたことがありますが、小学生の時は好き嫌いも多くて、あまり食べることができませんでした。特に野菜が好きではありませんでした。まず緑のものは食べたくないと思っていました。ご飯は好きでしたが、パンは苦手でした。肉は好きでも魚はあまり好きでありません。骨があるからかな。やっぱり好き嫌いだったのですね。きっと「おいしくない」と頭で決めてしまっていたのでしょう。だって今は、野菜大好き、パン大好き、魚にしたら毎日食べたいくらい大好きです。自分で魚の骨をとる名人だと思っています。
決して食べられるようになるために、すごい努力をしたのではありません。人から厳しく注意を受けたわけでもありません。何かのきっかけで、食べてみたらそのおいしさに気付いたというわけです。小学生の時は損をしていたなあと本当に思います。食べなきゃおいしさに、その食べ物の本当の味に気付くわけはありませんよね。一度食べて「おいしくない」と思っても、もう一度食べたら「そんなに悪くないな」と感じるかもしれない、何回か挑戦したら「おいしいね」となることがあります。正直に言えば、正確に言えば、すべてがとてもおいしいと思わなくても、「きっとこれがこの食べ物の味なんだろうな」と冷静に思うことができます。そして今、絶対に食べられないというものはありません。校長先生は自分でそれを体験していますから、本当です。
さあ10月は「食品ロス削減月間」です。八王子市の学校ではもっとわかりやすく「もったいない大作戦」と呼んで「給食の残菜(残した食べ物)を減らそう」という活動を始めます。頑張りましょう。お話を終わります。
 

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