下柚木小の窓から【7月6日その2】

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[放送朝会 校長講話]みなさんおはようございます。今日は「下柚木小学校の命の大切さを考える日」としてお話をします。学校だよりの7月号に校長先生は「いのちを大切に」と題して、校長先生が小学校1年生の時のお話を書きました。難しい漢字がたくさん入っていますので、低学年中学年の人は読めなかったかなと思います。高学年の人で、頑張って読んでくれた人がいたらうれしいなと思います。まだ読んでいない人は、ぜひ自分で読むか、おうちの人に読んでもらってください。そのお話は校長先生が1年生の時に、友達だった子のお兄さんが交通事故で亡くなってしまった、という悲しいお話、本当のお話です。自転車と自動車の交通事故でした。そのお兄さんのお葬式に行った時のこと、まだ小学校1年生だった校長先生はもう50年近くも経つのに未だに忘れられません。それはとても悲しいお葬式でした。人が亡くなることは、それは何歳の人であっても悲しいことです。もうその人と会えなくなってしまうからです。でも特にそれがまだ若い人たち、とくに小学生だったりしたら、周りの人たちの悲しみは、とてつもなく大きなものです。交通事故だけではなく、地震や台風などの自然災害で亡くなってしまうこともあります。人間の力では防ぐことが難しい場合があるのも事実です。でも後から絶対に防ぐことができたはずと思うのが、いじめによって悩み苦しみ自ら命を絶って、亡くなってしまうことです。残念ながら日本全国の1年間で、自分から命を絶って亡くなる小中高校生は約300人だそうです。すべてがいじめによるものではないと思いますが、少ない数字ではありません。校長先生にはとてもショックな数字です。誰だって初めから死にたい人はいません。でも死にたくなってしまうくらい、いじめはひどいことです。みんなのまわりにはたくさんの人がいますね。でもまわりにいる人たちがみんな同じことを思っているわけではありません。同じことをしていても、楽しいと思う人もいれば、つまらないと思う人がいてもいいのです。いつも仲良くできるとはかぎりません。時にはぶつかってけんかになったり、口もききたくないって思ったりすることはあります。それは普通のことです。一人一人が違う人間だから当たり前のことです。でも、そこから人間には、人間だからこそ身に付けることができる力を使うことができます。いま仲が悪くなってしまったあの人とどう過ごしていこうかな、仲直りする方法はあるかな、私も悪いところはなかったかな、と考える力があります。校長先生はそれを「人とつながる力」とよんでいます。いじめはその「人とつながる力」をはじめから使おうとせず、相手をただ攻めるだけのずるくて卑怯な方法です。「何人かで一人に対していやがらせをする、一方的に困らせる、しつこく続ける」これがいじめです。みなさんは学校の中でいろいろな人と過ごしながら「人とつながる力」をだんだんと強くしていくことができます。授業の学習と同じくらい学校で学ぶ大切な勉強です。子供の時から、「人とつながる力」を一生懸命付けることができた人は、大人になってもっと大きな世界に出たときに、その力を大いに発揮してより素敵な大人になることができます。ですから校長先生は、下柚木小学校のすべての先生たちは、いじめを絶対に許しません。みんなの命を守るためにいじめを許しません。もし困ったことや不安に思うことが少しでもあったら、担任や専科の先生、保健の先生やチャレンジの先生、スクールカウンセラーの先生に相談してくださいね。話しやすいと思った先生でいいのです。一人で悩まないようにしてください。今日は「下柚木小学校の命の大切さを考える日」のお話をしました。お話を終わります。 

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