0420校長一日一話
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。 4月20日 今日は保護者の方向けのお話です。 「認められたい」「ほめられたい」「達成感を味わいたい」が大切 アメリカの心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものを「自己実現理論(じこじつげんりろん)」といいます。 マズローによれば、人間の欲求には5段階の階層があるとされています。 (1)「生理的欲求」は、生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たいなど) (2)「安全欲求」は、安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求 「安全欲求」が充たされると、(3)「社会的欲求」(集団に属したり、仲間が欲しくなったり)を求めます。この欲求が満たされない時、人は孤独感や社会的不安を感じやすくなります。 そして、次に(4)「承認欲求・尊厳欲求」(他者から認められたい、尊敬されたい)という欲求が芽生えます。ここからはモノではなく、心を充たしたいという欲求に変わります。 そして、最後に(5)「自己実現欲求」(自分の能力を引き出し創造的活動がしたいなど)の欲求が生まれます。 そこでうまく活用してもらいたいのが、(4)「承認欲求」です。 勉強ができるようになったら、「あなたはスゴイね!」と認める言葉を掛けてあげることが、「承認欲求」を満たすことになります。まずは「得意なこと」や「できてること・できそうなこと」を見つけて、「認める言葉」をかけることから始めてみてください。 もちろん、夢や目標のために勉強を頑張る子もいますが、そういう子ばかりではなく「人から認められたい、ほめられたい」「みんなにすごいねって言われたい」「いい点を取ることに達成感を感じる」という理由で勉強する子どもも、少なくありません。 まずしっかり勉強をしてもらうために、夢や目標も大切ですが、それ以外でお子さんがやる気になるポイントを探してみると、意外なところにポイントがあるかもしれません。 ぜひ、お子さんが頑張る意欲の出せるポイントを探してください。 ■保護者の方からよく質問されること■ (質問) うちの子は、プリントはグチャグチャ、提出物は出せないと先生からよく、催促の連絡があるんですが、何とかなりませんか。 (回答) 子どもたちにそのことをどう思うか聞いてみると、「そういうの、なんとも思わない」と答える生徒が多いです。でも、そういうだらしなさを見て、「この子はダメだ」と判断する人もいます。「そんな管理の仕方をしていたら、信用なくすよ!」と思わずそう言いそうになります。それをぐっとこらえて…別の言い方をしてみるのです。 (例) 「そういうことを気にする人もいるからね。 私は、他の人から『○○君はしっかりしているよね』と言われるようになってもらいたいのよ。よろしくお願いね。」 大人はついつい「信用なくすよ!」とマイナスな面を相手に強調して、脅して行動を変えようとしてしまいます。しかし、その言い方を子どもにしてしまったら、反発心が生まれて、お互いに分かり合えなくなる可能性があります。それでは意味がありません。 なので、ポジティブな言い方に変えて話す必要があります。そうすることで、生徒が他人から「しっかりしているね!」と言われている姿をイメージし、やる気になってくれると思います。 同じことを伝えるのに、言い方ひとつで、行動がいい方に変わることもあれば、全く逆効果になってしまうこともあります。 0417校長一日一話
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。(土曜、日曜の 校長一日一話 はお休みします) 4月17日 川中の伝統と文化 校長室に 「川口地区の今 写真集2012」(川口地区町会自治会連合会)発行の写真集があります。それを見ると、みんなが住んでいる川口地区の自然や史跡、神社仏閣、郷土芸能等には、こんな素晴らしい自然がある、こんな古くからの伝統や文化があると感心させられます。 日本の豊かな自然は、多くの農産物を育んできましたが、それらのほとんどが、各時代に海外から伝来したものを日本に合うように改良し、栽培種として育成したものです。お米をはじめ、古くから和食の代表的食材として利用されてきた大根、茄子(なす)、牛蒡(ごぼう)、里芋などもその一例です。他国ではほとんど食用とされない牛蒡を食用作物として栽培化したのも日本です。また、よく見られる大根は、野菜類の品種改良が盛んになった江戸時代に、年間を通して利用できるよう三月大根、夏大根、秋大根などが栽培されたほか、練馬大根、尾張大根など各地に特徴的な大根が栽培されました。その大根は、いつの季節でも、煮物、漬け物、辛味など用途に合わせて、いろいろな料理の材料になっています。 日本人の良さとして、本来あるものを工夫して、元々の良さは残しながら、よりよい物に作り上げていく所があると思います。だから、日本の伝統と文化は、日本の自然や受け継いだものをベースとして、異文化を取り入れたりしながら、よりよいものを目指して変化し続けていくものです。 川口中には、3年生が手本となり、学校のリーダーとして頼りになる存在であるという「伝統」があります。そして、その伝統を守りながら、新しいことに挑戦し、川口中をさらに発展させていく「文化」があると思います。 また、川口地区でも、良いところは地域の人たちと協力して残し、より魅力ある住みよいまちになるよう、川中生としてできることを考え、実行できることを期待しています。 0416校長一日一話
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。 (土曜、日曜はお休みします) 4月16日 夢を実現するための「プラス思考」 夢や目標を実現する成功のプロセスは、川の流れによく似ていると言われます。川は海を目指して迷わず一途に邁進し、やがて確実に海に流れ込みます。しかも川の流れは一本調子に直線的に流れるのではなく、蛇行(紆余曲折)を繰り返しながら進んでいきます。その姿は、成功に向かって、努力していく姿と重なります。 成功へのプロセスでは、思考(考え方)をいかに前向きにコントロールしていくかが大切です。 言葉やイメージを常に創造的なプラスの方向に向けるよう心がけること、すなわちプラス思考を習慣化することです。積極的で、肯定的で、楽観的で前向きな内容や言葉のイメージをできるだけ使うようにすることです。何事に対しても「できる!」という考えを優先させ、どうやったらできるかだけを考えます。また、うまくいかないことがあっても、決して失敗とは考えず貴重な体験と受け止め、新たな挑戦を試みる。プラスの言葉やイメージを繰り返し考えて、持続し、集中することです。こういった態度で終始一貫して進んでいくと、明るく積極的に考える習慣ができるようになるとともに、成功につながる好ましい結果がどんどん得られるようになります。「善い(プラス)考えや行動は善い(プラスの)結果をもたらし、悪い(マイナスの)考えや行動は悪い(マイナスの)結果を生み出す」ことを実感できるようになるでしょう。 夢を実現したり、仕事を成功させるには、ゴールを目指して迷わずひたむきに努力する。そして、思考(考え方)の面でも行動の面でも、「自分をほめる言葉、認める言葉」を意識して、繰り返し、繰り返しあきらめずに行動することが重要です。 0415校長一日一話
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。 4月15日 与えられる人から与える人 「家族になろうよ」 作詞 福山雅治さん 百年たっても好きでいてね みんなの前で困らせたり それでも隣で笑ってくれて 選んでくれてありがとう どれほど深く信じあっても わからないこともあるでしょう その孤独と寄り添い生きることが 愛するということかもしれないから いつかお父さんみたいに大きな背中で いつかお母さんみたいに静かな優しさで どんなことも超えていける 家族になろうよ 小さな頃は体が弱くて すぐに泣いて甘えていたの いつも自分のことばかり精一杯で 親孝行なんて出来てないけど 明日もわたしはそれほど 変われないとしても 一歩ずつ与えられる人から 与える人へ変わっていけたなら いつかおじいちゃんみたいに無口な強さで いつかおばあちゃんみたいにかわいい笑顔で あなたとなら生きていける そんな二人になろうよ いつかあなたの笑顔によく似た男の子と いつかわたしと同じ泣き虫な女の子と どんなことも超えていける 家族になろうよ あなたとなら生きていける 幸せになろうよ この曲の歌詞は 福山雅治さんが 東日本大震災の影響により 全国ツアーを中断している間に 書かれたものです。結婚式で贈る「両親への手紙」をイメージし、いまこの時期この時代に、「絆」や「かけがえのないもの」として、"家族とは何か?"を問いかける 福山さんらしい 素敵な曲です。歌詞自体は ”新郎”である 「あなた」へむけての歌詞ですが、この曲は”結婚式で新婦が両親への感謝の手紙を読むシーン”をイメージして作られています。 私は、この曲を聴いて、下のフレーズに何かとても大切なことがあると感じます。 ”明日もわたしは それほど変われないとしても 一歩ずつ与えられる人から 与える人へ変わっていけたなら” というフレーズは、娘(子ども)の両親に対する感謝の気持ちや新しい家庭を築くことへの決意を強く感じます。 学校の臨時休業中、外出も控えることになっています。家族と一緒に過ごす時間が多いと思います。日頃、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんからあなたに与えられている様々なことを感じ、感謝を言葉や行動で表してみましょう。一言の「ありがとう」でもいいし、家の手伝いでもかまいません。そして、少しずつでいいので、周りの人に対して、与える人としてできることを考えて、実行してください。 ![]() ![]() 0414校長一日一話
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。 4月14日 下駄箱は生徒の姿 川口中の校舎を見回っていて、感心することがあります。それは、下駄箱です。「上履き入れと下履き入れがきちんと区別されている」「自分の決められた場所に入れられている」「下駄箱の上に荷物が置かれていない」など。履き物がそろえられて入れられた川口中の下駄箱は、学校生活の落ち着きを感じさせます。 照顧脚下(しょうこきゃっか)という言葉があります。 お寺の玄関やトイレの入り口に「照顧脚下」「脚下照顧」「看脚下」などの文字を見ることができます。特に禅宗のお寺でよく使われる言葉です。いずれも「足下を見なさい」ということですが、「履き物をそろえましょう」という意味で一般的に使われています。 しかし、真意はもっと深いところにあります。脚下とは自分の足下。自分の足下を顧みるとは「我が身」や「我が心」を振り返り、自分が今どんな立場にいるか、よく見極めて事に当たれということです。 私たちは日々次から次へと様々なことに流されて、自分のことを静かに見つめる機会があまりありません。他人のことはよく分かりますが、自分のことは分かりにくいものです。他人の批判はできても、自分の行動を見つめることはなかなかできません。 他人の批判や周囲のことばかり気にする人がいますが、たいてい自分自身のことが見えていないものです。まずは、自分の足元から整えていく。そうすれば、自ずと身だしなみや物事への接し方が変わり、周りの人たちへの心づかいや心のゆとりもできていきます。 心にゆとりが出来れば自分自身の姿もよく見えてくるでしょう。自分の履物をそろえることは、そのまま自分の心の整理整頓となります。自分で履物をきちんとそろえて脱げるようになったら、他人の履物の乱れも直す気持ちも出てくると思います。 そろえておこう、みんなの心がおちつく。 玄関を見れば、その学校のレベルや生活態度が良く分かるといいます。玄関は学校の顔です。履き物が綺麗にそろっている学校は、生徒や先生みんなの心がそろっているからでしょう。 また、「足下を見なさい」ということは、「一足一足着実に歩いていかなければならない」ということも表しています。できないことをやれと言うのではなく、今できる「靴をそろえる」ことから、できること、やるべきことを実行することが大切です。 ![]() ![]() 0413校長一日一話
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。 4月13日 できない理由を探すのではなく、できる理由を探せ 中学校生活は、皆さんの豊かな未来につながった大切な3年間です。その中学校生活がこんな形で、十分行うことができないことは、とても残念です。しかし、こんな時でも、どのようにしたら、学校で過ごしている時と同じように時間を大切に過ごすことができるか、一人一人がしっかり考えてください。 第一に、学校は勉強をする場であることを忘れてはいけません。学校の授業を大切に学習し、放課後は、部活動や委員会活動に打ち込む。そして、家では、家庭学習を行い、家族としての役割を果たす。この学習や生活の習慣をできるだけ早い時期に、多く繰り返すことが大切です。この正しい生活のリズムができれば、勉強が楽しくでき、毎日が充実していきます。 第二に、自分で考え、正しく判断し、行動してください。自分の判断や行動には責任を持たなければなりません。また、自分で判断する機会も増えます。正しい判断をするために、人の忠告やアドバイスに素直に耳を傾けることのできる中学生になってください。 第三に大切なことは、強くたくましい心と体を持ち続けることです。人間は、自分の夢や目標に向かって成長していきます。こんなことができるようになりたい。こんな風にしたい。そのために、努力し、あきらめずに頑張ることで、人間は強くたくましく成長します。最初は小さな目標からでも、目標達成の体験を繰り返していくことで、大きな目標や夢を実現していくことができます。 そして、最後に、何事にも進んで挑戦することです。「自分にはできない、無理だ。」とあきらめてしまっては、自分の可能性を狭めてしまいます。 「できない理由を探すのではなく、できる理由を探せ。」 できる理由を探し、行動し続ければ、よい結果、よい経験につながります。 0410今週を振り返り、来週以降に向けて
月曜日の着任式・始業式に始まり、火曜日には入学式がありました。
水曜日以降に課題等配布を行い、欠席生徒も含め、金曜日までに全員と連絡がとれました。 保護者の皆様におかれましては、ご協力くださりありがとうございました。 緊急事態宣言の発令に伴い、来週以降の学校は臨時休業となります。 真新しい教科書、ワーク類については、まずは「自分自身で」取り組むことになります。 学校から出された課題と向き合い、計画的に学習を進めていきましょう。 中学生になった新入生も、これからは「自分自身で」取り組むことが重要です。 まずは、これからの2〜3週間の計画を立てましょう。 前回の臨時休業で計画倒れに終わってしまった人は、今回がばん回のチャンスです。 特に3年生は、1・2年の復習をしっかり行うことが、入試での合格に向けた一番の近道です。 初めての1年生も、まずは計画を立て、この2週間で小学校の復習や課題を万全に行い、残った時間で新しい教科書やワークに目を通したりして、これからの学習単元に気持ちを向けていきましょう。 自宅学習が続く厳しい状況ですが、中学生が学生としてするべき最も大切なのは学習です。自分のペースで、じっくりと、しっかりと学習していきましょう。 (写真は6日(月)着任式・始業式の様子です) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
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