1/24 雑感「親と子」
学生のときに年に1回は帰省した。東京に戻る前夜、決まって父が泣いていた。時に風呂場で大きな声を出して泣いていた。弟が帰るときはもっと大きな声だったらしい。母は、それを「そんなに悲しかったら一緒に行けば」と言っていたらしい。
私も結婚をして子供ができ、田舎に連れて帰ることも毎年の行事だった。東京に戻る前夜は、父は、以前同様に大きな声を上げて泣いていた。 やがて父は癌で亡くなった。母が一人、田舎で帰省の私や私の子供達を迎え、そして見送る。今度は母が泣くようになった。 その母も昨年突然亡くなった。 私の長男が、仕事で家を離れ、広島へ行くことになった。 昨年の6月中頃、最初の広島へ行く日、荷物が多かったので、橋本駅まで送ってやった。帰りの車の中でなぜか、泣けてしょうがなかった。そして半年後、久々の休暇で帰って来ていた長男が明日帰る。亡き父母のように、涙が出てしょうがない。妻は気丈にしているようだが? 親と子はこんなものなのだろうか? 一つ一つ親の後を追って体験している感じがする。 教育に携わっている者として、更に、こんなことも考えます。 長沼小(世の中)の子供達のお父さんお母さん、子別れする時期が来ます。それまでの間、一緒に笑って、食事して会話して、ごく当たり前の日々の小さな幸せを感じてほしいと思います。家族の温かい心に見守られ子供達が安定した心で生活できることを心から願います。子供をなんとか一人前にして手放すことは、うれしくもあり、悲しくもあります。それが親の努めだと分かってはいるのですが。 校庭で泥んこになって活動している子供達に、「幸せでありますように」と突然祈ってしまいました。 |
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