3月6日 雑感
「年齢による、ルール(決まりや約束事)の意識変化」 児童心理より
子供たちの規範意識の希薄化が言われています。ここでも何回か、とりあげましたが、朝の駅前の交差点での信号を守らない大人が増加しているように感じます。つい最近も、男子中学生が赤信号で止まっているのに、その横を平気で渡っていく中年男性を見かけました。 子供たちは、いかにして、ルールに気がつき、守ろうとするのか、あるいはルールを破るようになるのか、「児童心理」金子書房2009 6月号 「ルールとマナーの教育」から、簡単にまとめてみました。参考にしていただければ幸いです。 1 歩行が始まる頃 最初の社会的ルールとの出会い 許される・許されないといった行動の決まりがあることに気づかされる。 2 保育園や幼稚園の入園時期 ・家庭とは違う新たな約束や決まりがありそれを守らないと先生に叱られる経験をす る。 ・他者性との出会いで、自分の思い通りにならない場面の経験。 ・この時期(3歳ごろ)は、友達と一緒に遊びたいという欲求が強くなる。一緒に遊びな がら少しずつ相手との折り合いをつけることもできる。しかし、保育者の介入が見 られることも多い。 3 年長児 ・相手の気持ちをいち早く敏感に察して行動することが巧みになる。仲間での順番・ 交代・じゃんけんのルールも生まれる。ルールに則った遊び(鬼ごっこ・ドロケイ・ すごろく等) ・競い合う関係や公平なルールを工夫するようにもなる。 4 小学生〜中学生 ・学習上・生活上・学校外での守らなくてはいけないルールが飛躍的に多くなる。 ・ルールの多さや形骸化したルール等に縛られ、あるいは自立性や自主性の芽生える 小学校高学年当たりから、ルールを平気で破る子どもも出る。注目を引くために反 抗してルールを破る子どももいる。 課題 小学生の中学年ごろまでのルールを守ろうとしてきた意欲や行動の継続を効果的にしていくためには、 (1)「守らされる」から、「守る」へルールの必要性の理解や改正ルールの取り組み。 (2)ルールを守らないと、「何が起こるか」「他者にどのような迷惑がかかるか」想像力 の育成と公共心を育てることが必要。 |
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