創立150周年記念式典を振り返って 2

11月18日(土)
校長の式辞より(一部抜粋)

今年の4月に、由井第一小学校の校長として着任した私は、この学校が歩んできた150年のよき歴史を今日まで受け継いできた証を、地域の皆様にお示しするためにどんなことができるかを考えました。そして、それは、どの時代においても変わることがなかったであろう、子どもたちが生き生きと学んでいる姿を保護者や地域の方にご覧いただくことだということにたどり着きました。そこで、地域の方とかかわる学習を進めることを学校経営方針の一つとして掲げ、1年生から6年生まで全校児童で取り組んでまいりました。
1年生は生活科の「むかしあそびの名人になろう」という学習の中で、地域の方から昔遊びを教えていただきました。2年生は生活科で「動くおもちゃ」を作り、おうちの方や地域の方を招いておもちゃ屋さんを開きました。3年生は、本校の卒業生でもあり、学校運営協議会の会長でもある小俣信次様から、50年前の学校や地域のお話をお聞きし、国語科の学習と関連させて学校の歴史について報告文にまとめました。4年生は総合的な学習の時間の中で環境について学習し、地域の皆さんを招いて発表会をしました。そして、学習を通して地域の環境を守るために自分たちにできることを考えました。5年生は、「由井一小の歴史を調べよう」というめあてをもって、地域の方から提供していただいた写真をもとに、昔の学校や地域の様子について調べました。そして6年生は、音楽家の平井李枝先生と一緒に、学校の歴史や自然、今の学校のいいところを集めて、学校の新しい歌を作りました。そして、他にも、150周年を意識した学校行事に取り組んでまいりました。また、環境委員会の子どもたちがじゃぶじゃぶ池の清掃活動に取り組んだり、児童会の子どもたちが50年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こしたりと、先輩たちの思いを受け止め、残してくれた宝物をしっかりと受け継ぎました。
 こうして一連の学習を通して、子どもたちは学校や地域の良さを知り、地域の方に見守られながら生活していることを実感するとともに、由井第一小学校で楽しく学ぶことができることに感謝する気持ちをもつことができました。そして、さらに、今、ここで安心して学ぶことできる幸せが、これからもずっと続いてほしいという願いをもつことができたと感じています。
 この150周年の学びは、社会の担い手となる子どもたちに、「地域のために自分たちにできることはないか」という問いを投げかけてくれたのです。
 この貴重な学びの場を与えてくれたのは、これまでの150年間、昔も今も変わらず、本校にかかわる多くの大人たちが熱い思いをもち、子どもたちのために日々考え、温かい目で見守り、手を携えながら教育活動にかかわってきて いただいたおかげだと感謝しております。
 さて、今日の式典に学校代表として参列している5・6年生の皆さん。皆さんのこの立派な姿こそが、先輩たちの思いを受け継ぎ、150年間、変わることなくはぐくみ続けてきた学校教育の証であると私は誇りに思います。
 来賓並びに、保護者、地域の皆様には、これまでと変わらぬ愛情をもち、ともに歩んでいただけますよう、今後ともわたくしたちへの一層のご指導、ご鞭撻のほどをお願い申し上げて、わたくしの式辞といたします。
本日は誠にありがとうございます。


 令和5年11月18日 由井第一小学校長 緒方 礼子

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150周年

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150周年記念集会を行いました。
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