2020年2月12日 水曜日![]() ![]() 【ダーウィンの日】1809年のこの日、『種の起源』を著したチャールズ・ダーウィンが生まれました(誕生日)。今から211年前のこと。畑違いですが、アメリカ合衆国第16代大統領 エイブラハム・リンカーンも同じ年のこの日に生まれています。 〈ダーウィン〉チャールズ・ロバート・ダーウィンは、イギリスの自然科学者です。地質学と生物学に優れ、種の形成理論を構築しました。全ての生き物は、共通の祖先から長い時間をかけて「自然選択」を経ながら進化してきたと提唱しました。今ではこの見解が修正されながら、生物多様性に一貫した理論的説明を与えて、現代の進化生物学の基盤の一つにもなっています。 〈自然選択説〉厳しい自然環境が生物に突然変異を選別させて、その進化に方向性を与える(選択圧)とする説で、自然淘汰説とも言われます。例えば、キリンの首は、高いところの葉を食べたり辺りを見回すのに有利な長い首を持った生物が生き残ったと説明されます。一方で長い首を維持する負担(選択圧)もあり、それを支える大きな体とたくさんの食べ物、脳まで血液を送ることができる強い心臓など、首を長くしない方向の(もう一方の)選択圧もあります。キリンは600万年かけて4mの首を持つようになったと言われていますが、1年当たりにすると1000分の6mmに過ぎないわけで、選択圧が双方向に働きながら、長くなったり短くなったりして、今のキリンになったと考えられています。 |