0527校長一日一話
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。 5月27日「リーダーへの期待」 ハトやムクドリなど鳥が群れになって、飛んでいるものを見ることがあります。空を見上げると、鳥が様々な形の群れを作って飛び回っている様子を見ていると、群れたままで、どうしてぶつからずに、同時に方向を変えることができるのか不思議です。どうやって互いに連絡を取り合っているのでしょうか。鳥の群れには、リーダーがいるのでしょうか。 鳥の群れに、次の行動を指示するリーダーはいません。そのかわり、どの鳥もすぐ隣の鳥の動向にたえず注意を払っています。そして、それぞれは単純なルールに従って行動しているだけです。 コンピューター・グラフィックスを研究しているクレイグ・レイノルズは、鳥の動きを支配するルールに興味を持ち、1986年に「ボイド」というプログラムを作りました。ボイド(Boid)というのは、鳥 (bird) に似たもの (-oid) を短くして造られた言葉です。これは群れを動かすプログラムで、そのプログラムのルールはたった3つしかありません。 1)近づきすぎない… 衝突しそうな他の鳥や物体がいたら衝突しないように離れる。 2)進む方向をだいたい揃える… 近くにいる他の鳥と速さと方向を合わせる。 3)離れすぎない… 群れからはぐれないように、鳥が多くいるほうに近づく。 この3つの動きは、学年や学級など、仲間としてのまとまりをつくる上で、参考になります。友好関係を求めて、より近づこうとする行動。でも、あまり近づきすぎるとお互いにストレスを感じ、度が過ぎた言動でトラブルになることもあります。そして、何か一緒に取り組むときに、みんなで離れないように気持ちを合わせることです。学校の集団生活と鳥の群れの大きな違いは、学校の生活の中には、リーダーがいることです。リーダーがいることで、目的に向かってより強いまとまりが作られ、さまざまな活動が充実します。 いよいよ学校の活動が始まります。リーダーの活躍と皆さんの協力で、学年、学級がまとまり、また、3年生の頑張りで、よりよい学校がつくられていくと思います。 今日のパワーフレーズ 「あなたのみちを、あるけるまち、八王子」 かけがいのない自分の良さに気付き、自分らしい「みち」をあゆんでいけるよう思いを込めた八王子市のキャッチフレーズです。 |