0513校長一日一話
校長 一日一話
皆さんに伝えたいこと、感じたことやこれからのことを臨時休業の期間中、毎日一話ずつご紹介していきます。 5月13日 「道徳 いのちの授業」 道徳の時間に「いのちの授業」という教材を使って、授業をしたことがあります。病気のため余命半年と告げられた延地和子さんが、その2年前まで校長をしていた大阪市吹田市の中学校で、卒業を控えた3年生36人にした「最後の授業」をもとに書かれた資料です。延地さんが亡くなる25日前に自分の人生を中学生に語りました。教師としての仕事のこと、突然死した娘さんのこと、自分とつながっている仲間のこと、生き抜くという「使命」のことなどを中学生に語っていました。また、その時には、次の資料を活用して、「思い」を伝えました。 「かみしめたい人間として生きるすばらしさ」(文部科学省「心のノート」より) 人間として生きること 人はだれでも 心の中に弱さや醜さをもっている。 欠点や弱点のない人間なんて どこにもいない。 だれもがもっているものがある。 それは 人間らしく生きたい。 人間のして、よりよく生きたいという気持ち。 みんなそう願っているから 悩んだり苦しんだりしているんだ。 そう、生きていればいろいろなことがある。 私たちが送ってきた人生も うれしいこと、楽しいこと 悲しいこと、つらいこと いろいろなことがたくさんあった。 これからも ずっと長い人生を歩んでいく私たち。 もっともっといろいろなことがあるだろう。 自分の人生。 一回限りの私の人生。 心の内にある良心の声に耳を傾け 強く、誇りをもって 生きている意味をかみしめていきたい。 道徳の授業は、教師が資料を媒体として、子どもに「思い」を伝え、学び合う時間です。普段の教科の授業では、伝えられない「思い」も道徳の授業では、伝えることができます。 同じ資料を使っても、教える先生の個性や工夫で、生徒に伝える思いが違うこともあると思います。しかし、それぞれの思いは、「今、このことを伝えることが、生徒一人ひとりにとって大事であり、そのことをいつか必要な場面では思い出し、生かして欲しい」という気持ちはどの先生も同じです。 学校が再開したときには、是非、授業から伝えられたそれぞれの先生の「思い」をしっかり受け止めてほしいと思います。 今日のパワーフレーズ 「得意な人に頼みなさい。自分の得意分野でお返しすればいい。」 |