数学の放課後学習第2回(5/25金)の報告
今日は、14名が参加し、それ以外に21名がプリントを取りに来て、とても活気がありました。参加した1年生は、週明けの小テストに向け、正負の数の加法・減法の解き方を多くの問題を解きながら定着させたい人と、塾の宿題や入試問題の難しい問題を教えてもらいながら解きたい人が参加しました。和気藹々としていたのは、「友達と一緒に解き、答え合わせを共にすることが楽しい」、「指導の先生方に横についてもらい、解く道筋が正しいか確認してもらえるのが安心」というところにあったようです。2年生は、先取り学習で勉強している連立方程式がよくわからないので教えてほしいという人と、前回、等式変形がわかるようになったので、さらに難しい問題に挑戦したいという人が参加しました。3年生は小テストの結果を受けて因数分解にもう少し自信をつけたい人が質問に来ました。それぞれの人が自分に合った形で放課後学習を利用してもらえて良かったです。これからも上手に利用してもらえれば嬉しいです。次回6月1日(金)は、1年生は正負の数の乗法・除法と四則計算、正負の数の利用(特に平均を求める問題)を、2年生は文字式の利用と連立方程式の計算の問題を、3年生は式の計算の利用と平方根の問題を用意しておきます。体育祭が明けると、すぐ期末試験です。次回は体育祭の前日ですが、少しの時間でも利用してもらえればと思います。
中3数学 第2回小テスト(因数分解)の結果より
中3数学の第2回小テスト(因数分解)の結果が発表されました。200点満点中平均が134点でした。基礎を頑張っている人は、今から簡単な計算問題に的を絞って集中的に勉強して下さい。昨年の基礎クラスの人はそのような学習をした結果、都立入試のときには高い得点を取れるようになった人が何人もいます。そのような観点からは、「1から20までの整数のうち、素数は何個ありますか。」という簡単な問題を解けなかった人が多かったのは残念です。この問題は絶対に解けるようにしておいてください。素数とは、教科書では「それより小さい自然数の積の形で表すことのできない自然数」のことで、「ただし1は素数に含めません」とされています。言葉でいうと難しいですが、要は、「1とそれ自身でしか割りきれない自然数」のことです。すると、「2,3,5,7,11,13,17,19」の8個が20以下の素数となります。教科書の例2そのままの出題でした。是非押さえておいてください。
こんな式、誰が作ったのよ!
(−4.3)×(−0.2)の計算に取り組んでいた、中1生の会話です。
Aさん 「こんな式、誰が作ったのよ。」 A君「開発者に聞いてみれば?」 S君「昭和の人になるんじゃない?」 Aさん「いやもっと昔の縄文時代の人よ。」 Hさん「私は卑弥呼だと思う。」 S君「いやヤマトタケルだよ。」 A君「僕は聖徳太子に聞くのがいいと思います。」 調べてみると、紀元前2000年頃、メソポタミア(今のイラクの辺り)に栄えたバビロニア において既に小数は発見されていたようです。しかしバビロニアでは六十進法がとられていて、現代と同じ十進法での小数は中国が最古のようです。263年に劉徽が著した九章算術という数学書に小数が記されているとのことです。ただしこれは漢字で表されていて、今と同じアラビア数字で書かれたのは、スコットランドのジョン・ネイピア(1550年 〜 1617年)によるそうです。 すると縄文時代は約1万5,000年前から約2,300年前とされているので、縄文時代の人には小数はまだわからなかったと思います。また卑弥呼は238年に中国の魏の国から親魏倭王の金印をもらっていますが、25年も後の263年に中国で著された九章算術を読むのは難しかったでしょう。次に聖徳太子は、574年〜622年に生きていたので、中国から伝わった小数の表記を知っていた可能性は無いとは言えません。 (なお、ヤマトタケルは古事記や日本書紀に出てくる伝説上の英雄で、生年不詳なのですが、調べられませんでした。)最後に昭和の人、つまり私は、今のクラスと同じく小数を小学校で習っていました。難しいと思ったのも同じです。ただ今の生徒から見て「過去の時代の歴史上の人」になっていることにいささか衝撃を受けました。生徒からとても教えられたひとときでした。 因数分解って社会に出てから何の役に立つの?
問題を解いていた、中3Aさんの口からふと出た言葉です。
確かに因数分解は難しいです。 授業でも、F先生の挑戦問題「x^4+4x^2+16を因数分解しなさい」が解けたのは、2人だけでした。 この問題は、上の式を「x^4+8x^2+16−4x^2」という形に 変形して、「〖(x^2+4)〗^2-〖(2x)〗^2」とし、和と差の積を使った因数分解の解き方にもっていくのですが、なかなかそうした変形は思 いつかないです。 「こんな難しいことをやって果たして社会で役に立つの?」と思うのは無理もないことです。 Aさんはかつて「石けんを作る会社の社長になりたい」とは授 業で発表してくれたことがありました。確かに石けんを作る会社 で、因数分解を使って仕事をしているとは考えにくいです。 しかし、「社会に出ると、ばらばらで複雑になっている問題を いくつかの要素に分けて、それらがどう組み合わさっているかを 分析し、それに対応した対策をたてて実行していくことが求めら れます。 そうした社会での問題分析の道筋は、因数分解で複雑な 式を解く道筋と同じです。だから因数分解は社会に出てから役に 立ちます」と説明しましたが、Aさんはまだ狐につままれたよう な顔でした。 Aさんのように数学の一つ一つに疑問を感じた人に納得してもらえるよう、これから努力したいと思います。 第2回の数学の放課後学習のお知らせ数学がちょっと苦手だという人は、どこかにつまずきの石があって、それをどけると自然と自分でできるようになることがよくあります。つまずきの石をどける作業を一緒にやれたらなと思っています。つまずいたところだけを質問、理解してすぐ帰っても構いません。気軽に4階の数学教室に来てください。 数学の放課後学習第1回(5/18金)数学の放課後学習のお知らせ*授業のわからなかったところを聴いてみたい人、 *宿題や副教材の問題集を解きながら、わからないところだけ質問してみたい人、 *基本中の基本から学びたい人等、 誰でも歓迎です。 参加する場合に用意するものですが、 質問したい人は、それが載っている、教科書や「数学のリピート」などの問題集を 持ってきてください。 また、新しい問題を解きたい人は、教卓に問題プリントと解説プリントが 置いてあるので、それを取って解き、わからないところを質問して下さい。 特に予約は不要です。途中で来て途中で帰っても構いません。 また放課後学習のプリントだけもらいに来ても構いません。 場所は4階の数学教室を使用します。 指導スタッフは、岩尾と以前から打越中で学習ボランティアをし ていただいている先生方です。去年は時折、野崎先生、石井先生、 福嶋先生も応援に来てくださいました。 日時は以下のとおりです。 内容は、各学年の授業の進度に合わせ、その復習となる問題を やります。 初回の5月18日(金)16:00〜18:00では、中1は正負の数、 中2は式の計算、中3は式の展開と因数分解の問題をやります。 急な中止や変更の際は、打越中学校のホームページの放課後学 習のページに載せますので、そちらを確認して下さい。 よろしく御願いします。 1回 5/18(金) 16:00〜18:00 2回 5/25(金) 16:00〜18:00 3回 6/1(金) 16:00〜18:00 4回 6/8(金) 16:00〜18:00 5回 6/15(金) 16:00〜18:00 6回 6/29(金) 16:00〜18:00 7回 7/6(金) 16:00〜18:00 8回 7/13(金) 16:00〜18:00 9回 9/7(金) 16:00〜18:00 10回 9/14(金) 16:00〜18:00 11回 9/28(金) 16:00〜18:00 12回 10/5(金) 16:00〜18:00 13回 10/19(金) 16:00〜18:00 14回 10/26(金) 16:00〜18:00 15回 11/2(金) 16:00〜17:30 16回 11/9(金) 16:00〜17:30 17回 11/16(金) 16:00〜17:30 18回 11/30(金) 16:00〜17:30 19回 1/18(金) 16:00〜17:30 20回 2/1(金) 16:00〜17:30 21回 2/8(金) 16:00〜17:30 22回 2/15(金) 16:00〜17:30 23回 2/21(木) 16:00〜17:30 24回 3/1(金) 16:00〜18:00 25回 3/8(金) 16:00〜18:00 |