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因数分解って社会に出てから何の役に立つの?

問題を解いていた、中3Aさんの口からふと出た言葉です。

確かに因数分解は難しいです。
授業でも、F先生の挑戦問題「x^4+4x^2+16を因数分解しなさい」が解けたのは、2人だけでした。
 この問題は、上の式を「x^4+8x^2+16−4x^2」という形に
変形して、「〖(x^2+4)〗^2-〖(2x)〗^2」とし、和と差の積を使った因数分解の解き方にもっていくのですが、なかなかそうした変形は思
いつかないです。

「こんな難しいことをやって果たして社会で役に立つの?」と思うのは無理もないことです。

 Aさんはかつて「石けんを作る会社の社長になりたい」とは授
業で発表してくれたことがありました。確かに石けんを作る会社
で、因数分解を使って仕事をしているとは考えにくいです。

 しかし、「社会に出ると、ばらばらで複雑になっている問題を
いくつかの要素に分けて、それらがどう組み合わさっているかを
分析し、それに対応した対策をたてて実行していくことが求めら
れます。

そうした社会での問題分析の道筋は、因数分解で複雑な
式を解く道筋と同じです。だから因数分解は社会に出てから役に
立ちます」と説明しましたが、Aさんはまだ狐につままれたよう
な顔でした。

Aさんのように数学の一つ一つに疑問を感じた人に納得してもらえるよう、これから努力したいと思います。

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