できるようになるために、どのように学ぶのか。![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 体育の授業では、年間指導計画の中でそれぞれの領域の中で、いろいろな運動に取り組みます。例えば高学年から始まるボール運動。基本的なボール操作、そして、ボールを持たないときの動きを身につける運動ですが、その他にも、チームの特徴を活かした作戦を実行していくために自分がどのように考えていくのか、運動にどう主体的に取り組んでいくのかを学習していきます。 しばしば、子どもたちも先生たちも、サッカーができるように、バスケットボールができるようにと考えますが、それは勘違いです。そのような運動はあくまでも教材に過ぎません。それを使って、どんな知識や技能を学び、どのように思考して判断して表現していくのか、さらに何ができるようになったかを学ぶための運動なのです。 だからこそ、振り返りが大事。5年1組では、ボール運動ネット型プレルボールの授業が終わりました。今まで一度も負けたことないチームが最後の1時間に負けが込んだこと。それは、他のチームの力が伸びたことに他なりません。最強のチームを倒しただけではなく、一度も負けずに終えられたチーム、さらにこれまで負け続けたチームが勝ちを得られたゲームもありました。それぞれのチームはゲームごとに振り返りを行い、学習を深めていきました。 その日、一度も勝てなかったチームもありました。そのチームのキャプテンは、とにかく教え上手。これまでいろいろな先生が授業を観にきましたが、職員室ではその子の頑張りをよく称賛していました。ただ、一度も勝てなかった最後の1日。最後の振り返りでは、責任感からか悔しさからか珍しく号泣するキャプテンの姿がありました。その子が、そのチームが、何をどのように学んだかは、私が評価した以上に深いところにあると考えます。悔しい涙の姿も、うまくいかなかった姿も、負けて床に倒れる姿も、やっと勝てて仲間と喜び合う姿も、三連携でアタックが成功した姿も、「子ども」って、とにかくかっこいい。 そこに立ち会っていける、教師って本当に素晴らしい仕事です。 来月の保護者会では、どの先生も今学期最後の保護者会だからこそ、今年度担任できたクラスの成長を伝えていきます。 |
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