2020年 5月19日(火) 今日のひとこと 曽我先生から

「相手の立場に立って考えましょう!」今までに一度は言われたことのある言葉ではありませんか?

相手に不快な思いをさせてしまい、注意されるときに聞くことが多い言葉であると思います。しかし、この言葉の考え方は多くの場面で応用できるのではないかと密かに思っていました。

 1つの例として、私は学生時代に野球をやっていました。ピッチャーとしてバッターと対戦する際は、1球ごとに投げる球種(直球なのかまたはどの変化球なのか)と投げるコース(高め・低め・内側・外側)を決める必要があります。相手が狙っているものと別の球種やコースに投げることができれば、バッターの意表を突くことができ、そのボールを打ち損じ、アウトにすることができる可能性はもちろん高くなります。この時、自分というピッチャーと対決するバッターの立場に立ち、この場面で一番投げられたら嫌な球種やコースを考えて1球1球投げるボールを選んでいました。

 もう少し今のみなさんにとって、この考え方を有効に使える場面は何かなと考えてみました。臨時休校期間が終わり、学校が再開し授業が進んでいくと、多くの人が楽しみにしている定期考査があります。テストの出題にも「相手(出題者)」がいます。自分が導き出した答えを解答欄に記入する前に改めて、「何を答えさせようとしてこの問題を出題しているのか」というように出題者の立場に立って考えることで、より出題の意図に沿った答え方ができるかもしれません。

最後におまけですが、「A・B・C・D」や「ア・イ・ウ・エ」のような4つの選択肢から1つの正解を選ぶ問題であったら出題者はどこに正解を隠したいと考えるのでしょうか?もちろん普段からきちんと学習し、自信をもって1つの選択肢を選ぶ力を身につけることが大切です。しかし、まったくわからない問題に出会い、どれかを選び、運に任せることもあると思います。
出題者の立場に立って考えてみます。多くの人は選択肢を1つ目から確認するはずです。1つ目の選択肢に正解を隠すと、すぐに見つけられてしまい、他のせっかく用意した偽の正解を読んでもらえない気がします。だからといって、すべて正解を「D」や「エ」にするのも不自然であるし、単調に見えます。そんな駆け引きも楽しむ余裕があると面白いですね。
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