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目標に向かって努力する姿こそが“美しい”
 
校 長 佐藤 晴実
 
 新年明けましておめでとうございます。皆様には健やかに新しい年を迎えられたこととお慶び申し上げます。
さて、「少年 老いやすく 学成り難し 一寸の光陰 軽んずべからず」という言葉があります。これは、「人間というのは、若いと思っているうちにすぐ年老いてしまい、志す学問を成し遂げることは難しいことだ。だから、わずかな時間であっても大切にして一生懸命努力せよ。」という意味です。私にとっては、心にぐさりと突き刺さる言葉です。
私も若い頃から、あれも勉強したい、これも学びたいと、沢山の夢がありました。しかし、結局のところ、努力が足りなかったようで、やり遂げたと自慢できるようなものはほとんどありません。いつかやろう、いつかできるだろうと思いつつ馬齢を重ねて(これといったこともせず、いたずらに年を重ねて!)気がついたら“あっと”という間に時間が過ぎて去ってしまいました。
それでも懲りもせずに今年もまた、いくつかの目標を立てました。実現に向けて頑張りたいと思っています。
ところで、皆さんはどうでしょうか。二学期末に、香川副校長と分担しながら、高校入試のための3年生の面接練習を行ってきましたが、印象に残った素晴らしい言葉が沢山ありました。
「将来の進路についてはどう考えていますか?」という質問に答えて、「外国に行って活躍したい。」「国の大切な仕事にかかわるような公務員になりたい。」「料理を勉強して自分のお店を持ちたい。」「社会福祉に関する仕事につきたい。」「子どもが大好きなので、保育園や幼稚園の先生になりたい。」「子ども達に音楽の楽しさを教えたい。」「子ども達にスポーツの楽しさを教えたい。」「スポーツのプロの選手になりたい。」「人を助ける弁護士になりたい。」などなど、大きな夢を語ってくれた人が沢山いました。
人間には、生まれついての才能の差もあるのは当然です。しかし、「才能の差」は「努力」によって必ずひっくり返すことができます。何かをやりたいという夢に向かって、必死に努力することを続ければほとんどのことは実現します。逆に、いくら夢を抱いても努力しなければ夢のままで終わってしまいます。これは私の長い人生の経験の中で掴んだ確信です。
更に付け加えれば、結果はどうであれ、中学生時代に、一つの目標を目指して全力を尽くしたという経験こそが、今後の人生の中で大いに役に立つことは間違いありません。努力が報われたときの成就感も、失敗したときの悔しさも、全て明日のステップへのエネルギー源になるからです。
『大きな夢に向かって大いに努力すること。』そのような生徒達のひたむきな素晴らしい姿に、心から声援を贈りたいと思います。
最後になりましたが、今年も横川中学校の教育活動全般に渡り、皆様のご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。