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『理解』するということ!?
校 長 佐藤 晴実
よく「聞いたことは忘れ、見たことは覚え、自分で確かめたことは理解する。」と言われています。
私達が情報を取り入れる場合、聞いたり、見たり、体を動かして体験するなど、いろいろな取り入れ方がありますが、その情報をどのようにして得たかによって、脳への定着の度合いが違ってくるそうです。
人によって、また、その時の興味や関心の程度によって差はありますが、耳から音や声として入ってきたものは、比較的早く忘れてしまうそうです。
次に、目で見た情報は、聞いて得た情報の場合より印象が深く、いつまでも忘れないで覚えているそうです。
「百聞は一見にしかず」ということが、如実に述べています。
聞く・見るという行為は、受け身で獲得した情報です。受け身で得た情報は、知識という段階で留まっていることが多く、他の場面に発展したり、応用されるまでには深く心の中に定着しません。
しかし、聞いたり見たりしたことに、自分の方から積極的に、体を使って作業し、確かめるということを加えると、本当に理解できたという段階まで進んで行きます。 理解したということは、得た情報が自分のものになって、種々の場面に応用され、発展される状況まで深められたということになります。
ところで、9月は、1・3年生で校外(宿泊)体験学習が連続しました。両学年とも、事前学習や事後学習(今も継続していますが!)、そして、現地での体験・学習にとよく取り組んでいました。
目と耳で事前学習を行い、当日、五感を駆使して体験・学習したことは生涯にわたって忘れることのない学習効果として脳裏に焼き付いたことでしょう。
二学期早々のふたつの大きな旅行的行事でしたが、大きな事件や事故等もなく無事に終了することができました。但し、いくつかの課題は残りました。この課題については、今後の取り組みに期待したいと思います。
さて、今月の26日(火)には、「音楽祭」が予定されています。既に、一学期からいろいろな準備を始め、これからは本番に向けての準備が本格的になってきます。この校外(宿泊)体験学習で身につけた“力”が、必ずや生かされることと思います。
ご家族の皆様には、平日実施ということでお忙しいこととは思いますが、ぜひ、ご参観いただき生徒達に励ましの言葉をかけていただきますようお願いいたします。