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二学期を迎えて!
校 長 佐藤 晴実
42日間という長い休みが終わり、生徒達の元気な声が学校に戻ってきました。
今年の夏も、地球温暖化の影響からか、厳しい暑さ・猛暑が続き、熱中症等生徒達の健康面が心配されました。部活動中(今年は、部活動で小学生の部活体験を実施しましたので、尚更心配しました。)に軽い熱中症にかかった生徒はいたものの、幸い休み中に大きな病気や事故等もなく“ホッ”としています。
二学期の始業式を迎えて、夏休み期間中の生徒達の成長に驚かされますが、一学期の生徒達と比べるとどの生徒も日焼けして一段とたくましく、「子どもは夏に育つ」を実感しているところです。学校生活とは環境の異なる状況下で、保護者の皆様・地域の方々が、素晴らしい体験や実践、様々な人との関わりの場を提供してくださり深く感謝しています。
さて、私は毎年「校外体験学習・修学旅行」で、京都を訪れています。自分が学生だった頃見た金閣寺・銀閣寺等の佇まいは、少しも変わることなく歴史の重みを語りかけてくれます。変わったのは、人の心かもしれません。ある年、一組の家族が私の目に止まりました。小学校高学年の兄が、両親と妹に銀閣寺の歴史や建築の様子について得意そうに目を輝かせて話していました。銀閣寺のいわれについて詳しく調べてあるようで、持っていたノートを見ながら語り合っていました。父親は盛んにうなずき、我が子の話しに耳を傾け、時々質問をしていました。一方、母親と妹は、話している兄を頼もしそうに見入っていました。「よく調べたなあ、感心したよ」「本当にすごいね」と、優しく見守り励まし、支え合っている家族の姿には温もりとかたい絆が感じられました。認められ、励まされて育っているこの子らには、強い自信がみなぎっているようでした。
ところで、『ピグマリオン効果』という言葉をご存知でしょうか。子どもをほめて、ほめて、ほめると、ほめられるような状態になる。願って、願って、願うと、願った状態が近付いてきて実現する。逆に、叱って、叱って、叱れば、叱られるような子どもになるというのです。
これは、子育ての確信をついた言葉だと思います。常日頃から、子どものよさをほめていこうとするプラス思考で臨めば、子どもをその気にさせるものです。
私達大人(私だけかもしれませんが!?)は、いつも心に余裕がないせいか、笑顔と共にほめることをついつい忘れがちです。「早くしなさい」「いつまでやっているんだ」「言われたことはできたか」等々と、表情のない指示や確かめが多くなりがちです。子ども達がその気になって、夢中になって学んだ成果は、ほめられ、認められることで、成長の糧になって行きます。(※深く深く自戒を込めて!!)
いよいよ二学期が始まりました。二学期は教育活動充実に向けての最重要学期です。各種学校行事も盛り沢山待っています。教師も保護者の皆様も、地域の方々も、子ども達を認め励まし、その気にさせ、自信をつけさせることで、子ども達の成長を育んで行きたいものです。今学期もどうぞ宜しくお願いします。